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異世界養蜂革命  作者: 華蜂師
第2章:蜂蜜の発展と旅立ち。
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第26話: ミード製作隊の活動開始

フローリア村は、新たなミード製作の進展に期待を寄せており、静かな熱気に包まれていた。

ベリル村から派遣された2人の助っ人が到着し、アーノルドから推薦された2人も加わり、ついにミード製作隊が結成されることとなった。


村の中心にある会合場には、ミツル、エルザ、アリーシャの顔ぶれに加え、新たに加わった4人の姿があった。ベリル村から来た2人は興味津々に周囲を見渡し、これから始まる新プロジェクトへの思いを胸に抱いていた。


最初にベリル村から到着したのが、カミラとマリアだった。カミラは快活な性格で、色々なアイデアを積極的に提案するのが得意。

彼女の意欲溢れる表情は、そのまま彼女の心意気を物語っていた。マリアは少し控えめではあったが、実直な姿勢に誰もが信頼を寄せている。

彼女は、カミラとのコンビネーションで村の活動に貢献することを楽しみにしていた。

「今後の活動で、カミラとマリアの力が頼りになる。ミードの成功に向けて共に頑張っていこう」とミツルは笑顔で迎え入れた。


一方、フローリア村からは、リオナとタリックの二人が参加した。リオナは今までも村の中でミツルと共に養蜂の経験を積んできた女性で、ミツルの指示に従い、養蜂場の規模拡大とハニィウィング、スティンガービーの指導を積極的に担うこととなった。


タリックは、力仕事や土木に長けており、新たな花の栽培に向けての区画整理においても強力な助っ人となることは間違いなかった。

「タリック、リオナ、君たちがいてくれてとても心強いよ」とミツルは声を掛け、絆を深めることを意識した。そして4人にミードの製造や熟成にも協力してもらうことになる。


ミツルは新たなメンバーを迎えると、まず養蜂場の規模拡大計画について具体的な説明を始めた。

各エリア毎にハニィウィングとスティンガービーの女王蜂をテイムし、効率的に特定の花の蜜を採取できるかを様々な意見を出し合い挑戦していった。


「このエリアでは、マナ・ブルームを中心に植えます。」とミツルが地図を示しながら説明すると、皆の目が輝きを増した。

「それなら、ドリームウィードはこの辺りが適していると思うわ。昼夜の寒暖差が花の成長に良い影響をもたらすはずよ」とアリーシャが具体的なアドバイスを加える。

リオナも興味津々に耳を傾け、「ミツル、ドリームウィードの花を試してみる価値がありますね。独特の芳香を持つはずですしここなら野菜や小麦の畑にも近いから都合がいいと思うわ」と提案した。


そして、タリックは「区画整理については任せてくれ。しっかりとした土壌管理と進行管理を行い、足元からしっかり支えていこう」と、彼らしく前向きな言葉を述べた。

会議は意欲的な発言で満ちており、一同はこれからの展望に期待を高め、早速それぞれが持ち場に赴いた。


カミラとマリアは、エルザと共にリハルトやベリル村から仕入れた新たな蜜源になるであろう花の研究を深め、新種のハーブの効果的な組み合わせを試行する。

彼女たちの研究には、予期せぬ発見が次々と訪れ、その都度ミツルたちに報告を行う。


例えば、マリアは新しいハーブが蜂たちに与える影響を観察し、「どうやら、このハーブは蜂たちの活動を活発にさせる効果がありそうだわ。ミードに取り入れると、独自の癖が出てきて面白いかもしれない」と語る。

カミラは「それなら、この方法でミードのバリエーションを増やせる可能性があるわね」と、果敢に新しい挑戦を企てた。


その後、製作場での具体的な作業に移るリオナとタリック。二人は確かな技術と経験で、効率的に必要な道具や設備を整え、設定した区画に花の苗を次々と植えていく。

彼らの庶務的なサポートによって、作業の進捗は驚くほどスムーズで、他のメンバーたちもその成長ぶりに関心を寄せた。


また、タリックが「こうすることで、次期の収穫量も増えそうだな。リオナと力を合わせて、最高の栽培地を作り上げてみせるよ」と話す姿には、周囲から大きな信頼と期待が寄せられた。


その合間にも、ミツルは村人たちと定期的な話し合いを続け、花の配置を決めたり、栽培に必要な技術の伝授を行ったりして、彼らの知識と経験をフローリア村全体へ浸透させていった。


ミード製作隊の活動はスムーズに軌道に乗り、互いの交流から生まれる相乗効果が村全体を大きく進化させていった。

計画は順調に進み、7人の個性豊かなメンバーたちがその力と情熱を結集させ、フローリア村の未来をより輝かしいものにしていくことを誓い合った。

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