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異世界養蜂革命  作者: 華蜂師
第2章:蜂蜜の発展と旅立ち。
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第24話: ミード製作隊の協力要請

ミツルたちは、リハルトとベリル村での行商を無事に終わらせ、たくさんの資金を手に入れる事が出来た。

これにより、商業ギルドのギルド長オルガから提示された条件を満たすための大切な資源を確保することが出来る。


オルガは、蜂蜜とミードの供給を安定的に行うための方法や技術を確立することをミツルたちに求めており、それに応えるために彼らはさらなる道具や資材の調達、そしてハーブや花の研究を進める計画を立てたのである。


商業ギルドを後にしたミツルたちはリハルトの市場に立ち寄り、様々な資材を購入した。

彼らは市場を練り歩き、リハルト周辺で栽培されるハーブや薬草の種子を丹念に調べる。

エルザが商人に対して色々と質問していて商人はその熱意にちょっと困り果てていた。だがこれらの種子は、フローリア村で新たな蜜源となりうる植物を育てるための基礎となる。

さらに、市場で販売されている各種の花やハーブについても詳しく聞き取りをし、その生産性や栽培の容易さを考慮し、どのように村の生産活動に活かすべきかを深く検討した。


リハルト周辺の自然環境を活かし、新たに発見した特有のハーブや野生の花がミード製作にどのように貢献できるかを見極めることも重要だった。

これにより、ミツルは村の蜂蜜生産をさらに多様化し、品質を向上させるための新たな道を見つけ出せると確信している。


ミツルたちは帰り道にベリル村へ立ち寄り、商人ベックに訪れることとした。

ベックは、フローリア村から卸された蜂蜜とミードが村で非常によく売れていることを嬉しそうに語った。

そして、ベック自身もその評判に驚き、本格的にこれらを取り扱いたいという強い意志を示してくれた。

彼は、ミツルたちとのビジネス関係をさらに強化したいと願っており、今後の方針について相談したいようなので、ミツルは自分からのお願いも前向きに聞いてくれると思い早速商談に臨む。


ベックに対し、ミツルはリハルトでの成功を伝えつつ、商業ギルドのオルガから提示された条件についても説明した。

オルガは、安定供給体制の構築と栽培方法の改善を求めていたのだ。これに対し、ベックは人材の派遣を申し出ることで、製造体制を整える協力を提案してくれた。その代わりに、ベックは一定量の蜂蜜とミードを優先的に卸してもらうことを希望した。


その提案にミツルたちは快く応じ、ベックとの関係をより一層深めていく方針を確認した。

ベックの意欲に触れ、ミツルたちはその情熱的な姿勢に心が動かされた。

彼らは、ベリル村とフローリア村が協力して、製作隊の活動を支えていくことになるのだ。

ベックが新たに派遣する人材は、蜂蜜をより効率的に採取し、ミードの生産能力を向上させるための重要な資源となるだろう。


今後のプロジェクトや新たな協力体制について再度議論を重ね、お互いの役割分担を明確にした。

ベックもまた、意欲的にプロジェクトに参加し、フローリア村との交流をさらに深めていくことを望んでいる。

この協力により、両村は共に成長し、互いの信頼を礎にさらなる発展を目指して進み始めていた。


新しい資材や種を手に入れたミツルたちは、村に戻り次第、安定した生産体制を確立するために迅速に動き始めることにした。

ベリル村とフローリア村との新しい絆を感じながら、ミード製作隊の活動は、今まさに重要な局面に差し掛かったのだった。


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