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029 入隊祝い

 レーイチが魔女の時計に帰ると、アザト、アクセリア、サクラと共にいつもより豪勢な食事を囲んで祝宴が開かれることとなった。


「おめでとう、レーイチ。これで一緒に戦えるわね」


 アクセリアはニコニコとレーイチの合格を祝福し、仲間が増えることを非常に喜んでいた。


「ありがとうアリア。そしてサクラ。二人に訓練して貰えなかったら合格なんてできなかったよ。そして所長の力もなかったらこんなに早く力を付けることもできませんでした」


「まだまだ弱いことは自覚しておくことね。あなたの剣はまだ私のお粗末なモノマネでしかないわ」


 祝の席とは言え、サクラの辛辣さは変わらない。レーイチはただそれに苦笑するしかなかった。


「分かってるよ。いつかサクラを負かす日が来るように鍛錬は続けていくつもりだから」


「面白い戯言ね。その日はきっと世界が滅ぶ日に違いないわ」


「はいはい、サクラ、そこまで。折角の祝の席なんだからその棘はしまっておくんだよ。さて、レーイチ、改めて魔女の時計へようこそ。まあ合格は不安視してなかったよ。よくやったね」


 アザトはサクラをたしなめるのと同時にレーイチを魔女の時計の新メンバーとして歓迎した。


「うちのメンバーの証としてまずは隊服をプレゼントだ」


「はい、レーイチ。魔女の時計の隊服よ」


「ありがとう」


 レーイチはアクセリアから手渡された隊服ジャケットをありがたく受け取った。アクセリアの着ているものと同じく赤を基調としており、早速着てみると体にフィットし、動きやすさは申し分なく、見た目が一気にゼドの隊員の印象に変わった。そして肩にある時計のエンブレムは魔女の時計の一員であることを表している。


「おー、うんうん、格好いいじゃないかレーイチ。流石アタシが見込んだだけはあるね。そのジャケットは耐打撃、耐斬撃、耐火とアンチコードと戦うために必要な防御性を兼ね備えてる優れものだよ」


「うん、格好いいわ、レーイチ。より引き締まった感じで良いわね」


「ありがとう。もっと似合うようにこれから頑張るよ」


「さ、プレゼントも渡したし、今日はお祝いをして過ごそう」


 そして魔女の時計で小さいながらも祝いの会が行われ、レーイチは正式にゼドへの所属及び魔女の時計の一員として所属することとなった。

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