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013 セブンスコードを持つ者

「ユニードはそのセブンスコードを起点に色々なユニードが新しく生まれ、受け継がれ、現代のアタシ達にまで続いているよ。コードを使ってその人独自のユニーク能力を発動できるのがユニード、そしてそれを扱える者がユニーダーってアタシ達は呼んでる。ちなみにユニークって名前がついてるけど同じユニード持ちの人は存在するからちょっとややこしいんだけどね。例えば火を発生させるファイアコードとか水のウォーターコードは結構多いかな」


「へえー、でもそうなるとセブンスコードと同じユニードもここまで長い歴史があると複数いるんですか?」


「いや、セブンスコードだけは特別で先祖代々その家系の一人にしか存在しないんだ。例えばフレアコードはそれを持つ当主に生まれた子供の誰かに受け継がれる。受け継がれる子供には体のどこかに痣ができるんだけど、その痣が濃くなるのと同時に現在の持ち主の痣は消えていき、使えなくなっていくそうだ。それ以外の普通のユニードは十歳までには大体発現して、親子で同じユニードだったりとか、子だけがユニード持ちだったりとか、割りと気まぐれに自由な感じなんだよ」


 それを聞いたレーイチは今の話からセブンスコードは神から与えられたとあって特別な扱いであることを理解した。むしろセブンスコードはユニークにしておかなければ、それこそ天変地異で世界が滅びかねないだろう。


「面白いですね。ちなみに今のセブンスコードってどこの誰が持ってるんですか?」


「まず有名どころな三つのユニードの保持者、火のフレアコードは南の国のオストレーの王様、水のアクアコードはここ、中央の国のアークの女王様、大地のグランドコードは北の国のブドルレードの王様だよ。ラトアネル中央にある城がうちの女王様が住んでるとこだね」


「ああ、やっぱりあの中央の台地にある王城って王様がいるんですね」


 この世界に来てまず目に飛び込んできた王城はどうやら本当に王族が住んでいるらしい。そして神話のセブンスコードの一人が住んでいると言われれば納得できる。


「そりゃあ勿論お飾りじゃないよ。でもこの国の政治を決めるシステムは民主的なんだよ。議会で話し合って国の方針を決めてるからアタシ達の意見が反映されやすいってところがあるよね。他の国は専制を布いているから逆にこの国だけ変わってるとも言えるね」


「そうすると国の特徴ってあるんですか?」


「そうだね、まずこの世界の地形はざっくり南北縦長の左が空いた三日月型になっていて、北のブドルレードは山脈を国境にして冬が長く夏が短いいわゆる雪国なんだけど軍事力が強い国だね。グランドコードの恩恵で、雪国でも土壌は豊かで実は作物に困ってない。この国のアークは三国の真ん中で、気候に恵まれているし一次産業、二次産業、三次産業全てがよく発達していて、中央に位置するから貿易もあってバランスがとれてるから安定もしていて人口が一番多い国だね。あと議会で多くの人が政治に参加できる風潮があるから勤勉な人が多いところもあるかな。そして南は海で大地が切り離されている島国になってるんだけど、それ故に他国とやりとりをしないと物が入らないから商業が非常に盛んで経済力があるよ。年中暖かい国だからリゾート地もあって富裕層も多くいるね。だからトータルの経済力という面では一番だったりするよ。ざっと簡単にだけどこんな感じかな」


 レーイチは今の三国で出てきたキーワードを頭の中で整理する。それぞれの国で特徴が全く異なっており、いつか行ってみたいと思った。


「特徴がありすぎて別世界に来た感じが凄いですね」


「新鮮でいいね。話を少し戻してあとは残りの四つのユニードの保持者の話がまだだったね」


 そう言われてレーイチは話が脱線していたことに気が付いた。そして改めてセブンスコードの話の続きをお願いした。


「スペースコードは空間を操る力なんだけど、そのユニーダーは行方不明で言葉の通り現在の保持者は誰なのか子孫はどこにいるのかは全くの不明なんだよね」


「最後は誰でいつまでが分かってるんですか?」


「元々は百年前くらいに北のブドルレードにいたとか何とかっては聞くけどそっからは本当に情報はパッタリと無いんだよね」


「国が何らかの理由で隠してるとか?」


「アハハ、一理あるね。だとしても理由は明かされないままだから真相は闇の中だよ」


 行方不明のスペースコードの答えが分からず若干モヤモヤとしたはするが、それ以上は空想と予想の話になるため続きを聞くことにした。


「オブジェクトコードはどんな物質も作り出せる力で、そのユニーダーは南の国のオストレーで芸術家をしてて建築とかアートとかを手がけてるよ」


「思ったより普通ですね」


「セブンスコードっていってもその力を行使するのは人間だからね。そんな奇天烈人種ばかりじゃないよ」


「まあ、それはそうですね」


 王族、そして行方不明という話が続いたので次はどんな二つ名があるのかとレーイチは若干期待していたが思ったよりも普通であった。


 そして残りをアザトは続ける。


「そんで、時間を操るタイムコードのユニーダーはアタシだよ」


「……えぇぇええええ!?はぁ!?」


 アタシ?とレーイチの頭は一瞬何を言っているんだと思ったが、その言葉の意味が遅れて分かってくると思わず声をあげた。つらつらとセブンスコードの所在を話しているところ、実は目の前にいますの展開にレーイチは驚きの声をあげた。


 アザトはその反応を待ってましたとばかりに楽しそうな表情を見せている。


「え、ええ……?ほ、本当ですか?」


「本当、本当。ほら、右胸に時計の痣があるでしょ」


 アザトはそういうとワイシャツのボタンを二つ外して豊満な胸の右側に時計の痣があることを見せつけてくる。


「何してるんですか!?」


 アザトがいきなり胸元の肌を露出して見せてきたことでレーイチは顔を赤くして咄嗟に視線を外したが、確かに時計の模様があることは確認できた。


 アザトはレーイチのいいリアクションにクククッと満足そうに笑っている。こういったところがこの人は本当に魔女だとレーイチは思った。そして最後の一人が明かされる。


「そんで、最後の一人、鍵を開けるユニーダーのアクセスコードはレーイチの隣ね」


「……は?」


 何を言ってるんだと思い、レーイチは思わず真横をみる。すると赤い髪にルビー色の瞳の少女アクセリアが、「はぁ〜い元気〜?」と言わんばかりに紅茶を飲みながらひらひらと手を振り、ジャケットの中のシャツをグイッと下に引っ張り胸元を見せつけてくる。


「ちょっ!」


 レーイチはすぐに視線を外したが、胸元のそこには確かに鍵の模様が存在していた。今の新情報にレーイチは乱された思考をまとめていく。


「え、ちょっと待って下さい!ということは二人はセブンスコードの家系ってことですか!?」


「アタシはそうだよ。先祖代々タイムコードの家系」


「私は違うわよ。遠いご先祖がそうだったのかもしれないけど」


「話がややこしくなってきたな!」

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