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012 コードとユニードとアンチコード

 そして一つの話題が終わったところでアクセリアがティーカップをトレイに載せて三つ運んできた。赤い色合いと香りからそれは紅茶であった。


 アクセリアは客人に振る舞う慣れた手つきでティーカップを置いていく。


「どうぞ、レーイチ、所長」


「ありがとう」


「ありがとう、アリア」


 給仕を終えたアクセリアは空いているレーイチの隣に座ると、紅茶の香りを楽しみ、二人の会話に混ざるようになった。


 アザトが紅茶を口にするのに続いて、レーイチも紅茶を口にし休憩を挟んだ。


「美味しい……」


 レーイチは紅茶の味が詳しく分かる人間ではないが、口の中に広がる優しい紅茶の味は美味しいと思った。


「ありがとう。別に市販の紅茶だからレーイチでも淹れられるわよ」


 ふふっと笑うアクセリア。前世ではあまり女子とそこまで関りがなかったレーイチには少し眩しすぎた。それを悟られないよう、話題を変えようと、レーイチは次の質問をする。


「異世界神話を聞けるなんて夢にも思いませんでした。まあ結果は残念というかなんというか……。そうするとコードとかユニードとかアンチコードとかもその神話に何か起因があるわけですか?」


「コードはアタシたちを構成する源であり、力の根源、エネルギーみたいなものだね。死んだらアタシ達はコードの粒子となって散り、世界へと還り、やがて新しい命となるんだ」


「粒子……」


 レーイチはガロンが殺した人の最後を思い出す。遺体が残らず白い粒子となったあれは、ガロンがそのような能力を持っているわけではなく、この世界の理であった。


「ユニードはさっきの七人に分け与えられた力が始まりだから神話に絡んでくるんだけど、アンチコードはなんていうのかな、こっちじゃ神話と歴史の境目が微妙なんだけど、歴史の中で今から二百年前に突如として現れた怪物達なんだよ。未だ謎が多くてね」


「その言い方だとアンチコードは割と最近って感じですね」


「そうだね、歴史の線の上では新しいよ。アンチコードは人型から獣型まで形、姿は様々。この世界に来ては人、動物を殺して粒子化させて食っていく存在なんだ。まあ普通は街の外とか人のいないところに現れるのが普通なんだけど、今回みたいに街中に白昼堂々とかは非常に稀なんだけどね。明確に分かってるのは私たちを殺してエネルギー補給をしにきているということだけ。そしてそれに対抗する組織が『ゼプト防衛機構』、『Zepto Defence Organization』、頭文字をとって『ZDO』、呼びやすく『ゼド』と呼ばれる組織でね、私たち魔女の時計も加盟してるよ。コードを駆使してアンチコードと戦ってる特別な組織だね。アンチコードにこの世界のコードが奪われ続けるとやがてこの世界は死の世界となるからそうさせないように戦ってるんだよ」


 アンチコードの謎、そして駆けつけた対抗部隊の詳細をレーイチは知ることができた。そしてこの世界は常にアンチコードに狙われているということも同時に理解した。


「なるほど、だからガロンとの戦いの時にゼプト防衛機構が駆けつけてくれたんですね。ところでユニークコード、ユニードって神話に絡んでくるって言ってましたけど、どういうこと何ですか?」


「ユニードはね、コードを使って人に超常現象を起こせるよう那由多が与えたものなんだ。始祖の七人に世界の発展のために与えられたのが始まりなんだよ。そしてそれら七人に与えられたユニードの名前はフレアコード、アクアコード、グランドコード、タイムコード、スペースコード、オブジェクトコード、アクセスコードといい、これら始祖のユニードの名をセブンスコードと呼んでいるんだ」


「セブンスコード……」


 また何か知らないワードが出てきたが、神話に出てくるところから、この世界の成り立ちにも関わる非常に重要なキーワードなのだろうとレーイチは理解した。

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