転生ヒロインに国を荒らされました。それでも悪役令嬢(わたし)は生きてます。【短編】
「随分と遅くなってしまったわ」
お務めを終えて、孤児院を併設している教会へと音を立てないよう気をつけて入る。
「シスター・ミレ」
しかし、入り口でシスター・ジェルマに呼び止められた。
こんな遅くまで私を待っていてくれたのね。
彼女は孤児院の院長を務めている、芯のしっかりした優しい女性だ。王都を追われた私を優しく迎え入れてくれた女性。
「今日もありがとう」
落ち着いた声で礼を述べられ、僅かに戸惑ったが、直ぐにそれが先ほど出現した魔獣の討伐であると理解した。
だけど魔から町を守る結界を張り、魔獣を討伐する、
それが私の仕事、私の存在意義、そして私の意地だから……
そう……だから私は首を横に振った。
「元とは言え聖女であった者の務めです。それに――」
私は守りたかったから。
「――こんな私を受け入れてくれた、この地への僅かな恩返しでもあります」
そんな私の回答に、シスター・ジェルマは軽くため息をついた。
「自分を卑下するものではないわ。それに貴女の冤罪は晴れたでしょう?」
「……」
シスター・ジェルマの指摘に、私は押し黙る。思い出されるのは遠い遠い過去の記憶……
冤罪――
もう20年以上も前になる――
当時の私は17歳になったばかりの未熟な貴族令嬢であった。
これから知識と経験を蓄え、未来に大きな希望を持っていた若かりし頃……
私の一生を左右する事件が起きたのは、心地よい風に可憐な花びらが舞う、日差し暖かな明るい未来を期待させる季節――そんな穏やかな春の日だった。
「ミレーヌ・フォン・クライステル!伯爵家の権威と聖女という立場を利用しての数々の横暴を見過ごすわけにはいかない!貴様との婚約をこの場で破棄させてもらう!!」
私の婚約者アシュレイン王国の王太子アルス殿下が1人の愛らしい令嬢を伴っての無体な宣告。
彼に伴われているのは男爵令嬢のエリー・マルシア。
私と同じ聖女認定された少女だ。
聖女は結界を張ったり、魔を滅したりすることで、国に魔が蔓延らぬようにする聖なる力《神聖術》を行使できる者を指す。
王都には当時2名の聖女が存在した。
歴代最強の聖女と謳われた私ミレーヌ・フォン・クライステルとご高齢の為に引退間近のエンゾ様。
そこに新たな聖女として現れたのがエリー・マルシアである。
エンゾ様に負担をかけるわけにもいかず、また私と同世代である事を鑑みて、自然とエリーの聖女教育は私が引き受ける事になった。
最初は私もエンゾ様も聖女が増える事を喜んだ。
だが――
「貴様は優しく大人しいエリーに辛く当たり、逆らえないのをいい事に聖女の務めの殆どを彼女に押し付けた。エリーがどれほど傷ついたと思っている!」
とんでもない誹謗中傷であった。
寧ろ彼女の方こそ私の事を『悪役令嬢』と意味の分からない言葉で責め立て、聖女としての務めを放棄して、私とエンゾ様を困らせているというのに。
聖女としての修練を促し、心構えを説けば虐めだなんだと私を詰り、自分は『乙女ゲームのヒロイン』だと喚き散らしてきたのだ。
それらの事を必死に弁明しても、私の言葉はアルス殿下には届かなかった。
それだけではない。事情を知っている筈の人達までもが、事実を捻じ曲げ私を非難した。
親しくしてきた高位貴族の子女、共に魔獣を討伐してきた騎士達、そして実の弟までも……
「反省の色でも見られれば温情も与えるつもりであったが、言い訳ばかりで己を省みない貴様に情けを掛ける必要はない!貴様の貴族籍を剥奪し、辺境へと追放する!」
何と言う暴挙。
エンゾ様はもう引退されるし、聖女の責務は私1人で行っているのだ。エリーは聖女の修練を怠っており王都の守護は到底できない。
しかし、国王陛下もこの愚挙を許可した。
私は抵抗をしているわけでもないのに、その場で衛兵達に無理矢理に取り押さえられた。これが、今まで聖女として聖務を熟してきた者への仕打ちなのか。
私は打ちひしがれた。
何が起きたのか理解の範疇を越えていた。
見上げればエリー・マルシアはアルス殿下だけではなく、私の弟や友人、騎士など見目麗しい男性を侍らせて私を嘲笑っていた……
こうして覚えのない罪で私は貴族籍と聖女の名誉と権限を剥奪された。
父は私を見捨て何の抗弁もしてくれず、母は最後まで面会にも来てくれなかった。
こうして貴族ではなくなった私は、犯罪者の様に護送車に乗せられ、晒し者にされながら辺境へと送られたのだった。
その時の王都の民の冷たい視線と険しい表情を私は今でも忘れる事ができない――
――辺境
慣れない土地、不便で貧しい生活、魔獣の脅威に晒される日々……
それが私のこの地へ訪れる前に持っていた辺境への印象。
だから私は辺境へ送られる護送車の中で、漠然とした不安と恐怖に襲われていた。
護送車から辺境の大地に降り立った私が目にしたのは、王都とは比べるべくもなく文明の開けていない未開の土地であった。
しかし、実際に暮らしてみれば意外にもこの地は私に優しかった。
最初にシスター・ジェルマが私を優しく迎え入れてくれた。
次に孤児院の子供達がこんな私でも大喜びで懐いてくれた。
そして、結界や魔獣討伐の聖女として当然の務めに、この地に住む人々から感謝の言葉を貰った。
それはどれも王都の生活には全く無かったものだ。
確かに日々の暮らしは辛く厳しいが、そこで私は生きて、活きていた。
この地で私が素朴で慎ましい幸せを感じる様になったのは必然だった。
もう王都の生活に戻りたいとは思いもしなかった。
――私はそんな充実した毎日を過ごしていた。
婚約破棄から5年が過ぎた――
この辺境でも偶に来る旅商人が噂話を齎してくれる。
どうも王都の状況が芳しくないらしい。
エリーの評判が余り良くない。王子妃になった彼女は聖女の務めを満足に果たさず、贅沢三昧に過ごしているらしい。
この時から王都には少しずつ暗雲が覆い始めていたのだろう……
次々と辺境に齎される王都の噂は暗いものばかりだった。
そして極めつけの凶報が届いた――100年ぶりの魔王復活……
それから更に5年が過ぎた――
この国の情勢は悪化の一途だ。
魔王復活から魔獣の被害が増加しているらしい。
しかし、エリーは聖女の聖務を怠っており、王都での魔獣被害は留まる所を知らない。被害の援助や補填と魔獣討伐の為の軍備増強に国の財政の逼迫している。
その為、国は年々増税を重ね、民の不安と不満は次第に増大している様だった。
そこで王家はそれらを払拭する為、魔王討伐の対策として伝承にある異世界からの勇者召喚を行った。
当初、勇者による魔王討伐隊の進行は順調だった。次々と齎される勝報に王都中が沸いたらしい。
暗い話題しかなかった王都に、久々の明るい報せに貴族も庶民も関係なく、やっと息がつけると安堵したのだろう。
しかし、俄かに勇者が失踪した。
彼が姿を晦ました詳しい理由は分からないが、どうにも王家と勇者の間で諍いがあったようだ。
途端に魔王討伐は暗礁に乗り上げてしまった。
一度希望を与えられた所での落胆は、国民に大きな失望を与えた。王都では失敗と不祥事が続く王族に対する怨嗟の声が酷くなっているらしい。
いったいこの国はどうなってしまうのだろう――
――それから間もなくして凶報が届いた。
その突然の報せに私は呆然とした。
あの娘が――私を嵌めたエリーが処刑されたらしい。
ついに国民の不満が爆発し、それを抑えられないと見た王家は全責任をエリーに擦り付けて不満の捌け口にしたのだ。
――彼女は断頭台の露と消えた。
確かに彼女も悪かったかもしれない。だけど彼女に全てを押し付け、誰一人として責任を取ろうとしない王族や貴族の在り方に私は溜息をついた。
元はと言えば彼女の我が儘を認めた王族、貴族が悪いのだろうに。
その後すぐに王都より私を呼び戻そうとする動きがあった――
全てをエリーの罪とし、私の冤罪を無かった事にしていた。きっと王族は聖女と王子妃の代りが欲しかったのだろう。
エリー処刑の報から間もなくして王都から使者が来訪した。
「さすがアシュレインの翠玉と呼ばれたミレーヌ様。変わらずお美しい。アルス殿下もお喜びになることでしょう。冤罪も晴れたのです。王都にお戻りになれば皆が諸手を挙げて歓迎しましょう」
慇懃無礼な使者に、私は表情を消して応じた。
「ミレーヌ・フォン・クライステルは10年前に死にました。私はシスター・ミレです。お引き取りを」
拒絶されると思っていなかった使者は鼻白んだが、直ぐにあの手この手で私を懐柔しようと試みてきた。だが、私はそれを頑なに拒んだ。
――王都へ戻る気持ちなど私の中には欠片も残っていない。
そうだ!こんな暗い話ばかりではなかった。
この地に嬉しい出来事があった。他所の土地から一人の男性が移り住んできた。
この国では珍しい黒髪に黒い瞳のエキゾチックな男の人。名をユーヤ・ユーキというらしい。歳は若く見えたが私の5つ下だった。
ちょっと素敵な男性。だけど他人を寄せ付けない雰囲気がある。理由は分からないけれど、彼はどうにも人を信じないようだ。
だけど良い人なのは分かる。彼はとても強く、私の魔獣討伐に必ず助力してくれた――私とも距離はあったけれど。
だけど、彼と一緒にいる時間が誰よりも長いのは私で、徐々に私達の間には信頼関係が築かれていった。
王都追放から20年が過ぎた――
アシュレイン王国の惨状は筆舌に尽くし難い。
年々、魔王による被害が大きくなっているが、この国には周辺諸国からの援助は当てにできなかった。
それと言うのもエリーが王子妃時代に色々とやらかして、各国から顰蹙を買っていたからだ。
友好国からも見放され、召喚した勇者は行方不明。この国の未来に光は見えなかった。
唯一この辺境は私とユーヤのお陰で平穏を保っている。
さすが勇者の力……
そう、ユーヤは勇者だ。
10年も近くで彼の力を見てきたのだ。聖女である私に分からない筈もなかった。
ただ、私はその事実から目を背けていただけ。
今では私とユーヤは強い信頼と絆で結ばれたパートナーだ。
だから、それを告げて彼が私の前からいなくなる事が怖かった。
だけどその時はやってきた――
ある晩ユーヤは話があると、私の部屋を訪れてきた。
「明日、俺はこの町を出る」
部屋に入っての彼の最初の言葉がそれだった。
「どうして?なんで急に!?」
私は慌てた。
ユーヤが居なくなると考えただけで、私の胸はきつく締め付けられ苦しくなった。
「気に障ることでもあったの?それとも辺境が嫌になった?」
私の問いにユーヤは黙って首を横に振るだけだった。
「それじゃあ何で?」
「……魔王の討伐へ行こうと思う」
私は衝撃を受けた。
「どうして!?ユーヤが何で魔王を討伐なんかに……」
「もう分かっているんだろ?」
ユーヤは私の目をじっと覗いてくる。
彼の黒い目に見詰められ、私はドキンと心臓が跳ねた。
「え?な、何のこと?」
「俺が召喚された勇者だってこと」
「――ッ!」
その突然の告白に私は息を呑んだ。
「だから俺は魔王を倒しに行く」
「なんで?どうして今になって!」
黙り込むユーヤに私は縋り付いた。
「いや…お願いユーヤ…行かない――ッん!」
彼はいきなり私の唇を塞いだ――自分の唇で。
私は体を強張らせ目を大きく見開いたが……暫くして、目を閉じて、彼に身を預けた。
やがて彼は私を解放すると、私の瞳を覗き込んできた。
彼の瞳に映る私の顔は、今にも泣き出しそうな情けないものであった。
「俺はこの世界が嫌いだ!無理矢理連れてきて魔王を倒すように強要した。倒せば元の世界に還すとの条件だったが、それは嘘だった――」
ユーヤは語ってくれた。
この国に召喚されてから、勇者として戦ってきた日々を。
その時に王族や貴族から受けた仕打ちを。
だからユーヤは討伐途中で行方をくらまして、この地へと隠れ住んでいたのだ。
「この世界は嫌いだ。どうなっても構わないと思っていた。だけど……」
ユーヤの私を見る目が少し優しい。
「だけど俺はミレが好きだ。ミレの住む町を、ミレの居る世界を守りたい。だから――」
ユーヤの顔が近づき、私の心臓は高鳴った。
「――俺は魔王を倒すよ。ミレの為に。ミレの為だけに」
私達の唇は再び交じり合った。
次の日、ユーヤは魔王を倒しに出立した。
一言だけ言い残して――「待っていて欲しい」
ユーヤが出立して3年の月日が流れ――現在
シスター・ジェルマの優しい微笑み。私はこの微笑みが好き。
だけど今日は何処か寂し気に見える。
「もう貴女を縛るものは何もないのよ。それは罪や義務だけではない。恋だって」
「私は明日で40になる年増ですよ」
「歳は関係ないわ。ユーヤを好きなのでしょう?」
確かに彼への好意はある。
だけど自分の中にあるこのもやもやは、本当に『好き』という感情なのだろうか?
「彼はただ貴女の事を想い剣を振るい、貴女の為だけに、貴女の身を案じて魔王との戦いに赴きました」
彼の気持ちは分かるでしょう?と問う彼女の言葉に私は頷いた。
「ですが私は信じきれないのかもしれません……彼の想いと私の気持ちを」
「仕方がないけれど……貴女は恋にとても臆病になってしまったのね」
彼女は一つ溜息をついた。
「貴女は自分と向き合う必要がありますが、あまり時間はありませんね……彼が還ってきますよ」
「え!?」
最後にシスター・ジェルマが衝撃的な報せを告げた。
「魔王が討伐されたそうです」
翌朝――
「んっ!ん~」
私はベッドの上で大きく伸びをする。
体が硬い――もう歳ね。
今日は私の誕生日だ。
「私も40歳か……」
昨日のシスター・ジェルマと話した事を思い出す。
「ユーヤが還ってくる……」
彼の事を考えると心が騒ぐ。
これは恋する乙女の様な胸の高鳴りなのか?
甦る記憶はユーヤが旅立つ前の出来事。
彼は私に接吻をした。
彼は私に好きだと言った。
そして彼は私に待っていて欲しいと願った。
顔がカッと熱くなる。
心が落ち着かない。
じっとしていられなくなった私は外へ出た。
ただ目的も無くぶらぶらと一人で歩く。
気がつけば、この地はいつの間にか秋の色に染まっていた。
畦道の両脇を風に揺られる黄金の波。
前方を見れば彼方に聳える赤い山嶺。
世界はこんなにも色づくものだったろうか?
いや、そうではない。
寂寞とした感情に、色褪せていた気持ちに、鮮やかな色が一面に蘇り。
荒漠とした心は灰色で、その止まった心象風景の時が再び動きだした。
色を感じる心を無くした私が世界の彩を感じられるようになっていた。
それは、死んでしまったはずの私の恋心が、彼への想いで再び息を吹き返したからだろう。
そうだ認めよう――私は彼に恋してる。
朝から感じていた漠然とした落ち着かない心の在り様に『恋』という名前をつけると、すとんと腑に落ちて、もやもやした感情が晴れた。
しかし、それと同時に胸の内側から喜悦と羞恥の想いが熱を帯びて溢れてくる。
もう若くもない私が恋というもの認めることは、とても勇気がいるものなのだ。
私は今日40になりました。
この歳になって本当の恋を自覚した。
だけど私は臆病だ。
過去の婚約破棄で、衆目に晒された恥辱で、謂れのない理不尽で、私の恋心はずたずたに傷ついてしまった。
だからこの恋はとても怖い。
だって、ユーヤは――
勇者として凱旋してくる。
遠く、大きな存在となってしまった。
その功績は称賛され、高い地位、大きな名誉、そして莫大な財産を賜るだろう。
今頃は若く綺麗な女性たちに囲まれて、私の事など忘れているのではないか?
もう辺境には帰ってこないのではないか?
――だから恋を認めるのが怖い。
私は今日40になりました。
人生を季節に例えるなら、生の終盤たる冬を迎える前の秋。
それは寂しく、そして穏やかに流れる冬までの僅かなしじま。
だけど――
冬の到来を予感させる秋は、同時に実りの季節でもある。
人もまた老いの予感をさせる歳は同時に人生という実が結び豊穣となる。
だから40を不惑の歳と言うのだろうか?
しかし私はこの歳になって恋に惑う。
その惑いは、期待と不安、動揺と確信を綯い交ぜにする。
ふと空を見上げる。
ずっと天を蔽っていた灰色の雲。
その厚い雲が風に流され隙間から陽の光が差す。
隙間から光のカーテンが広がり青い空が徐々に姿を現す。
久々に見た空はどこまでも高く、どこまでも広く、どこまでも澄んで青い。
――――トクンッ!
突然、私の中に予感が生まれた。
それは――
聖女の予知か。
恋する女の直感か。
――彼が帰ってくる!
心臓がトクットクッと煩い音を立てて騒ぎ出す。
途端に私は弾かれた様に走り出した。
胸が高鳴る程の予感に、居ても立っても居られなかった私は懸命に走った。
足が縺れそうになり、
何度も躓きそうになり、
それでも私は走った。
やがて私は町の入り口まで走ったが、そこで息が上がった。
膝に手を当て、はぁはぁと吐く息が荒い。
やっと息を整え顔を上れば、見えるのは遥か彼方の王都から続く道。
そこに次第に顕れる人影。
まだ誰とも判別できずとも私には確信があった。
私の頬を涙が伝う。
分かっている。
もう私の胸の中は嬉しさと喜びと彼への愛おしさで一杯なのだ。
「ユーヤァ――――ッ!」
居ても立っても居られず、名前を大声で叫び、思いっきり右手を振る。
その時、人影も右腕を挙げた――そんな気がした。
勇者によって魔王は倒され、立ち篭めていた暗雲は去りました。
それでも、彼女に国を荒らされ、その傷は癒えず大変な毎日です。
あの娘は断頭台の露と消えました。
しかし、私の心の中にその爪痕は残されている――
――それでも悪役令嬢は生きてます。
誤字脱字衍字などご指摘賜りありがとうございます!
思った以上に見落としがあったようで大変助かっております。
本作品がお気に召しましたら、画面下の評価へ(☆☆☆☆☆)やブックマークをいれて応援していただけると大変うれしいです。
また、これからも色々と作品を鋭意制作してまいりますので、作者のお気に入り登録をしていただけると新作の通知がマイページ上に表示されて便利です。