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伝書鳩  作者: 白寺 迅
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プロローグ

大阪駅上空。

二機の黒い戦闘機が、雲を切りながら飛んでいた。

しかし、その光景に誰もが怯えることなくスマホを向けた。

SNS等が生活の一部と成り果てた先がこれである。

皆にとって異常はいいねなのだ。

だが、スマホから見えた得体しれぬなにかがようやく彼らに危険を伝えた。

「おい……なんだよ、あれ?」

戦闘機の後方から放たれた黒いなにか。

それを見て逃げ出すものや、まだスマホを離さぬもの。

いろいろいたが、その場が混乱に陥るのは時間の問題だった。


き づ く の が お そ い。


時速何百キロで落ちるそれは、彼らを待つことなく着陸し、一瞬にして近畿地方を海へと沈めた。


あの一件から、一週間が過ぎ。

自衛隊の活躍により、現地の修復、人命救助が行われる中。

まだ混乱が治ることはなかった。

一週間しかまだ経過していないということもあるがそれよりも、


一切の情報が得られない


これが混乱をさらに上昇させていた。

テレビ、スマホ、新聞などのメディアはなぜか発信されない。

なにも状況がわからない、そういった不安が今回の混乱を招いたといえる。

混乱した人間というものは、時に怪物へと変貌を遂げる。

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