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詩集「無地ノート」

怪魚/夜桜/マーブル/言葉/自転【詩】

【怪魚】


千のウロコに

私がうつる

千の光は

千の白刃

水斬り

散る泡

ひとめぼれ

彼の泳ぐは

私の内海

あばれ魚を

どうしよう




【夜桜】


花うさぎ飛び交う

春のゆうべ

待ち焦がれたその景色は

やがて伽藍堂になってしまう

とどめおくにしても

その白は

うすすぎて

可愛すぎて




【マーブル】


なんだろう

とおもって

吐き出してみると

小さな

あかいビー玉だった


それからというもの

わたしは

それを手放せなくなって

しまったのです




【言葉】


しとしとと

咽の裏へ

落つる雫は

何とも云へぬ

甘き味




【自転】


私とあなたは

背中あわせ

昼と夜とのあいだの時間

それは朝?

それは夕べ?

いま私たちは

どこにいる?

2004年 高校三年の冬に制作。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 高3にしてこの情感、クオリティ…… わいが高3のときって、どんなだったかと唖然とスルー [気になる点] >私の内海 あばれ魚を どうしよう なんか下ネタにしか読めない私は、お疲れでしょう…
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