ぼくのきみ
好感度って爽やかさ
きみは、ほんとうに綺麗だ。
褒めたい。いやもう褒めてる。
きみは、ほんとうに綺麗。
大きさもちょうどいい。
適度に膨らんでて、なにかを秘めてる感じも、いい。
僕が1番好きな大きさだ。
白を基調としたベールに包まれたきみは、まるでお月様のように、キラキラ、優しく、輝いてる。
柔らかそうな表面は、触れただけで壊れてしまいそうな、繊細さも持ってる。
なんていえばいんだろう、なんかこう、ぱくっと、食べちゃいたい。
でも、ちゃんと大事なものは守ってる。美しい。まさに母の愛を感じるよ。
ほんとにきみは、綺麗だ。
きみから見えてる世界、一度でいいから見てみたいな。
ところで、このぐちゅぐちゅはなんだい?
まだ熟してないきみに、いっぱいまとわりついてる。
透き通るような白い清純な表面をさらに透き通らせ、いっそうの輝きを与えている。
きみの外側で、きみを守る最後の砦。いやらしさはない。ほんとうに、美しい。
ほんとうに綺麗な、しろみだ。
ほんとうに綺麗なんだもん、食べちゃいたくなるよ。
でも、これはきみのために作ったんだから。
きみは半熟のが好きなんだよね。目玉焼き。
僕もそう。ちょっとまってね、僕のも作る。
いっしょに食べよ?
今までで一番綺麗にできたから。
今までで一番好きになった人に。
今まででんでんででんでん。
是非もう1回、読み直してみて。
卵の白身と黄身の物語として。