~転生までの道のり~
俺は佐藤和人28歳普通のサラリーマンだ。
今日もいつもどうり仕事をして終わったあとにみんなで宴会をしてきた帰りだ。俺は今、後輩と帰路を辿っているところだ。するといきなり前から男が歩いてきた。歩き方が明らかにおかしい。
「んっ?今男の手が光らなかったか?手に刃物みたいなものが見えたような気が…」
「先輩、見間違いじゃないですか?どんだけ酔ってるんですか?早く帰って休まないとですね~。」
「そうだよな、見間違いだよな。そんなもの手にして歩いてるわけないよな。それと酔ってるのはお前の方だぞ村田。」
そんな話をしていると男がこっちに向かってきた。
「なんだこっちに向かってくるぞ!」
俺は村田に言った。でも、村田は酔ってるみたいで聞こえていないらしい。男が近くまで来てしまった。
刃物を振り上げて言った。
「お前らなにこっちみてんだ!そんなに死にたいなら、殺してやるよ!」
「あっ、危ない田村!」
俺はそう言いながら自分の前にいた田村を横に突き飛ばしていた。それも無意識に。俺は刺されたのか?周りが霞んで見えてきた。通り魔だったみたいだ。通り魔は俺を刺したあと周りの人に取り押さえられたみたいだ。
「田村、お前は根がいいやつで仕事もまあまあ出来る。何よりみんなが慕っているだろ。だからよぉ俺の分まで生きてくれ。」
俺は最後に言いたいことを言った。
「先輩そんなこと言わないでください。なに今にも死にそうに遺言みたいなことを残そうとしてるんですか。俺をかばって死なないでくださいよ。また、一緒に仕事しましょうよ。だ、だから死なないでください。生きてくださいよ。」
田村は泣きながら言った。
「田村、泣くなよ。お前は、笑ってる時が一番いい顔だ。だから泣くな。ずっと笑っててくれ。辛いことがあっても俺の言葉を思い出して、笑ってくれ。」
俺はそう言葉を残して息を引き取った。
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