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和解。
あの選択は本当に正しかったのだろうか。あれが、本当に結那のためだったのか―――。自問自答し続けても答えは出なかった。
俺は、この先どうすれば―――――――――。
「遼!」
「……!結那!お前どうして――――。」
「バカ!なんで私の前から・・・黙って消えちゃうのよ…。」
「あの時お願いしたじゃん!ずっとそばにいるって……いなくならないでよ……母さんのことなら私も説得するから。だから………ね、ずっと………一緒にいよ………」
「結那………」
思わず結那を抱きしめていた。やっぱり、俺は結那を失いたくない。例え、どんなことがあっても―――。
と、安心したのか、結那が倒れこむ。
「………結那?……!結那!」