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眠れない夜。

「いいよ。迂闊なことを聞いちゃったなんて思わなくても。」

と、とりなしてくれるけれど私の後悔は続いている。

「妹は先天性の心疾患だった。」

その言葉に私は顔を上げる。

「同じクラスになった時からずっと気になってたんだ。妹の面影を見るようで、ね。だから…その…なんだ。す、好き…なんだ……シスコンとか思われるかもしれないけど……その……付き合ってくれないか………。」

もちろん、その答えは用意してある。そっと頷いた。

「ただし、条件付きね。一つ。ずっとそばにいること。二つ……その……明日でよければ…え?で、デート……して…」

「そんなことか。断ると思った?」

あっさり賛成されたことに多少驚いたけど、それでも心が満たされていく感覚が心地よかった。

そして、また明日会えるのだと知りながらも、保健室から出て行ってしまう遼のことを追いかけたかった。


その日の夜、私は一人悶々としていた。可愛い服を持っていなかったのだ。あまり外に出ない私にとってそんなものが無用だったのも原因の一つだけど、それまでオシャレとかそういうのに興味がなかったのが一番の原因だと思う。――今夜はまた別の意味で眠れなそうだ。

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