表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

定期。

「――どうしよう…」


店を出て、友達と別れた香代は、自分の定期がないことに気付く。それがなくては色々と困るのだ。探さなければならない。しかし、どこに落としたかまったく検討がつかず、その場に立ち尽くしていた。

――と、その時。


――〜〜♪♪


突然鳴り響いた、お気に入りのビートルズの曲。もう少し聞いていたかったが、急用だと困るので、しぶしぶ携帯を開く。


着信:t-k-s.going-my-way@xxxxx.ne.jp

件名:崇史です。


「たっ、崇史くん!!」

何故だか自分でも分からないが、驚きの声を上げてしまった。直ぐ様周囲の視線が痛いほど香代に突き刺さる。香代は自分の恥を紛らわすように、慌てて目線を携帯の画面に戻した。


本文:あ、崇史だけど…。実は香代ちゃんの定期拾ったんだ。届けに行きたいんだけど場所わかんないんだよね。


なんと、探していた定期は崇史が拾っていた。知り合いが拾っていたことにひどく安堵した香代は、その場にへたりこんでしまった。また周囲の視線が香代に注がれる。


――っ!!!!!!!!


そうだ。思い出した。今は安堵している場合ではないのだ。定期入れに、見られたくないものが挟まれている。もし、崇史がそれに気付いたら…?

地面を蹴るような感覚で飛び上がる。携帯をきつく握りなおし、いつもの倍のスピードでメールを打つ。(実際はいつも通りの速さだった


本文:崇史くんありがとう!定期探してたの!助かる!今どこ?あ、そうだ。さっきのお店の前にきてくれませんか?おねがいします!では、また後で!


少々強引だったが、定期が見つかって、そして、見られたくないものが帰ってくるのが嬉しかった。

あー、なんかもぅ放置してました。更新頑張ります。文学の方で『徒然日記』新規するつもりなので、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ