ドラマのような展開
「え、は、隼太っ!あ、この匂い!てめぇ俺の香水使っただろ!高ぇんだぞコノヤロ!」
「…あ、兄貴…?なんでいんの!?あ、香水借りた!てゆーか!ちょっと智也先輩!」
なんと、現われたのは俺の実の弟、隼太だった。はっ!俺は眉間のしわをさっと伸ばし
「まぁ隼太、座りなよ」
と隼太の足を踏み付けながら言った。
それからしばらく話してたけど、俺の意識はカヨにばっかり向いてて。それに気付いた隼太が
「そろそろ解散しない?ね、智也先輩」
「あぁ、そうだな。じゃ気になる人とアド交換して帰ろっか。あ、アドを渡すのは一人だけだからね!俺は三人とも知ってるからいいや。」
当然ギャル二人のアドは俺のもとへ。隼太はタメしか受け付けないので辞退。俺のアドは…カヨへ。顔を赤くしながら、カヨは俺にアドをくれた。
隼太は俺と目が合うと、小さくウインクをして立ち去った。生まれて初めて隼太に感謝した。
帰り道、智也と二人であるいていると、定期のようなものが落ちていた。
「誰のだ?…カヨのじゃん!あいつドジだなぁ。今から届けるかなぁ。それとも王子が届ける?王子さぁ、カヨ気に入ってるでしょ?確かに可愛いもんな。ケバくないしね。よし!この定期はお前に任せた!じゃ、俺こっちの道だから!またねぇ!」
呆然とする俺を置いて、智也はさっさと帰っていった。俺の手にはカヨの定期がしっかりねじ込まれて。
仕方ないか。届けにいこう。
高ぶる気持ちを押さえてカヨのうちへ向かう。…ちょっと待ったあぁぁぁぁ!そういやカヨの家知らない!知るわけがない!どうすればいいんだ!五分ほど考えた。実際には三十秒くらいだったが。…あ、メルアド。もっと早く気付け!
意を決してメールをする。
あ、崇史だけど。実は香代ちゃんの定期拾ったんだ。届けに行きたいんだけど場所わかんないんだよね。
更新遅れてごめんなさい…変な文章でごめんなさい…まだ生きててごめんなさい…あぁっ!あんまりいじめないで…笑