表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

虚空の英雄

作者: 砥和 浩

これまでか・・・

偽りを真実に

悪を正義に変えていこうと決意したが・・・。

暗い人ごみの中で光りを探し求めた

人の心は無限の奈落のように落ちていた。

空を見上げる

雲のすき間から月明かりが照らしていた。

『月』それは忠実な証人

そこにあり、そこにまた戻ってくる。

暗い夜空をひときわ輝き地上を照らす。

空にあるあの月のように私はなりたかった

だが私はなれなかった。

ただ、ただ弱々しいロウソクの光りでしかなかった。


『本当にそう思うか?』

―事実だ

『その弱々しい光りで照らせる人はいなかったか?』

―いる?いない?わからない、居なかったはずだ

『それは自分に嘘をついていないか?』

―わからない

『お前は考えろ!!』

―私は考えた

『だが解らないか?』

―考えたすえにわからなくなった

『その光で大切な人を守れたはずだ』

―大切な人。守った。だが今はいない。

『なぜ?失った?』

―自分が弱かったから

『なにが?足りないとおもう?』

―チカラ、ココロ。すべて足りなかった

『それがありったけあれば守れたか?』

―わからない、やってみなければわからない。

『やり直ししたいか?』

―どちらでもいい

『この現状を塗り替えられるか?』

―わからない

『では止めておこう』


―研究報告―

人類最新の英雄『C08A』

2011年3月11日

目的消失

同日付

個体消去確認

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ