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Calling  作者: 式部雪花々
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第32話 サイン -1-

そして、試合当日――。




スタジアムの控室に入り、ユニフォームに着替えるとバッグの中でメールの着信音が鳴った。




-----


大地様




鈴様よりメッセージカードを


お預かりしております。


下記URLへアクセスして下さい。


-----




「ん?」


携帯を出してメールを開いてみると、グリーティングメールサービスからだった。




(鈴からメッセージ?)


さっそくメールの中のURLにアクセス。


するとチアーガールの格好をした女の子が「フレーッ! フレーッ! 頑張って♪」と


応援をしているグリーティングカードだった。 




(あはは、鈴らしいなぁー)


思わず顔が綻んだ。




「おまえ、何、携帯見ながらニヤニヤしてんだよ?」


突然聞こえた声に顔を上げると、目の前にシゲが立っていた。




「鈴からだろー?」




「う……」


(ちくしょー、すっかりバレてる)




しかし、シゲの後ろに俺と同じ様に携帯を見つめながらニヤニヤしている奴がいた。




宮田だ。




きっとあいつの携帯にも新井からメールが来たんだろう。




-----


メッセージカード


ありがとう。


頑張るよ♪


(*^-^*)




ところで、どのあたりに


座ってる?




Daichi


-----




グリーティングメールの返事を送ると、すぐに鈴からメールが返って来た。




-----


二番ゲートと三番ゲートの


間に朋ちゃんと一緒にいます。





-----




今日は新井も一緒に来ているらしい。


もちろん、新井は宮田の応援だ。




-----


そういえば、さっき新井も


宮田にメール送ってなかった?




Daichi


-----




-----


送ってました。


横でなんて送ろうか


いろいろ悩んでましたよー


(´∀`)





-----




-----


やっぱり。


さっき宮田が携帯見ながら


ニヤニヤしてた♪


しかも今、携帯片手に眉間に


シワ寄せてるから、


なんて返そうか悩んでるっぽい。


クスッ( ̄m ̄*)




Daichi


-----




宮田はわりと口数の少ない奴だけれど、新井とは話が合うらしく学園祭の日以来、急接近した。


あんな風に真剣な顔で携帯の画面を見つめながら返事を考えているという事は、


つまりはそういう事なのだろう。

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