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大切なもの

 海の向こうの世界が見てみたい


 大好きなママやレイとずっと一緒にいたい


 まだ見ぬ世界を肌で感じてみたい


 レイとともに少しずつ大人になっていきたい


 胸がぎゅっとなるこの気持ちの答えを知りたい



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 ママの言葉を待つよりも先に、強く頷いていた。


 どこへ行くとも決まっていないし、船の乗り方さえわからないというのに。


「言うと思った。だから知人の船乗りを呼んであるから明日の夜から出航したらどう?」


「なんだかママ、簡単に言うね」


「あら? これでも結構心配してるつもりよ」


 本当かしら。


 その割には先に準備万端じゃないの。


「その人はとても頼りになる人だし、もう一度ショーンに会いたがってるのよ」


「会いたいってったって、パパは……」


 もう死んでいるのに。


 そう思ったけど、言えなかった。


「ローズが海に夢を描くような子じゃなかったら、そう言っておくつもりだったのにな」


 ママが今にも泣きそうな顔で微笑んだから。



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