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Dear...

 ねぇ、レイ


 今、どうしてる?


 私は初めて船に乗って海に出たよ


 ウィルという同乗者も一緒に


 歳は私たちよりもひとつ年上で


 とってもかっこいい男の子


 初めは


 全身布が巻き付けられたような姿で現れて


 拐われるような形で


 船に乗せられたものだから


 とても怖かったけど


 話をしてみて今はいい人だと思う


 不思議だよね?


 今まで男の子と


 まともに話すことができなかった私が


 普通に同世代の異性と話をしているなんて


 自分でもびっくりしてる


 話はウィルと違って


 目的や行きたい場所が


 あるわけでもないんだけど


 今この目にできる世界を


 目に焼き付けたいと思っているの


 ねぇ、レイ


 あなたの最後の表情を


 どうしても忘れられない


 だけどやっぱり


 隣にいるのがあなたなら良かったのに


 と何度も思ってしまう


 ごめんね、レイ


 いつもわたしは


 あなたに自分の想いを押し付けていた


 レイがそれに


 合わせよう合わせようと


 してくれていたのも知っていたのに


 でもね


 わたしは本当に


 あなたと一緒に


 いろんな世界を見てみたいって思ってたの

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