PROLOGUE:メディア王に誰が鳴る
∀・)おまたせ。イデッチ還ってきたよ。
2023年にさしかかった年末。1つのスキャンダルが日本中を騒がせた。
『俺の子を生めや!!!』
お笑い業界で大御所の大御所と天才の天才と謳われた一人の男。
松薔薇太志。
後輩芸人を使った若い女性の性行為上納と性加害疑惑は週刊誌の報道からSNSに広まる。
彼が出演する番組は7つ。漫才王GPなどのお笑い賞レースではその全てで審査委員長を務める。
2023年になってスグにそれら全ての出演を取りやめ、芸能活動を休止した。
週刊執春との裁判に備えて……との事で。
しかしコレは「波乱の2024年」の始まりに過ぎなかった。
『松薔薇太志・恐怖の夜』
この春から1年に渡り執り行われた裁判で松薔薇太志はアッサリと週刊執春に敗訴した。
そしてその夜に彼は彼の豪邸にある一室で首を吊って亡くなった。
『松薔薇死にます。ほなさいなら』
彼が遺した遺言はたった一言のSNSのポスト。
スマホ越しにそれを眺める男。片手には例の週刊誌を手に持つ。
スマホを机に置いてウィスキーの水割りを片手に持つ。
東京の夜景よりも酔うならばこっちのほうだ。
お笑い界の黄金山と世に認められた吉原興行。
その吉原をこの春に買収へ動いた男。
伊達賢治――
∀・)かなり攻めたテーマで物語を書きます。最後までお付き合いください。