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後編
日曜日。
朝から私は、あの場所へ出かける。
そこには、すっかり顔見知りとなった彼らが待っていて……。
「おお! ゆっこちゃんが来たぞ!」
「おい、馬鹿。無粋な呼び方は止めろ」
「そうだぞ。見ろよ、あの姿。今の彼女は『よろしくグランプリ』のヒロイン、冬美ちゃんだぜ!」
きわどい衣装を着た私に、男たちがカメラを向けてくる。
今日の私は、真っ赤なレースクイーン。かなり扇情的な姿だった。
パシャパシャと撮影されながら、ポーズを決める。
私が輝いているのは、カメラのフラッシュを浴びているせいだけではないだろう。
これは私の内面から発せられる輝きだ。今の私は、最高に輝いているのだ。
このコスプレ広場で活躍する私。様々なコスプレ姿を披露する私こそが、本当の私なのだから!
(「地味子な私の七変化」完)