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第伍拾話 大東亜会議

1942年5月 27日

この日はこの後の戦争の方針を決める大東亜会議が東京で開かれた。

参加国は大東亜共栄圏(東アジアとか言っているけど中東諸国も入っている)に加盟している国。今から書く事は大東亜共栄圏加盟国とその首相(もしくはその国のTOP)である。

・大日本帝国 首相米内光政

・大韓帝国 首相朴春琴(パクチュングム)

・中華民国 首相蒋介石

・チベット 首相ではないけれど、ダライ・ラマ

・東トルキスタン・イスラーム共和国(新疆ウイグルの事、現在トルコ連合加盟国の一つ)

 首相アフメトジャン・カスィミ

・オスマン・トルコ共和国(第一次大戦後帝国から改名した)首相イスメト・イノニュ

・アフガニスタン王国(トルコ連合加盟国) 国王ザーヒル・シャー

・イラン帝国(トルコ連合加盟国) 皇帝モハンマド・レザー・パラフビィー

・イラク王国(トルコ連合加盟国) 国王ファイサル2世

・インド 首相スバス・チャンドラ・ボース

・インドネシア 首相スカルノ

・タイ王国 国王ラーマ8世

・ベトナム帝国 皇帝バオ・ダイ

・フィリピン ホセ・パラシオ・ラウレル大統領

この上に記入した14か国が加盟国である。

集まった人物は上に書かれた人物のほか、軍のお偉いさん方などのおまけつきでの会議である。

会議内容は先程記した通りこれからの戦争の方針についてである。

戦争の方針と言ってもこれからどこを侵攻してなどの戦略的な内容ではなかった。

外交的な内容だった。この会議を開くきっかけとなったのは勿論ソ連の影響である。

ドイツ軍が攻勢の中スターリングラードで勝ってもいないのに突然ナチス・ドイツの首都を占領。その他東欧の枢軸国の首都を占領し無条件降伏に追い込んだ。各戦線での枢軸国兵士はヒトラーが処刑されるまでは“敗戦”を信じることはないだろう。イギリスやアメリカなど連合国の中にはソ連を開放の使者と呼ぶものがいた。しかし、その言葉は無残にも裏切られ、逆に危機感を持たせることになる。日本は今のところ日ソ不可侵条約を結んでいるため影響はない(そう考えたい)はずだが、ベルリン占領後すぐにヨーロッパを侵攻し、イギリスへと進行。イギリスは国内に停泊している軍艦、航空機全機体、それどころか、無駄だとは知りながらも生き残った東洋艦隊まで出してきた。しかし、結果は全滅。話によると訳も解らずに巨大な戦艦が沈没したらしい。チャーチル首相やその他軍の幹部、政治家のお偉いさん方はその間にカナダへと亡命していた。国民や国のために戦った兵士はかわいそうな話だ。その後も間も開けずにアフリカへと進行。アメリカは輸送部隊と重巡洋艦インディアナポリスを旗艦とする偵察艦隊をだしたが結果は全滅。この事を受け緊急に開かれたのであった。ソ連とどう付き合っていくか。

警戒をしなければならない国は・・・はっきり言えばすべての加盟国なのだが・・・この中でもソ連と国境がつながっている日本(本土ではなく満州や極東などである)やトルコなどの中東諸国である。警戒しないですむ方法は従属と言う嫌な展開で強制的な共産化。もっとも嫌なおちである。と、ソ連と戦って勝つことである。

勿論ソ連だけではなくアメリカについても話し合ったが、偵察艦隊は全滅。太平洋艦隊は壊滅状態。真珠湾は立ち直っていない。アメリカについてはアラスカへと上陸でもして早期講和をはかろう。という結末になった。

6月5日 

史実ではミッドウェー海戦があったが、真珠湾が未だ壊滅状態で生き残りの太平洋艦隊はソ連が侵攻してきた時のため(ヨーロッパを侵攻してすぐにアフリカも進行したためアメリカ大陸を侵攻しない保証はない)国土の防衛で精一杯の状態のため、艦艇を出している余裕はなくミッドウェー島を第一航空艦隊と量産型正規空母(雲龍型)や、条約のせいで特別軍にあげた艦船の改装空母(ほとんど加賀に近い形)などの大規模な機動部隊を作り上げたが、ほとんど無意味に近く、ミッドウェー島は6月7日に占領され続く6月下旬にはアメリカはジョンストン島とハワイを占領されてしまった。そして連日繰り返される富嶽によるオーストラリアに対する無差別都市爆撃。

7月中旬にはオーストラリアからの停戦交渉があり、停戦に成功した。

しかし、それと同時に思わぬ出来事が起きた。ソ連による南アメリカ大陸の進行だった。

進行といっても、南アメリカ大陸の国々が属国を望み戦争は特に起きなかった。そして、ついにはメキシコまでもがソ連の属国となり、アメリカとカナダは囲まれたのである。

7月23日 この日はある意味で運命の日だった。

大日本帝国 

首都 東京 

首相官邸

「米内総理!!」

首相官邸に飛び込んできたのは畑俊六陸軍大臣だった。

「どうしたんだ?そんなに急いで?」

「たっ、大変です。関東軍司令吉本貞一中将から緊急で電話です。すぐに代わって下さい」

「解った。」

米内光正はそう言って畑俊六について行った。


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