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第弐拾玖話 第一次世界大戦編〜旅順203高地決戦前哨戦〜

遼東半島 午前1時

「ここが・・・あの激戦地・・・旅順203高地・・・」

「上陸準備急げ!!」

上陸してきた兵士が放った言葉

「この要塞は・・・今の技術により作られた要塞じゃない。あり得ない・・・」

そう、タイムスリップしてきたロシア軍により改良された要塞なのだ

「話しは後だ。急げよ!!」

「はいっ」

時速約70kmでLCACが戦車や弾薬、人員、トラックなどを運んでいる。

「どうしますか?艦長。」

「そうだな。陸上部隊の攻撃だけじゃあの要塞を破壊できそうにない。ましてや今の技術ではなく、現代技術だからな。」

「では?」

「そうだな・・・。ミサイル以上の攻撃力・・・46cm3連装連射砲を使おう。」

「では・・・ナパーム砲弾を使いますか?貫通弾?それとも燃料気化弾を使いますか?」

「貫通弾を使用し、装甲を打ち破った後、燃料気化弾で要塞の中を薙ぎ払い、とどめにナパーム砲弾で焼き尽くす。」

「はいっ!!」

「迎角30度 貫通弾発射!!」

バガーン バガーン バガーン バガーン バガーン バガーン

次々に発射される。

ドガーン ドガーン ドガーン ドガーン ドガーン ドガーン

「うわあああ!!」

「くそ!!日本軍得意の46cm速射砲だ。」

「どうしますか?」

「地下陣地に逃げよう。全員に告ぐ。弾薬、装備すべて持って、地下に潜れ。」

「はいっ!!」



「どうだ?効果はあったか?」

「う〜ん。・・・要塞外部は破壊されたようですが、山の地下に陣地があり、装備を中にしまって逃げました。」

「これでは効果がない。」

「仕方がありません。陸上部隊に任せましょう。我々はその援護で。」

「そうだな。」



そのころ陸上部隊では永島と藤浪の会話が行われていた

「久しぶりですね。藤浪少尉。」

「そうですね。今は少尉ではなく中将です。」

「そうですか。若い中将ですね。うらやましいです。」

「そんなことはありませんよ。ただ、年を足らないだけで…話は聞いています。戦闘指揮を取るということですね。」

「まあそんな感じです。」

「頑張って下さい。」


203高地 展望台

「うわ〜すげ〜人だかりだな。」

「少なくとも・・・10万は、いるぞ」

「まあ大丈夫だろ。この地下には大量の備蓄燃料。弾薬、食糧、そして莫大な備蓄資源。なぜなら地下には弾薬を作る工場があるからだ。奴らは長期戦を考えてないだろう。」

「そうですね。食料だけでも1年半持ちますからね。」

「そうだな。」



旅順203高地には、大日本帝国陸軍11万6千人、第二日本国軍陸上部隊26550人、合計147550人で203高地を包囲している。

「あの要塞は頑丈だな。」

「どうしますか?」

「奴らは先の戦闘で見たところ地下に要塞を作ってあるらしい。つまりゲリラ戦だ。そうなると、厄介だ。もし一つでも塹壕を見つけたら、手榴弾で生き埋めにしろ。またはシーカー弾等を使って正確に砲撃しろ。いいな?」

「はいっ!!」

「永島さん。」

「なんですか?」

「やっぱり…生き埋め…それしかなかったんですね。」

「そうだ。これしかないんです。完膚なきまでにすれば降伏するかなあと…」

この時・・・ある不安を感じていた。

(完膚無きまで…?そしたらレーニンの…)


上陸が完了した後、疲れきっている兵隊を休ませて

午前11時に第一次旅順総攻撃が開始された。 


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