表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/60

第弐拾弐話 日清戦争編〜蔚山戦争〜

西海

トントン 誰かが俺の個室の扉をたたく

「誰ですか?」

「俺だ!!」

「先輩どうしましたか?」

「もう少しで上陸だ。準備をしておけ。」

「どこに上陸するんですか?」

「ソウルだとよ。」

「ソウルですか。」

「そうだ。」

「解りました。」



20分後

「LCAC発進」

ゴオオオオオ 3隻のLCACが同時に発進する。それと同時に高速ミサイル艇と哨戒ボートが半径4Kmを偵察に行っている。さすがの高性能レーダーでも、人間までは探知できないようだ。

「こちら、異常なし。」

「こちらもだ。」

「了解。」

30分後

「これで最後の部隊か?」

「はい。そうです。」

「そうか。」



「えー作戦の説明をする。ここに私と1個連隊(3000人)を残し司令部とする。残った3個連隊を1個連隊と2個大隊ずつに分けて、南北に分かれて進軍する。南進部隊の指揮官を深沢少将とし、北進部隊の指揮官を江坂少将とする。」

「はいっ!!」

紅蓮崎の所属する藤浪中隊は南進方面部隊だ。

「紅蓮崎。」

「なんですか?」

「お前は30年前に俺の命令を破ったけなあ。」

「あの話はもう終わったのでは…」

「いや・・・たった今思い出したんでね。」

「…それで?」

「お前は南進部隊の先駆けとして、重武装750ccバイクに乗って戦え。」

「つまり死ねと?」

「ちがう。お前は命令を破ったのだから、先駆けとなって一人でも多く敵を倒し、みんなが倒す敵兵を一人ぐらい減らして、みんなの背負う罪を軽くしろ!!」

「・・・誰かさんみたいなことを言うのですね。解りました。いいでしょう。」

「よし、その意気だ。」

ブウウウン 一人で勝手に行ってしまった。いや、一人で行かされた。

ついでにこの重武装750ccバイクの説明をしよう。

重武装750ccバイク

速度 200km

重量 650kg

全長 2.6m

武装 30mmバルカン砲

   小型赤外線ミサイル×8発

   搭載量(人間も入れて)800kg


このバイクは大きさの割には軽く、その理由はいつもの通りジルコニア装甲により、軽くされている。そして、馬力の高いメタンハイドレートエンジンを使用しているため(電気エンジンだと小型のエンジンになってしまうため思ったほどの馬力が出せなかったため、メタンハイドレートエンジンになった)武器などを後ろに積む時、重たいものでも持って行けるようになっている。そして、ハンドル部分の所には小型パソコンがついており、敵の情報などが手に入れられる。



「こちら紅蓮崎。前方に敵発見。約・・・3〜4個小隊・・・100名前後。戦車はK2戦車が4両。」

「よし。潰せ」

「はっ?いくらジルコニア装甲のバイクでも120mm滑空砲はさすがにこの薄さじゃ・・・」

「ねらわれる前に撃てばいいだろ。小型パソコンを使って。」

「そうですね。」



「設置完了。」

小型ミサイル(重MAT)を設置して、バイクの所まで戻っていく。

カタカタカタ キーボードの音が鳴り響く。いや、そこまでは響かない。

「ROCK ON 完了。発射。」

パシューン パシューン 同時に4発のミサイルが飛んでいく。

ドカーン ボウウウウウウ 一気に燃え上がる。エンジン部分に当てたため、すぐに爆発したようだ。

ついでにこのミサイルは中にあるのはT.N.T爆薬ではなく、ベトナム戦争で使われたナパーム弾に含まれている可燃性物質であり、温度3000度まで上昇し、密室空間から、空気に触れたときに燃え上がる。

「うわぁああ」

次々に燃え上がっては爆発する。エンジンに引火して爆発したようだ。

「何ごとだ。」

「解りません。ミサイルらしき物が正確にエンジン部分にあたり燃え広がり、爆発しました。

「これで我々は戦車を失った。本隊に連絡と、合流するぞ。」

「はいっ。」



「やはり動き出したか。本隊に合流する気だな。まず無理だろうけど。次は歩兵戦闘車だ。」

彼が今、手に持ったのはダネルMGL。グレネードランチャーだ。

「これでも、あの対戦車ミサイルに当てれば勝てる。」

パシューン パシューン パシューン パシューン パシューン パシューン カチャ

ドカーン ボン

「よし。次はトラックを狙うぞ。」

パシューン パシューン

ドカーン

「うわぁああ。」

「助けてくれえ」

次々に引火して爆発していく。

「これがガソリンの不利なところだよ。ガソリンは引火するけど電気は引火なんてしないぜ。」

その時 バーン

「うっ!!」

「ハハハ。」

「ガはっ!!」

紅蓮崎は狙撃された。徐々に後ろに下がっていくが、追いつかれる。

「まて、話せばわかる。」

「I don’t know Japanese!!(私は日本語を知りません)」

さすが世界共通語の英語。日本語は知らなくとも英語は知っているのか。

バーン 俺は藤浪中佐を恨みますよ

「ぐはあ!!」

「あれ・・・」

「よく一人であれだけの部隊を倒したな。褒めてやるぜ。」

「中佐・・・」

「救急車にでも乗れ。」

「はいっ!!」

「後は任せな。前進全軍!!」

「お〜」



「いてててて。」

「大丈夫よ。血は出てるけど完全に弾は抜けている。ここで寝てなさい。」

「はい。」



その頃 ウルサン

ダダダダダ 

「うわぁ。」

バーン

「くっ!!83式小銃(96式軽機関銃の軽量化version)では、人は殺せてもあの荷車や、空飛ぶ船は無理です。」

「そりゃそうだ。」

「もう我々は、合わせて7000名いればいいほうです。2個師団派遣されたのにこんなにやられるとは。」

「仕方がありませんよ。援軍も来そうにないし、この山砲では無理があります。この、壕にこもってもいつかはやられますよ。」

「そうだな。白旗でもあげるか・・・?」

「niceideaですね。」

その時 

バーン ドカーン 130mm滑空砲がK2戦車を頬むる。

バタバタバタ パシューン ドカーン 日本初の国産戦闘ヘリコプター鳳凰(ほうおう)がヘルファイアミサイル(類似品)を放つ。

「おいっ!!日の丸の国旗だぞ。」

「ホントだ。日本にもこれだけの兵器があったのか!!」

「やったぞ。敵は今動揺している。今が攻撃を仕掛けるチャンスだ。あの、輸送している車ならこの山砲でも破壊できそうだ。全軍前進。敵の輸送車を、破壊しろ。他には手を出すな。」

「はいっ!!」

ドーン ドーン ダダダダダ

「うわぁ」

「奴ら反撃に出てきやがった。日本軍め!!K2の120mm滑空砲でも喰らえ。」

ドーン しかしジルコニア装甲の20式戦車には勝てなかった。

「130mm滑空砲でも喰らってろ!!」

ドーン

「うわああ。」

「くそおおお。こんな歴史のはざまで死ぬなんて!!」

戦闘からおよそ2時間 統制のとれなくなりバラバラになった朝鮮連邦軍は大敗北をして壊滅した。

「ありがとうございます。」

「いえいえ。では、負傷者を中心にトラックに乗って下さい。」

「トラックと言うのかね。これは。」

「はい。そうです。とにかく、司令部のソウルまで行きましょう。」

「はいっ!!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ