第弐拾壱話 日清戦争編〜黄海海戦〜
地佐山清太
身長180cm
体重72kg
年齢25歳
階級大尉(2025年当時)
詳細
陸海空陸戦隊合同統一軍の航空部隊に所属している。研究員の地佐山夙の兄である。
朝鮮半島 ソウル
「何なんだよ!!あの兵器は。砲を積んだ走る荷車。ガトリングガンもこの小銃も、山砲も何も利かないぞ。」
「おかしい、何かがおかしい。空飛ぶ船など大日本帝國ですら作れてねえぞ。とにかく、自転車で蔚山まで逃げるぞ。援軍を待つしかない。」
「そうだな。」
「全軍撤退。蔚山まで逃げるぞ。」
「はいっ!!」
そのころ 平壌
「うおおお〜〜〜」
「勝ったぞ〜。」
「歴史を俺たちは変えたんだ!!日本の侵略から守ったんだ。」
「ニップめ!!ざまーみろ。」
「こんなちゃちな大砲でこのK2戦車に勝とうってのが間違いなんだ。隊長、このまま日本侵略でもしますか?」
「そうだな。やってみるか。」
そのころ 黄海
約時速35ノットで走る高速でなおかつ巨大な軍艦が航海している。
「島崎艦長!!レーダーに反応、清国のコルベット2隻、巡洋艦8隻、砲艦2隻、空母一隻、ミサイル巡洋艦3隻。」
「…おかしいのが混ざっていなかったか?」
「いや確かです。」
「空母とミサイル巡洋艦はおかしいだろ。」
「じゃあレーダーを見て下さい。」
「間違いないな・・・。そうか。解ったぞ。」
「なにがですか?」
「奴らがいる理由。ソウルに撃ったミサイルはきっとソウルの軍港の上で爆発したんだ。それにより核融合によりプラズマ空間が生じてタイムスリップしたんだ。平壌にいた軍は、多分対日開戦を公表するために軍事パレードをしていたんだ。」
「成程。」
「こういうこともあるんだぜ。覚えておけよ岩田。」
「はいっ!!」
「では、指揮をする。46cm3連装連射砲、西海に向けて砲撃。」
ドーンドーン
朝鮮連邦軍 ミサイル巡洋艦(戦利品の世宗大王級や中武公李舜臣級と思われる)艦内
「迎撃ミサイル用意。発射。」
パシューン パシューン パシューン パシューン
「砲弾が速すぎる。しかも、何発も来る!!」
ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン
「助けて!!」
「うわあ!!」
船がどんどん沈んでいく。しかし、未来から来た軍艦には当たらなかった。いや、当たる前に防がれた。
「艦載機発進。」
「ハープーン発射。」
空母(この空母は新型を推し進める中国海軍から旧式のため処分されるはずだった旧型空母を譲り受けたのだと思われる)から艦載機が発進される。同時にミサイル巡洋艦から対艦ミサイルが発射される。
強襲揚陸イージス航空戦艦CIC内
「敵空母から艦載機発進。敵ミサイル巡洋艦からハープーン対艦ミサイル発射。上部飛行甲板艦載機発進許可を!!」
「よかろう。」
上部飛行甲板
「いいか、紅蓮崎。生きて帰ってくるんだぞ。命令だ。お前の仕事はまだある。陸で戦うことだ。いいな。」
「はいはい。・・・F-3発進します。」
「了解。」
パシューン
日本軍最新の第6世代戦闘機F-3の地佐山夙の兄、地佐山清太を隊長とする1個大隊(1個小隊3機、1個中隊6機、1個大隊12機)が発進した。F-3の特徴として、VTOL性能とステルス性能、そしてジルコニア装甲を使ったことにより軽量化されて、時速がマッハ3まで出るようになっている。装備搭載量的には心神とあまり変わらない。
そのころ ミサイル巡洋艦内部
「よし、そのまま当たれ。そのまま、艦の機関部に当たれ。そして沈め。大鑑巨砲主義がどれだけ無駄だということを気がつけえ。」
「このミサイルのルートだと、艦の機関部です。」
「チャフを発射させろ。CIWS始動開始。」
「はっ!!」
「ミサイル直撃まで3.2.1.」
シューン ドーン
「全弾迎撃。艦には支障なし。」
「まあ、あれだけチャフ発射機とCIWSをつけておけばまず当たらないだろ。」
「しゃあ。ざまーみ・・・・ろ・・・なにい!!生きてやがる。・・・パイロットに告ぐ。全勢力を持ってあの巨艦を潰せ。」
「ラジャー」
「こちら地佐山。紅蓮崎、右方向に敵機確認。」
「こちら紅蓮崎。敵機確認。迎撃する。」
パシューン パシューン
「MISSILE ALERT!!」
「なに!!」
ドカーン ドカーン
「嘘だろ、どこからだ。レーダーにはうつってないぞ。」
「チェック・シックスだ。ニップの機体だ。早すぎる。しかも目視確認しかできない。レーダーにうつってない。」
「なにっ!!」
ドカーン ドカーン
「踊っている暇があったら俺をねらえよ。」
ドカーン ドカーン 次々落とされていく朝鮮連邦軍。中国政府幹部の言った「役に立たない」は嘘ではなかったようだ。なんせ第6世代相手にMIG29やF-15を使用しているのだから
「こちら紅蓮崎、敵航空機全滅を確認。軍艦破壊に専念する。」
「おい、敵機来たぞ。」
「嘘つけ。レーダーに映ってなかったぞ。」
「ホントだ。」
その瞬間 パシューン パシューン と対艦ミサイルが発射される
ドカーン ドカーン
「うあわあ」
そして海戦から14分
「敵艦隊と航空部隊は全滅しました。」
「そうか。紅蓮崎、よくやった。帰還しろ。そしてぐっすり休め。上陸したらまた戦闘だぞ。」
「解っています。」
こうして黄海海戦は幕を閉じた。