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第壱拾捌話 条約改正



江戸湾

「はあ、はあ、はあ、私は助かったのか。」

「そのようですね、ぺリー提督。だけど、このままでは、まさかの日本の捕虜ですよ。」

「そうだな。しかし、しょうがない。今は生き残ること一つを考えろ。」

「はいっ。」



その頃 揚陸艦

「艦長、見えました。あれです。」

「・・・見えたぞ。皆に次ぐ。前進全速。」

「はっ!!」



「ペリー提督。!!あれは・・・」

「なんだこんなと・・・き・・・に?何だあれは?日本にあんな鋼鉄の軍艦を作れるのか?しかも煙すら出ていない。」

「こっち来るぞ。」

「ゼウスよ。私を守りたまえ!!」

「今神頼みしても意味ねえだろ。」

「殺される!!」

「待て!!」


「地佐山君。君は英語がぺらぺらと聞いたが・・・」

「だいたいは・・・話せますけど・・・」

「頼んだぞ。ここにメモを書いといた。ここに書いてある言葉を言ってほしい。」

「・・・・はい。・・・ふう、アメリカ軍人に告ぐ。」

「女の声だ。」

「軍人に女だと!!」

「まあ聞け。」

「私たちは、諸君らを救助にきた。死にたいものはそこに残るがいい。生きたいものはこの船に乗れ。」

「・・・」

「・・・・」

「・・・・・生きてえよ。のさせてくれ。」

「乗させてくれ。生きたいんだ。」

「俺も。」

「提督も乗りましょう。生きること一つを考えるのではなかったのでは?」

「そうだな。生きねばならぬな。」



揚陸艦からLCAC2隻が出てくる。

ここからは英語にします。(間違っていたらすいません)

「Get up this ship!!(この船に乗れ!!)」

「Hurry up!!(はやくしろ!!)」

「We thanks to your action.(あなたたちの行動に私たちは感謝する。)」


救出活動が終わって一時間。揚陸艦は今は目立たないように江戸湾で、カモフラージュされている。

ここからは、日本語に戻します。

「失礼します。」

「あなたは誰だ?」

「この艦の艦長の石田翔平です。ペリー提督ですね。」

「私がペリーだが、私に何の用だ?ミスター・ショウヘイ イシダ。」

「信じていただけるか解りませんが、私たちは今から150年以上の先の日本から来てしまった日本軍です。」

「・・・だろうな。信じたくはないが、信じるしかない。今の日本ごときにここまで、アメリカ、イギリスがやられるはずがない。」

「ついでに私たちの軍事力はこれだけではありません。この300倍以上はあります。少しでも解っていただいて嬉しいです。本題に入ります。私たちが本気になれば、合衆国を潰すことなど簡単なことです。」

「そうだな。この技術力なら。だが生産力ならイギリスに負けるな。っで?」

「日米修好通商条約を改正させていただく。内容は領事裁判権の廃止。関税をつけるのを認める。最恵国待遇の廃止。それだけだ。」

「なにい!!それはできない。大統領の命がないと出来ない。」

「なら、今からアメリカを滅ぼしに軍隊を送りますよ?いいのですか?」

「・・・しかし・・・」

「仕方がない・・・送るか。」

「待て…待ってくれ。解った。君たちの言っていることを了承しよう。」

これにより日米修好通商条約の改正に成功した。

「やりましたね。艦長。」

「あとは、イギリス、オランダ、フランス、ロシアだ。今頃、脅されているだろう。」



その頃 淡路島

「我々の軍事力を使えば、イギリス、オランダ、フランスは潰せるんだぞ。この事を植民地の人々に言っていいのか?イギリスが東洋の国家に負けた。そしたらインドでセポイに反乱みたいのが起こるかもしれませんよ。そしたら、武器の横流しをしますよ。」

「やめてくれ。解った。君たちの言うこと認めよう。フランスもオランダも従ってくれ。」

「解った。」


函館

「どうしますか?条約改正をしないで我々と闘い滅びるか?それとも、条約改正をして我々に滅ぼされずに済むか?選択肢は二つですよ?」

「待ってくれ。皇帝の返事を聞かないと・・」

「待ったはなし。2つしかありません。どうしますか?あなたの選択で決まりますよ。国民が死ぬか生きるかもすべてがあなたにかかっているのです。」

「解った。認めよう。」



プルルル プルルル

「こちら、藤浪。」

「草島だ。」

「長官。」

「いい報告がある。修好通商条約を結んだ国との条約改正が成功した。」

「やりましたね。これで歴史が相当変わりましたよ。」

「そうだな。しかし、これからが問題だ。古い体制の幕府は長くは続かない。長州藩が我々のおかげで馬関戦争で勝利したため、今だに尊王攘夷派が多数なはずだ。しかし、1863年の薩英戦争でボロボロになった薩摩は尊王攘夷を捨てて倒幕派が中心になっている。薩長が同盟を組まない限り倒幕は無理だ。我々がすれば簡単なことだが、我々がすることはあくまでもサポートだ。倒幕をするのは現実を知った人じゃないといけない。そうしないと意味がない。」

「そうですね。」

「まあ君たちはまだそこにいたまえ。またしばらくしたら、増援部隊を送りそこに臨時施設を作らせる。そうすれば、艦内生活をしなくて済むだろう。」

「ありがとうございます。」


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