第壱拾陸話 連合軍
1864年 8月6日 午後2時 太平洋
「また、サルの王国へ行くのか?」
「しょうがないですよ。イギリスからの頼みですし・・・断るわけにはいかないでしょう。」
「うむ・・・そうだが。しかし、信用性がない。」
「そうですね。」
「私が、10年ぐらい前に行った時は何にも打撃すら与えられなかったのに、下関で連合艦隊を全滅。まあ、清のイギリス租借地からの情報だからな。本当か嘘かはわからんが。とりあえず、首都の江戸へ向かうぞ。」
「アイアイサー。」
その頃
オホーツク海
「どうせ、中国大陸のイギリス租借地からの情報だろ。信用ならない。」
「とは言ってもですね・・・イギリスの頼みですから。」
「だっておかしいだろ。我らが祖国のロシア帝国が修好通商条約を結ばせた時は何にも反撃ができなかったのに、下関で連合艦隊が全滅は・・・さすがに・・せいぜい4隻がいいところだろう。」
「そうですが・・・」
「まあ、我々は函館に入港すればいいのだろう。簡単さ・・・」
東シナ海
「まさか、我々イギリスを中心とする連合艦隊が全滅するとは・・・数年前までは、なにもできなかった国が・・・」
「甘く見すぎたのでしょう。海中に清製の機雷をつけられてドカーンとか?」
「ないない。あり得ん。」
「ハハハハハ。」
淡路島
「北海道には高速ミサイル艇とミサイル補給艦を使わせてもらう。高速ミサイル艇は約50ノット(約90km位)の超高速で、重量は約1000トン。高速ミサイル艇3隻、ミサイル補給艦1隻の計4隻派遣させてもらう。流球にも同じく4隻派遣させてもらう。九州と四国はレーダーに反応したら戦闘機2機で充分だろ。」
「そうですね。すぐに命令を出します。」
「よろしく頼んだぞ。」
「はいっ!!」
そして、新生日本軍と米英仏露蘭の五ヵ国連合との戦いの火ぶたが落とされる。