第9話 フードコート戦争 五回戦
第9話 フードコート戦争 五回戦
次の日の昼、食堂に集まった。
「よし、調査開始だ。・・・・・・・・」
「なんで2人ともいないんだーーー!!!」
「はいはーい。伊藤さんすいません。腹が減ってはゆくさは出来ぬと言うのであんぱんを一つ買ってました。」
「それを言うなら戦だろ。それにあんぱんなんか買ってる奴お前ぐらいしかいないだろ。」
「おぉー、僕は俗に言う選ばれし者なのかもしれません。」
(コイツはやはりアホだ)
「で、市川はどうした、」
「市川さんはついさっき、きつねうどんを食べてました。」
「(ため息)」
「伊藤さん、ため息をつくと魂まで吐き出しちゃいますよ。」
「すまん。分かった、市川は捨てて2人で調べるぞ。」
「ステップ1、まずは食堂を利用している、生徒に書き込みだ。って、なんでお前は俺の背中に隠れてる!!」
「あははは、伊藤さんの背中が電柱に見えたので刑事ドラマみたいに、あんぱんを持ちながら尾行をするシーンを再現してたんですよ。」
「まぁいい、手分けしてありったけの同級生に聞き込みに行くぞ。」
「はい!」
そう言うと俺と葛城は食堂にいるだけの同級生に片っ端から話しかけていった。時には「知らねぇ」と冷たく対応されて、時には変人扱いもされたが全ては夢の為にと思うと苦痛ではない。しかし、葛城がどう思ってるかは分からない。そんな日が3日間続き俺たちは一つ説を提唱した。
次回予告 フードコート戦争 閉会式