第7話 フードコート戦争 三回戦
第7話 フードコート戦争 三回戦
「どこだ、」
俺は真っ先に教室に向かい、周りの視線が痛いが教卓の上に乗っている座席表を確認した。
「やっぱり。」
座席は通常出席番号順である。しかし、これまでの状況からあり得ない状況が発生している。俺は今日まで何気なく市川に話しかけられて、たわいもない会話をしていたが、なぜ、"後ろから"話しかけられていたのだろう。市川と伊藤では普通俺が後ろに座るはずだ。それよりも不可思議なのが、何故今までこんな誰でも気付きそうなことを今気づいたのか、不思議で堪らなかった。
「伊藤君、僕の席を見つめてどうしたのかい。」
「お前、出席番号は何番だ。」
「6番だけど。」
この時妙に鳥肌が立った。なぜなら俺の出席番号は5番だからだ。俺は出席簿をもう一度じっくり見て他にこのような事がないか確かめたが一つとして見当たらなかった。(教員に聞いてみるか)そう思い俺は教員室に向かった。
「ちょっと待って、僕も行くよ。なんだか面白うそうだし。」そう言うと伊藤も後を付いてきた。5時間目までまだ15分ある。
教員室にて
「失礼します。飯田先生はいらっしゃいますか?」
「飯田先生ー生徒がお呼びです。」
「はーい。今行きます。」
来るたびに思う事だがこの学校の教員陣は上下関係の格差はほぼないと思う。
「伊藤と市川じゃないか、どうかしたか。」
「僕達の出席番号が逆だと思います。普通は僕が5番で伊藤君が6番だと思うのですが、、、」
「あれ、それは本当かい?じゃあ俺のミスかもしれん。確認でき次第変更しとく、、、」そう言うと笑いながら付箋に書き込み、後日修正された。
5時間目 体育
「普通に考えて出席番号が間違うなんてことあるかよ。」
「まぁ、先生も言っても人間だし、この学校は食堂の件といいちょっとおかしいからね。」
「その食堂の件だが詳しく調べてみないか、」
次回予告 フードコート戦争 四回戦