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修練の日々 後編



「最後の投擲は儂の意識を逸らす為の物。更に儂がそれを躱すと読み、投擲した短剣を儂の背後で掴み攻撃。見事だ。以前よりも速度も上がっている」

「簡単に対処した癖によく言うよ……」


老師から褒められたアリスだが、まだ悔しそうだ。

俺としては後半は速くてついて行けない部分もあったから余り詳しい事は言えないが、凄いと思ったけどな……


「凄かったぞ? 瞬間移動したかと思った」

「そう? そう言われると嬉しいけど……」


少し機嫌が直ったように見えたのでよしとしよう。

にしても、凄い速度だった。老師の攻撃を受けても平気だった事といい

やはり、あの発光に秘密があるのか?

その事を聞いてみると……


「ああ、まだ習って無かったんだね。大丈夫、アレは闘滅流の技術だし、教えて貰えるよ」

「そうか…楽しみにしておく」


教えて貰えるんなら、モチベーションも上がるという物だ。

これからも頑張ろう。

そう決意を新たにした出来事であった。


●●●


長くなったが、そんなこともあり俺のモチベーションも高い。

ぎこちないが構えを維持できるようになってきたし。


「ふむ、そろそろ良いだろう」


修練を始めて一週間。

やっと次の修練に移れるのだろうか。


「次は実戦だ」


そう言われた。


「実戦……ですか?」

「そうだ。実戦で経験を積むこと。其れが修練だ」


《特殊クエスト 闘滅流 試練》

老師から課せられた試練

これをクリアすると、格闘術スキルが闘滅流格闘術に変化し、『闘滅流 門下生』の称号スキルを獲得します。


討伐対象

ワイバーン 0/1



ワイバーンを倒すのか……いや、

それ以前に注目すべきは、称号スキル『闘滅流 門下生』だ。


まだ、門下生ですら無かったのか……

そこにショックだ……


「この試練を乗り越えた時、新たに『気』の操作を教えよう」

「おお!」


楽しみにしていた『気』関係の技だ。

これは俄然やる気が出て来た。


「あ」


不味いまだスキルが使えない。どうしよう。


「スキルの事は問題ない。例えスキルが使えたとしても、其れを封じた状態で行う試練故な」

「……知ってたんですか?」

「うむ。最初からな。スキルが使えぬ者は気配が違う。大方、魂魄破損だろう」


そこまで読まれてるとは。

いや、ずっと修練をみてもらってたんだし、当然の言うべきか。


「本来なら、修練にはスキルを封じる装備を使うのだが、其方の場合は必要なかった」

「スキルを封じる装備?」

「少々特殊な装備だ。其方の魂魄が自己修復すると使うつもりだ。覚えておくといい」


そんな装備があるんだな。

知らなかった。という事はアリスがスキルは無くても気力は扱えると言ったのはこの経験からか。


「では、試練を行う。ついてくるのだ」


老師は何故か、道場の奥に歩を進める。

俺も返事をしてついていくが、その先になにがあるんだ?







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