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本気になった天才の所業【書籍化作品】  作者: 方丈陽田
二章:最後の魔王編
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災禍の終わり

呉には行けない。

おのれ、仕事め。

 天を穿つ漆黒の柱が、細く消える。


「ふぅ、すっとしたー」


 飽和状態だった魔力を一気に放出した事で、心地よい倦怠感と開放感を抱いた美影は、満足げに息を吐いた。


 先の攻防で荒れ果てていた大地だが、美影の一撃によって完全な更地となってしまっている。

 更に、海沿いという事が災いし、遠い沿岸部は、海面よりも大地が低くなってしまい、海水が勢いよく流れ込んでいる。

 そう時間を置かず、ここも水没するだろう。


 周囲では、淡く光の玉の様な物が、次々と空へと上がって消えていく。

 幻想的な光景だが、そう見えているのは、俊哉が気絶している以上、この場では美影だけだろう。


(……あー、お兄が守ってくれてたのかー)


 さっきは精神が高揚していてそこまで考えていなかったのだが、そういえば日本帝国の軍がいたのだと思い出す。

 もしも刹那が保護しなければ、諸共に灰燼と化していただろう。


 仮にも最強の魔王と戦っていたのだ。

 それに巻き込んでしまう事は、ちゃんと言い訳すれば不可抗力だと認められると思われる。


 しかし、外聞は悪い。

 風当たりも強くなるだろう。


 それで傷付く様な精神はしていないし、なんならほとぼりが冷めるまで廃棄領域の奥深くで隠棲していても良い。

 だが、面倒と言えば面倒な事だ。

 避けられるのならば、避けるべき事態だろう。


 故に、助かったのは確かな事だ。

 素直に感謝しようと思う。


「まっ、それはともかくとして……」


 気を取り直して、意識をある一方向へと向ける。


 丁度、そこに一つの人型が落ちて来た所だった。


 二メートル近い、長身の男性。

 黒い髪と黒い髭を蓄えた、中年程度に見える白人男性だ。

 しかし、実際の年齢は二百年近い。


 彼の名は、ヴラドレン。

 巨竜形態を解除した、人間としての姿だ。


 全身のあちこちに焼け焦げたような痕があるが、五体満足であり、行動に支障があるようには見られない。

 とはいえ、巨竜形態を維持するほどの力は残っていないのだろう。


 放たれる威圧感も、感じられる戦意も、相当に弱くなっている。


「で、お前、まだやる気なの?」


 威嚇の雷撃が美影から迸る。

 その色はごく普通の雷の色をしており、黒の色に染まってはいない。

 先の一撃によって、既に魔力を使い果たした美影には、黒雷を生成するだけの力は残っていない。


 しかし、超能力の方は健在だ。

 ひたすら頑丈な巨竜形態でなければ、十分に武器として機能するだろう。


「なんだ、まだ楽しませてくれるのか?」


 弱くなっていた戦意が、美影の威嚇に当てられて復活する。


「バーサーカーかよ、って。

 いい加減、帰ってくれない? 正直、疲れたんだけど」


 魔力を使い果たし、肉体はボロボロ。

 戦う力は残っているので根性を入れれば、まだまだ戦闘の継続は可能であるが、正直な気持ちとしてはここらで止めたい、というのが本音である。

 全てが計画通りという訳ではないが、雫の力の証明という一つの目的は果たせたのだから。


 そもそも、ヴラドレンの目的は刹那を引きずり出して、その力を自身の身体で確認するという事だった筈。

 その手段の一つとして義妹である美影を追い詰めていたのだが、この段に至ってもまだ現れていない事を見れば、その手段は効果的ではなかったと判断できない筈がない。

 この辺りで一度引いて、改めて作戦を練り直すべきである。


(……目的、忘れてんじゃないの、このトカゲ)


 内心で疑う。

 大体、当たっている所が悲しい。


 ヴラドレンも、当初の目的を忘れている訳ではないが、既に達成は困難だと判断している。

 ただ、目的は果たせずとも面白い物を見つけたので、十分に行動した甲斐はあったと考えているのだ。

 なので、満足できるまでもっと食い尽くしてやろうという戦意を滾らせている。


「あのさぁ、お前、お兄が目的だったんでしょ?

 その為に僕と戦ってたんでしょ?

 ここまでしても出てこないんだから、もう無理って分からない?

 馬鹿なの? トカゲになって、脳味噌までトカゲ並みになったんじゃないの?」

「……貴様は我を帰らせたいのか、それとも怒らせて暴れさせたいのか、分からんな」


 挑発にしか聞こえない台詞に、ヴラドレンは呆れの視線を向ける。


 一歩を踏み出すと、足元で雷撃が弾けた。

 牽制だが、防壁が万全でない今、当たればそれなりに痛いだろう。


「大体さ、お前、ルール違反しまくってんの、分かってんの?

 お前、宣戦布告すらしてないだろ。

 ちょっと自分の看板、過信し過ぎじゃない?

 世界中からボコされるよ?

 この辺りで手を引いた方が良いと思うけどね」

「ふん。引き際くらいは弁えている。

 幸いにも、ここは見せしめの戦争中だからな。

 参戦する過程で手違いがあったのだと、適当な言い訳でもすれば問題ない」

「超うぜぇ」


 そんな言い訳が通るのか、と言えば、ヴラドレンが言う分にはおそらく通ってしまう。

 それくらいには彼の脅威度は高く設定されている。

 なにせ、単身で魔導先進国と渡り合える怪物だ。

 闇に潜まれ、ヒット・アンド・アウェイ戦術でも行われれば、大国であろうと下手すれば沈みかねないのである。

 はっきり言ってしまえば、ロシア神聖国という国は、ヴラドレンの力を高める道具であると同時に怪物を目に見える場所に置いておく為の檻でもあるのだ。

 下手な事をして檻から出てこられても困るのである。


 そんな事情を知っているが故に、美影は嫌そうに吐き捨てる。


「これだから超越者ってのは嫌なんだよ。何処だって生きていけるから」

「それは貴様も同じ事であろう?」

「えー? 僕がー? そんな訳ないじゃん。

 僕、超良い所の御嬢様だよ?

 お金も権力も通用しない下界で生きていける訳ないじゃん。

 買いかぶり過ぎだね」


 ケラケラと笑いながら、心にもない謙遜をする。

 貧民の生活どころか、原始の生活すら可能とする美影には、人類社会など極端に言えば必要のない物である。

 ただ、人類社会には娯楽もあり、特に必要に迫られていない為に、それをしていないだけの事だ。


 悠長に会話する両者。

 だが、お互いの間には温い空気はない。


 ヴラドレンはいつでも襲い掛かれるように体勢を整えており、美影の隙を虎視眈々と狙っている。

 一方で、美影はそれをさせじと、カウンターの姿勢を整え、雷撃にて牽制し、ヴラドレンの行動を阻害している。


 一触即発の睨み合い。

 だが、そんな物はいつまでも続く訳がない。

 状況は、いつだって高速で変化していくのだから。


 美影の、遠くに飛ばしていた感覚が一つの脅威を認識する。

 それを待っていた彼女は、最後の会話に臨む。


「ところでさぁ、一つ訊きたいんだけど、お前、僕の事、どう思ってる?」

「……何?」


 突然の話題の転換に、ヴラドレンは不審の表情を浮かべる。


「ああ、好きとか嫌いとか、そんな話じゃないよ?

 僕に欲望を持って良いのは世界で二人だけだからね。

 お生憎様~。

 で、何が訊きたいのかって言うと、僕の性格? 行動原理? そんな感じかな」

「曖昧に過ぎるな」

「じゃあ、端的に言おうかな」


 にんまりと、笑みを浮かべる美影。


「ねぇ、僕ってさ、短絡的だと思わない?」


 少し間を開け、


「こんな、何もせずに悠長に会話をするなんて、有り得ないと思わない?」

「……チッ!?」


 美影の行動が時間稼ぎと意識を逸らす事を目的としている。

 それに気付いたヴラドレンは、警戒心を周囲へと飛ばす。


 だが、それはあまりに遅過ぎた。


 地平線の向こうから届いた弾丸は、見事、彼の心窩を穿つのだった。


~~~~~~~~~~


「ふぅ……」


 目元のバイザーを外し、胸に溜めていた息を吐き出す。


「美影ちゃんったら、もう。

 ネタばらしはヒットしてからにして欲しいわね」


 第一研究所の屋上にて、狙撃手――美雲は不満の呟きを漏らす。


 傍らには、煙を吐き出す長大な狙撃銃が鎮座している。

 彼女の雷属性魔力を利用したレールガンである。


 ヴラドレンは強力な魔王である。

 魔王である美影と、一撃だけならばそこに手をかける準魔王級の俊哉、そして覚醒したばかりとはいえ歴とした魔王たる雫。

 この三人をして、いまだ有効打を与えた、という程度のダメージしか入っていない。


 今は巨竜形態を解除しているが、命属性が本領である彼は、急速にダメージを回復させている。

 再び竜の災禍となるのは時間の問題だ。


 だから、更なる追撃が必要だった。


 刹那がそれをする事も考えられたが、あれでスパルタな所もある彼の事だ。

 きっと最後の最後、もう自分以外にどうしようもない、という場面まで出てくる事はないだろう。


 よって、その役割を美雲が担った。


 彼女の本領は、《サウザンドアイ》を利用した超長距離精密射撃にある。

 彼女の超能力《封印》によって、大量の魔力を注入された必殺の弾丸を、姿形どころか、気配も何も感じられない距離から一方的に急所に撃ち込む。

 これこそが、美雲の戦闘スタイルだ。


 美雲にとっては、日本本土から朝鮮半島までの距離など、目と鼻の先と言える程の近距離である。

 地平線越えの狙撃など、お茶の子さいさいだ。


 とはいえ、ランダム機動を行う動目標への狙撃は精度が落ちるし、距離という壁がある為に、狙撃そのものによる威力は些か落ちてしまう。


 その為、生物という直感でいつ何をしでかすか分からず、また強固な鱗と多重魔力障壁を備えたヴラドレンは、正直、相性の悪い相手と言える。

 だが、そのヴラドレンが動きを止め、頑強に過ぎる防壁を欠損させていた。


 丁度良いカモである。


 隙を窺っていた美雲に、躊躇いなどある筈もない。

 そうしなければ、可愛い妹が危ないのだ。

 躊躇も容赦もする訳がない。


 事前に、打ち合わせをしていた訳ではない。


 そもそも、一連の事態にはかなりのアドリブが多く混じっている。

 だが、そこは長年、仲良く連れ添った姉妹の絆と言うべきだろう。

 お互いがお互いの行動をほぼ正確に予測し、まるで示し合わせたように行動した。


 美影は姉が撃つ前からヴラドレンの足止めに舵を切り、美雲は妹が足止めをする事を前提とした狙撃を敢行した。

 一歩間違えれば、より危険な事態を招きかねなかった。


 しかし、二人は見事に成し遂げ、最強の魔王へと致命の一撃を叩き込む事へと成功した。


 最後の瞬間、美影がネタばらしをしてしまった事だけが、若干、ヒヤッとさせられたが。


「敵、魔王ヴラドレンへの命中を確認。

 心臓を狙ったんだけど、美影ちゃんの所為でちょっとズレたわね。

 まぁ、心臓近く、胸部に命中したんだから、誤差の範囲内でしょう」


《サウザンドアイ》からもたらされる情報を頼りに、結果を呟く。

 送られてくる映像の中では、弾丸に封じられていた威力が解放され、ヴラドレンが苦悶に顔を歪ませ、膝をつく姿が見えていた。


~~~~~~~~~~


(……この程度で!)


 油断していた、と言ってしまえば、それは負け惜しみになるだろう。

 見事だ、と褒め称えるべきだ、と内心で思い直す。


 地平線の向こうから届いた弾丸は、全ての防壁を貫いてヴラドレンの胸を穿った。

 美影のネタばらしのおかげで、僅かに反応する事ができ、心臓への直撃を避ける事ができた。


 とはいえ、重要器官の集まる胸部に攻撃を受けた事に違いない。


 喉の奥から、血の味が上ってくる。

 久しく味わっていない味わいだ。


 ヴラドレンは、即座に魔力を練り上げ、治癒魔術を発動させる。


 だが、同時に。


 弾丸に込められていた威力が解放された。


 今回の弾丸に込められていた力は、二種類。


 一つは、Aランク相当の魔力を使った幻属性。

 魔王に対するには、あまりに物足りない物だ。

 だが、体内から受ければ、ほんの僅かな隙を作る事は出来る。


 そして、もう一つ。

 美雲の超能力、《封印》の力が本命である。


 解放された幻属性魔力によって、ヴラドレンの意識に一瞬の空白が生まれる。

 その隙を突いて、封印の力が彼の力を縛り付けた。


「ぐっ、ううぅぅおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……!?」


 全身を縛り付ける謎の力。

 そして、それに対抗する為に全力で暴れ回る魔王の魔力。


 その二つの激突によって、ヴラドレンの肉体は千々に引き裂かれる様な激痛を覚える。


 堪らず、膝をつくヴラドレン。


 美影に、それを見逃す理由はない。


 彼女は、今放てる全力の雷を落とした。


 雷鳴が轟き、大地が砕ける。


 二度、三度、と落とし、数が二桁を超えた辺りで、ヴラドレンの荒れ狂っていた魔力が落ち着きを取り戻す。


「チッ、仕留めきれなかったか」


 美影は、悔し気に舌打ちした。


 煙が晴れれば、そこには無事なヴラドレンの姿があった。

 とはいえ、全くの無傷という訳ではない。


 外見上の傷はまるでないが、魔力の方はかなりの損害を受けた。

 封印に抗う為に、美影の雷を防御する為に、また受け止めきれずに受けてしまった傷を急速治癒させる為に、相当の魔力を使ってしまった。


 既に残存魔力は全快時の一割を下回っている。

 しかも、抵抗しきれなかった封印の影響が出ており、些か魔力の動きがぎこちない。

 それを考慮すれば、最大値の5%程の力も出せないだろう。


「…………本当に、この国はおかしな連中の多い事だ」

「人材の豊富さはうちのウリなのだよ。

 お前ん所みたいな、万年人材不足の所とは違うんだよ」

「ふっ、耳に痛い事だ」


 ロシア神聖国の人材の薄さは、ヴラドレンが喰ってしまうからであり、身から出た錆以外の何物でもない。


 苦い顔をした彼から、完全に戦意が消え失せる。


「これ以上は損害ばかりだな。

 よかろう。この辺りで手を引くとしよう」

「負け惜しみ? ねぇねぇ、負け惜しみ?

 負けるのが怖くて逃げちゃうの?」

「……貴様は煽らずにはいられない性質なのか?」

「それが雷裂って物だよ。

 爺様も、パパも、そうでしょ?」


 美影の分かり易く納得しやすい回答に、心底、嫌そうにする。


 その表情のまま、ヴラドレンの肉体がばらけた。

 無数の肉片はそれぞれに鳥の形へと変化し、群れとなって北の空へと飛んで消えていく。


 完全に見えなくなった所で、美影は肩の力を抜く。

 そして、大の字になって仰向けに倒れた。


「あー、つっかれたー。もう、ほんっとーに、つっっかれたぁー」


 引いてくれて助かった、と思う。


 ヴラドレンに戦う力はほとんど残っていなかっただろうとは思ったが、力が残っていないのはこちらも同じ事だ。

 もしも、何かをトチ狂った結果、死を覚悟して向かってこられていれば、傍らで気絶している俊哉は殺されていただろうし、美影も致命傷を負っていた可能性が高い。


 理性的でなければ、危ない状況だった。

 それでも挑発せずにはいられない辺り、雷裂の血は業が深い。


 流石に疲労が濃いので、少し休憩と空を見上げていると、彼女の上に影が差した。


「ふっ、随分と手酷くやられたものだな、愚妹よ」

「あー、お兄だー。やっふー。

 まぁ、大丈夫大丈夫。死ぬほどじゃないよ」


 影の正体は、上半身だけで浮かぶ刹那だった。

 手出しする事無く見守っていた彼は、戦闘が終わった所でようやく姿を現したのである。


「でさ、お兄。その下半身、どったの?

 僕の畑に種を蒔けないじゃん」

「気にするべきはそこか?

 もう少し、兄の命を心配してくれても良いのだぞ?」

「んー、そうしたいのは山々なんだけど、それじゃあ死なないじゃん? お兄って。

 逆に訊きたいんだけど、お兄ってどうすれば死ぬの?」


 頭を潰しても、心臓を抉り出しても、問題なく再生する驚異の生命体、刹那。

 それを知るが故に、美影は心からの疑問をぶつける。


 刹那は僅かに考え込む。


 一秒経って、二秒経って、とんで九秒ほど考えて、無念そうに首を振った。


「すまない。俺はそれに対する明確な回答を持たない」

「つまり、どうすれば死ぬのか、お兄も知らないと」

「うむ! まさにその通りだ!」

「じゃあ、やっぱり心配は出来ないねー」


 笑い合う兄妹。


「で、話を戻すんだけど、どったのよ、それ」

「ああ、ちょっと新たな力の実験をしてな。

 制御に失敗して星ごと吹っ飛んでしまった。

 全く、実に情けない限りだよ」

「お兄って、意外と自爆が多いよね」

「爆発は芸術と言うしな」

「自爆と爆発は違う物だよ、きっと」


 美影と俊哉の身体がふわりと浮き上がる。


「まっ、何はともあれ、よく頑張ったではないか。

 疲れただろう? 送っていこう」

「わぁーい。

 あっ、そうだ。

 ねぇねぇ、頑張った可愛い妹には、御褒美をくれても良いんだよ?」

「ほほぅ?

 まぁ、強請られてしまっては兄として応えない訳にはいかないな。

 何をご所望かな?」

「えっとねー、僕に種付けしてほしいな!

 こう、擬音語で言うなら、ドピュッて感じで!」

「……ふぅ。賢姉様の説教を欲しがるとは、中々、奇特な趣味の様だ。

 流石は愚妹だと言おう」

「え? 違うよ!? お姉のつまらないお話じゃないよ!?

 お兄のお肉とかミルクとかが欲しいって言ってるんだよ!?

 ねぇ、聞いてる!?」

「ふはははっ、安心せよ。

 今回の愚妹はかなり頑張っていたからな。

 ちゃんと賢姉様には話を通しておくとしよう」

「違うってばー!」


 美影の訴えが聞き届けられる事は、終ぞ無かった。


あとは、軽くエピローグで二章完結でしょうか。

もっと朝鮮戦役は軽く終わらせるつもりだったのに、一章分くらい使ってしまった。


誰が悪いんだ!

作者の頭が悪いんですね。

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