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元祖超能力者vs始祖魔術師

ちょっと長くなったな。

まぁ、良いや。頂上決戦だし。

 人造異界地球。


 転移した女神は、己だけのこの地で血反吐の混じった息を吐き出した。


「く、ふふっ。何が何やら分からぬが、面白い輩が出てきたものじゃ」


 魔力をまるで感じさせない、その癖して己に致命傷を与えてくる、不自然で不可思議な人間だった。

 あのような存在は、想定していない。いなかった。


 だが、心当たりが、全くない訳ではない。

 もしも、あの人間が思っている通りの存在なら、考えていた以上に面白い。

 もしかしたら、希望を持てるかもしれない。

 地球という星の未来に。


 愉快愉快、と笑っていると、突然、女神の表情が変わる。


「……侵入者じゃと?」


 この異界は、女神がその手で創り出した物だ。

 当然、セキュリティはかなり強固に作り上げている。

 無論、何かの奇跡で偶然迷い込んでしまう、という可能性は全くの零ではない。


 しかし、これはそうではない。


 構築した防壁を片っ端から破壊し、最短距離で異界へと侵入してきた。

 偶然でこんな事が起きては堪らない。


 顔を起こし、空を見上げる。

 空が砕けるのは同時だった。


「……おいおい、追ってきおったぞ」


 全身に血煙を纏ったスーツ姿の少年が、そこにはいた。


 異界門は、放っておいても閉じる様に設定してあるが、それまでの時間はたとえ起点を潰したとしても――速度は落ちるが――広がり続ける。

 最終的には、高天原を覆いつくすほどの大きさとなり、それがおおよそ一週間前後は開き続けるのだ。


 確かに、あの黒雷の娘は予想外だったが、所詮は生身の単騎に過ぎず、永遠に戦い続けられる筈もない。

 何処かで力尽き、被害が大きく出ると見ていた。


 だが、この少年ならば、その前に閉じられる。

 その可能性がある。予想通りの存在ならば。


 故に、追ってくる事はない、と思っていたのだ。


(……まさか、ガン無視で即座に追撃してくるとは)


 少年は、右腕を背後に引き絞って構える。

 変わらず、魔力は感じない。


 理性に従うなら、静観しても大した事は起きやしない。

 だが、直感は全力で警鐘を鳴らす。


 女神は、直感を信じる。


 全属性混合――混沌属性魔力精製。


 全てを溶かし同化する、原初のエネルギー。

 それを防壁として纏う。


 殻に閉じこもる女神。


 直後。


 星を砕く一撃が、振り下ろされた。


 引き裂かれる天空。

 砕け散る大地。

 崩れ行く、地球。


 何処までも広がる衝撃は、一個の惑星を無数の断片に叩き割った。


~~~~~~~~~~


「これで死んだ、とは思うまい」


 星の残骸の一つに着地した刹那は、油断なく虚空を睥睨する。

 傷を付けられるなど、どれ位振りだろうか、と脳裏で思い返す。


(……愚妹とのファーストコンタクト以来か)


 その時の事を思い出しつつ、刹那は適当にでかい破片を砕いていく。

 死角が多いという事は、互いの存在をその身の五感でしか認識できない以上、有利な要素であり不利な要素でもある。

 いや、空間の主導権を握られている現状、死角の中で隠れて逃げられる可能性などを考慮すれば、天秤は不利に傾くだろう。


 故に、なるべく見通しを良くするべく力を振るう。

 気休めでしかないが。

 元は一個の惑星なのだ。人一人が隠れられる程度の死角などそう簡単に潰しきれるものではない。


 念力式千里眼は意味がない。

 あれで見えるのは、無機物と超能力の素質のある生物だけだ。

 地球由来の生命体ならば、人でなかろうと、虫でも植物でもほんの少しは素質がある。

 だから、地球上の全てを見る事が出来る。


 だが、女神には超能力の素質が一切ない。

 完全無欠に魔力オンリーである。

 だから、千里眼に映らない。


 おそらく、それは向こうも同じだ。

 刹那は刹那で、魔力を欠片も持たない。

 だから、魔術師ならば誰もが本能的に行う魔力感知に引っかからない。


 五感を研ぎ澄ませる。

 森で生きていた時代の感覚を思い出す。

 しかし、規模は既に宇宙レベルだ。

 森とは、その範囲が桁違いであり、気休めにしかならない。


(……あまり好きではないが、そうも言っていられんか)


 一瞬だけ瞑目する。

 再度、目を開けた時、彼の目は、文字通りに色が違った。


 不思議な燐光を帯びた瞳。


 それは未来視の瞳。


 未来は分からないからこそ、楽しい。

 自らの才覚と選択によって切り開くからこそ、人生は面白い。

 それが刹那の信条である。


 だから、あまり好きではない。

 尤も、消耗が激しくて非常に疲れるという現実的な理由もあるが。


 未来は一定ではない。

 刻一刻と、ほんの些細な要因で移り変わる。

 その為、視界が異常な速度で、ぶれる。

 多重に見える未来の中から、望む未来を見つけ出さねばならない。


 並列処理が得意な美雲ならまるで問題としないのだが、刹那のそれは少し優秀な程度だ。

 処理が追い付かないのである。


 頭痛に顔を顰めつつ、見極める。


 原初の漆黒を纏った羽衣が、大陸ごと刹那を両断する……未来が見えた。


 躱す。


 直後、見えた未来、だがそこに刹那のいない未来が訪れた。


 両断された、二つの陸地。

 谷間を挟んで向こう側に、女神が現れる。


「……今度は我が虚を突けたと、思ったのじゃがな」

「貴様如きのとろい攻撃が、この俺に当てられると思うな」


 言いながら、念力パンチを叩き込む。


 大陸が破砕する。


 しかし、女神は既に離脱した後だ。

 向こうも、何らかの感知法を確立したのだろう。

 明らかに読んで躱している。


「失せよッ!」


 女神が腕を振るう。

 放たれるは、無制御の混沌の波動。

 一切の制御をしていないが故に、無秩序に広がり、刹那を喰わんと迫る。


 バリアを広域に展開するが、あっさりと喰い破られる。


(……強度の問題ではないな)


 硬かろうと柔かろうと、関係ない。

 あれは、存在そのものを喰らっている。


 手っ取り早いのは、テレポートしてしまう事だが、


「ここは、我の世界ぞ。好きにできると思うでないわ」


 案の定、空間固定がされているらしく、転移が阻害されてしまう。


 不利、どころの話ではない。

 思考の一部を空間掌握に振り分けて、少しでも主導権を得られる様に務める。


 同時に、一枚の硬いバリアを張るのではなく、多少柔くとも、積層型のバリアを重ねる。

 予想通りに、混沌が止まる。


 千枚近くのバリアが喰われたが、念力式である為、疲労には繋がらない。


 瞬間。


 羽衣が一直線に伸びてくる。


 本気のバリアを、積層型に組み上げる。

 流石に広範囲は無理だが、極小範囲ならば質と量の両立が可能だ。


 バリアを薄紙の様に貫く羽衣。

 その鋭い切っ先が、刹那の肉を切り裂く。


「逸らすので精一杯か……!」


 受け手に回っていては、いつか押し切られる。

 だから、刹那は攻勢に出る。


 超能力式《雷神大槍》×100。


 美影の作った墜天黒と似た形状の雷槍。

 但し、黒化しておらず、代わりに全長が一㎞にも及ぼうかという巨槍。


 それを、場を埋め尽くさんばかりに生み出す。


「アホじゃろう!?」


 あまりにも馬鹿げた出力に、悲鳴を上げる女神。


 瞬時に生み出せる混沌魔力では、受け止めきれない莫大なエネルギー。


 彼女が音を立てて手を打ち合わせる。


 行動を待つ訳がない。


 念力で掴み、それらを投擲する刹那。


 第三宇宙速度で飛来する雷槍群。


「神器創造……!」


 無属性魔術《物質創造》。及び、《呪性付与》。


 創り出されるは、雷槍と同数の剣。


《アンサラー》。

 自動迎撃の機能を付与された、神話の武器だ。


 神速で駆ける無数の剣。


 雷槍と激突し、それらを叩きおる。


 激しい雷光が世界を照らす。


 女神が再度、手を打ち鳴らす。


 お返しとばかりに創り出されたのは、一本の槍。


《グングニル》。

 北欧の主神が携えし、必中の神槍。


 放たれたが最後、第六宇宙速度にまで到達し、目標を穿ち抜く。


 瞬く間もなく刹那へと向かい、裏拳一発で迎撃される。

 到達する一瞬さえ把握できていれば、どれだけ速かろうと対処できる。


 粉々に砕かれる神槍。


 その背後に、女神が転移する。


 当然、それも読んでいる。


 回し蹴りを彼女の脇腹に叩き込む。


 しかし、手応えがない。

 見れば、羽衣がクッションとなり、刹那の足を受け止めていた。


 絡みつく、純白の布。


「かっ飛べ……!」


 釣り上げられた刹那は、彼方に向けて投げ飛ばされる。

 巨大な星骸を幾つも砕き、最後には遠き月に激突して止まる。


 半壊する月面。


「……あれは本当に人間なのかのぅ」


 千切り取れた彼の足を投げ捨てながら、瓦礫の中に五体満足で立ち上がる刹那を見て、素朴な疑問を抱く女神。

 身体強化で自己治癒力を最大に高めながら、同時に超能力式治癒を行う事で、瞬間再生させたのだ。

 イモリの如く。


 周囲を舞う月の破片を、念力で掴む。


 投擲。


 第三宇宙速度を突破したそれらは、流星雨の如し。


 だが、存在エネルギーは薄い。

 所詮は、人造異界に生み出した、仮初めの物質なのだから。


 混沌魔力を放つ。


 流星雨を喰らい尽くし、そのままの勢いで月を飲み込まんとする。


「驚くが良い……」


 刹那が両手を前に掲げる。


 途端、世界が罅割れた。


「空間断層じゃと!?

 もう空間を掌握し始めておるのか!」


 自らの世界が、いつの間にかそこまで浸食されている事に驚愕する。


 混沌が空間の狭間に飲まれる。

 繋がっていないのであれば、それがどの様な性質であろうと無意味な事だ。


 刹那はそのまま、両手を突き出す。

 その動きに合わせて、空間断層が押し出される。

 女神を亜空の彼方へと飛ばしてやろうという魂胆だ。


「ええい、好き勝手しおってからに!」


 空属性を纏った拳で、罅割れた世界を完全に砕き切る。


 散らばる世界の断片。

 それらをかき集めて、刹那へと撃ち返す。


「弾けよッ!」


 着弾する直前。

 女神の言葉に呼応するように、弾け飛ぶ。


 散り散りになった断片は、刹那を囲い込むように配置され、全方位から彼を襲う。


 刹那は、高く腕を掲げる。


封印(シール)ッ!」


 指弾。

 それだけで全ての断片が忽然と消え失せる。


「……鬱陶しいほどに多彩な」


 封印術の一種だと理解し、女神は呆れた表情を浮かべる。

 元は刹那が作り出した空間断層だ。

 詳細な構成が分かっている以上、無力化する事も容易だろう。


 だが、問題はそこではない。

 刹那がこの異空間の権限を得ている事が、最大の問題だ。


 女神は、異空間の全権を持っていた。

 故に、そこにあるモノならば、砂粒一つに至るまで把握できた。

 だから、五感でしか捉えられない刹那の姿を、そして五感を以てしても捉え切れない念力の力場を、正確に感知する事が出来た。


 しかし、その優位が揺らいだ。

 今はまだ、見える。

 だが、その精度が徐々に揺らいでいる事は確かだ。


(……早急に決着を付けねばの)


 まだまだ応酬を繰り返して相手の手札を見たい所だが、その結果、負けて囚われる事は予定が大きく狂ってしまう。

 それは大いに困る。


 準備していた切り札を、切る決断をする。


「むっ……!?」


 刹那が天を仰ぐ。

 世界を、漆黒が覆いつくしていた。


「ほぅ、ここまで隠し通していたとはな」


 それが、今の己では対処しきれないエネルギー――混沌魔力だと見て取る。


 鳴動する。


「千々に引き裂かれよ……!」


 億千万の刃が殺到する。

 全方位に向けて積層型バリアを張るが、焼け石に水である。


 容易く貫かれ、刹那の身をも大きく抉り取っていく。


「まずい。大変にまずい。命の危機だ」


 仕方ないので、彼もジョーカーを切る。


 懐から金属片を取り出す。

 表面に太陽を描いたそれを弾き、


封印解除(リリース)


 封じていた熱量を解放する。


 超能力式《天照・終焉之型》。


 太陽が爆発するに匹敵する炎熱が、世界を席巻する。


「ちょっ……!?」


 あまりに無差別な暴虐に、女神は絶句する。

 直撃を受ければ、流石に蒸発してしまう。


 羽衣に渾身の混沌魔力を注ぎ込みながら、盾の形に成形する。


 終焉の炎熱が全てを薙ぎ払った。


~~~~~~~~~~


「何もかもが無くなってしまったではないか」


 全き虚空と化した異空間を漂いつつ、女神は嘆く。


 地球の残骸も半壊した月も、何もなくなってしまった。


 彼女の背後に、刹那が転移してくる。

 まだ、見えている。


 瞬閃する羽衣。

 混沌魔力を纏わせたそれは、刹那に防ぎきれる威力ではない。


「ぬぅあ……!」


 それを、彼は片腕で弾き飛ばした。


「何ッ!?」


 再度、振るう。

 しかし、それももう片方の腕で弾かれた。


 見れば、両腕が鈍い鋼の色に変質していた。


「ふははっ、何じゃ、その物質は。

 何故、混沌に呑まれぬのかえ?」

「ふっ、実は俺も良く分からないのだ。何なのだろうな、これ」


 かつて、無機物変身が可能となった際に、何処まで出来るのか試した事があった。

 既存の物質は勿論、空想上の物質などにもなれるのか否か、と。


 その過程で発見した最強の金属が、今、両腕を構成している物である。


 無機物変身の場合、周囲の物質を消費しなければならない。

 今、両腕の金属に使用されている材料は、この異空間にあった全ての物質だ。

 地球と月の質量を全て変換して、やっとこれだけである。

 仮初の物質である事を差し引いても、とんでもない効率の悪さである。


 刹那と女神は、超近接戦で殴り合う。


 千、万、億と閃撃を交わし合う。


 その速度は、第三宇宙速度を超え、第四宇宙速度へと至ろうとしていた。


 羽衣を叩き落し、刹那が懐へと潜り込む。


 拳撃。


 渾身の力で殴り飛ばす。

 女神はそれに逆らわず、大きく距離を取る。


「まだまだ……」


 彼女の姿が、ぶれる。

 ゆらり、と、刹那を囲むように無数の女神へと分裂する。


「実体のある幻術とか……。分身の術は東洋の神秘だぞ、貴様ッ!」

「何の文句じゃ、阿呆め!」


 叫び返し、女神が羽衣を伸ばす。


 数が多過ぎる。

 両腕だけでは対処しきれない数の暴力に、刹那は絡め取られる。


「ぬ、ぐっ……」

「千切れよ!」


 無数の女神が、力一杯、羽衣を引く。


 無残に引き千切られる、人型。


 手応えが軽過ぎる。


 ダミーだと即座に理解する。


「何処に……ぐっ!?」


 小さな衝撃が、胸を貫いた。

 視線を下ろせば、胸に風穴が開き、心臓が宙に浮いていた。


 ぼんやりと形が浮かび上がる。


「変わり身の術&透遁の術、なんてな」


 心臓を握っているのは、メタリックな腕。

 背後から貫いた、刹那の腕である。


「完全透明化とは……本当に芸の多い奴じゃ」


 ごふっ、と血を吐き出す女神。

 刹那は心臓を握り潰しつつ、彼女の頭へと手を伸ばす。


「では、今度こそお持ち帰りだ」


 首を千切ろうとした瞬間、人体構造を無視して180度、女神の首が回る。


「くっ、ふはははっ、そうはいかぬぞ、小僧! ここは痛み分けとさせて貰う!」


 ぶくり、と、彼女の全身が膨れた。


 自爆。


 その単語が脳裏を駆け抜けた刹那は、腕を引き抜きながら全力の防御を形成する。


 直後。


 極限まで圧縮された魔力の衝撃が彼を強かに殴り付けた。


~~~~~~~~~~


「あのヘンテコエネルギーではなかった事だけが幸いだったな」


 ごほっ、と咳をする刹那。

 血が混じっているが、大した物ではない。

 わざわざ治癒するまでもなく、通常の身体強化の範囲内ですぐに治る程度の物だ。


 それだけで済んだのは、自爆の際に広がったエネルギーが、単純な熱量と衝撃波だったからだ。


 これが混沌魔力であれば、刹那は謎金属と化した両腕だけを残して消滅していただろう。

 出来なかったのか、しなかったのか。もはや判別は付かない。


「あーあー、骨折り損だ。疲れるだけ疲れて、捕獲し損ねるとは。

 俺もまだまだ未熟だ」


 収穫と言えば、精々、この両腕だけだ。

 あまりに非効率過ぎて地球上では生成し辛い物質が、少量とはいえ手に入った事は素直に嬉しい。

 それ以外では、大して得る物がなかったが。


 愚痴を零していると、異空間が揺らぐ気配を感じた。


「ぬ?」


 何が起きているのか、周辺を走査してみれば、この異空間が収縮し始めている。


 考えてみれば、当然かもしれない。

 そもそも、この異空間を創ったのは女神である。

 彼女という支柱を失ったのだから、それが崩れてしまう事は想像に難くない。


 問題は、渾身の力で空間が固定されている事だろう。

 少し罅を入れたり、同空間内を短距離転移する事はできるが、次元を隔てた向こう側へと転移する事は出来ない。


 つまり、逃げられない。


 時間をかければ、セキュリティを突破して空間の操作権を完全に取得できるだろうが、残念ながらその猶予が残っていない。

 このままでは、異空間の消滅に飲まれて亜空の彼方へと消え去ってしまうだろう。


「致し方なし。一か八かになるが、世界を引き裂いてみようではないか」


 ぶっつけ本番だが、手がない訳でもない。

 先程まで、散々見てきたのだ。

 再現できる可能性は、十分にあるだろう。


 念力を軸に、己が持つ全ての能力を並列起動する。

 それらを一つに融合させる。


「っ……!」


 暴れ回る、暴虐のエネルギー。

 それを気合と根性で捻じ伏せる。


 今はまだ、制御できる段階にはない。

 だが、今はそれでいい。

 ただ解き放てば、それで済むのだから。


「裂けろ、世界……!」


 終末を呼ぶエネルギーが、解放された。


実はまだ始祖の名前を考えていないという事実……!

どうしたもんかな

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― 新着の感想 ―
[一言] ただ解き放てば、それで済むのだから。「裂けろ、世界……!」 終末を呼ぶエネルギーが、解放された ここまで来ると、読む気が失せてしまいました。
[気になる点] は?女神はどこに逃げたの?転移したの?それなら主人公は痕跡辿って追いかけられるんだから追いかけろよ。意味わからん。ご都合主義で敵を逃がすなよwww
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