プロローグ:単純明快なる嫉妬
七章開始に一話差し込んであります。
なので、こちらは本日二話目となります。
ちなみに、整合性を取る為に、ちょっとだけ前話を改変していますが、内容自体はほぼほぼ変わらないので、まぁ読まなくても良いかと。
追放ものって、書いてて疲れますわ……。
魔物領域の探索は、順調に進んでいた。
メンバーがそれぞれに自身の持ち味を活かして、お互いをカバーし合う。
チームを組んでからそれ程に時間も経っていないが、彼らは経験豊富な熟練者たちなのだ。
即興の連携でも大体は何とかなる。
そんな中で、ギリムも必死に動き回っていた。
肉体も魔力も劣っている彼では、直接的な戦闘においてほとんど役立たずである。
攻撃は豆鉄砲、防御も紙。
足も遅いので、囮すら満足にこなせない。
では、戦闘以外ならば、と言うと、ここでも出来る事は少ない。
周囲の警戒をするにしても、彼よりも五感が優れていたり、経験が豊富な者がメンバーにいるのだ。
近付く魔物の察知では、まるで相手にならないし、原始的な罠の発見と解除でも、彼の出る幕はない。
ならば、何をしているのか。
答えは、荷物持ちやアイテムの管理、地図の作成という雑用である。
たかが雑用、ではあるが、これはこれで誰かがやらなくてはならない大切な仕事なのだ。
馬鹿に出来る物ではない。
(……そうだ。そうとも! 僕は、僕に出来る事を!)
目的は、魔物領域の調査である。
巣くっている魔物の種類や危険度を記録し、内部構造の地図を描く。
これらは、彼らの活動において最も重要な点であった。
むしろ、これさえ出来るのならば、戦闘の必要自体が無いとも言える程に。
だから、ギリムは胸を張る。
人間種でしかない自分でも、チームに貢献できているのだと。
他種族の者たちに負けずに、役に立てているのだと。
だから、休憩の際に言われた事が信じられなかった。
「おい、禿猿。お前、クビ」
「…………え?」
いきなりの事だった。
やや開けた平坦な場所に出たので、一休みしている最中に、狼氏族の獣魔種――ガルドルフが唐突に告げる。
あまり音の無い静かな洞窟である。
彼の声は、そう大きくなかったにもかかわらず、壁に反響していやに耳に響いた。
ピタリ、と、話し声や作業音が止まる。
皆が皆、驚いた様な顔をしていた。
だが、そこにある感情には、ギリムと他の者たちとでは、些か温度差がある事が見て取れる。
ギリムは、信じられない、信じたくない、という不安を内包した驚きを浮かべていた。
一方で、他の者たちは、「あっ、ここで言っちゃうの?」というタイミングに対する驚きである。
「え? えっ? ガルド、な、何を言って……」
「うるせぇ。囀ずるな、禿猿がよぅ。
つーか、俺様の名前を呼んでんじゃねぇ、劣等種族の分際でよぉ」
冷たい、何処までも冷酷で、温度の感じられない声音で吐き捨てる。
「何で、って面してんなぁ。
分かれよぉ。分かるだろぉ? マジで分かんねぇのかぁ?
じゃあ、一言で言ってやるよぉ。
役立たずだからだぁ」
「そ、そんな……!」
口を挟む隙を与えず、一息に言い切る。
まるで、一秒たりとももう言葉を交わしたくない、とでも言うかのような口調であった。
その証拠に、ガルドルフの視線は、ろくにギリムの事を捉えていない。
見るのも嫌だ、と言わんばかりの態度である。
「僕だって!」
一方的な宣告と理由に、ギリムは反射的に声を上げて反駁した。
「僕だって、役目を果たしてる!
そ、そりゃ、戦いでは役立たずかもしれないけど、アイテムの管理とか、調査記録だって!」
「馬鹿かぁ、テメェは。いや、馬鹿だぁ、テメェは。そいつは基本だぁ、ボケナス」
ギリムは、戦闘の合間を縫って、回復アイテムや強化アイテムを使って貢献していると思っていた。
これからの探索に必要な分を計算して、残りアイテムと相談して的確に。
しかし、ガルドルフは出来て当然の事だと言う。
彼は、頭を抱えるようにしながら、腰に付けていた皮袋をひっくり返す。
すると、バラバラと容量に見合わない数のアイテムが幾つも転がり出した。
「……あのよー。お前、俺様たちを何だと思ってんだぁ?
それぞれの種族のトップランカーだぜぇ?
準備はしてるに、決まってんだろうがよぉ」
「……、……」
助けを求めるようにギリムが皆を見回せば、他の者たちもアイテムを保管する何らかの道具を示してみせた。
『崩壁の誓い』は、そういう条件で集められた者たちである。
故に、ギリムも、人間種の中ではトップクラスだ。
だが、人間種と他種族では、あまりにも常識が違い過ぎた。
特に、トップクラスの領域は、別世界と言っても良い。
彼らは、何ならば単独にて魔物領域の調査を行う事を前提として動いている。
何故か?
そういう領域が多いからだ。
高位の魔物ともなれば、ある程度の知恵を持っている事も多いし、身に宿した魔力を使って魔法を行使してくる事も多々ある。
そして、獣の本能として、狩りは群れからはぐれた個体を狙うという常識を持っており、上手く分断させようと罠を張り巡らせてくる。
それを全て、完璧に回避できる……訳がない。
時として、彼らはこちらとの知恵比べで上を行く。
だから、彼らは常に単独でも何とか出来るように準備をしている。
だが、実力として劣る人間種は、違う。
常にチームで動く事を前提とする。
そうしないと、高位どころか雑魚の魔物の領域でも、簡単に死んでしまうから。
常識が、あまりにも違い過ぎるのである。
事前の作戦会議の際に、彼らはアイテム管理についての話を誰もしなかった。
だから、ギリムは勝手に自分の役目と手を上げた。
必要もないのに。
「分かるかぁ、禿猿。必要ねぇんだよ。
俺様たちは、ちゃんと用意してんだぁ。
お前が、勝手な勘違いをして、勝手に役に立ってるつもりだった。
それだけの事だぁ」
戦闘中に使用したアイテムにしても、別に必要もなかった。
回復アイテムは自己治癒で何とかなる程度の傷にも使っていたし、強化アイテムにしたところで、本気を出していなかっただけなので、わざわざ使う必要もなかった。
全ての場面において、自分たちでどうにでも出来る場面であり、必要もないのに勝手に勘違いした馬鹿がしゃしゃり出てきていただけである。
「で、でも、調査記録なら……」
地図や魔物の記録を言う。
そこでも貢献していたと。
しかし、
「……はぁぁ」
ガルドルフは無言で溜め息を吐きながら、紙束をばらまいた。
そこには、詳細な調査記録が描かれている。
ギリムが記した物ではない。
彼が記したものは、ちゃんと彼の手元にある。
そして、何よりも、彼が記した物よりも、遥かに詳細な記録であった。
「だから、言ってんだろうがよぉ。基本だって」
それに続くように、皆も手元に自分で記した記録を持ち出す。
「ほい」
「ほれ」
「こちらに」
「はーい」
そして、彼らはギリムなどそっちのけでお互いの記録を突き合わせて語り始める。
「ぬ? あやつに毒などあったか?」
「ありましたよ。火系統の毒液です。試しに塗ってみましたが肌が爛れました」
「あ、あー、火系統か。じゃあ、ワシでは分からんな」
「あっ、こっちには隠し道があったよ」
「それなら、さっと行って簡単に調べました」
「ほぅ。簡易だが……充分だな」
実際に前に立っているが故に、ギリムのそれよりも遥かに正確で詳しい記録だ。
そんな物を記している暇なんて、と思う彼を先回りして、ガルドルフが語る。
「テメェが遅れてる間、暇なんだよぉ、こっちは。
充分に時間はあんだよぉ」
ノロマな彼を待つ間に、チマチマと書いていたのだ。
普段であれば、休憩の際に一気に書いていたが、あまりに手持ち無沙汰であった為に。
おかげで、今の時間に逆にやる事が無くなってしまっている。
「俺様たちは調査員だぞ、おい。
そんで、多種族混成なら、各自で記録すんのが当たり前なんだぁ」
それが、混成メンバーでのメリットである。
各種族で、能力も価値観も大きく違う。
となれば、当然、着目する点も異なってくる。
見たもの、聞いたもの、感じたもの、多角的に集められたそれを纏める事で、より正確な調査書が作成されるのだ。
一種族のみの編成ならば、あるいは専属の記録者に任せる、という事もあるだろう。
だが、混成編成の場合は、それはまず無い。
種族ごとに記録者を用意するし、『崩壁の誓い』ならば、全員が異種族である以上、全員が記録者となる。
特に、今回の標的、アハト・マジノ戦争渓谷は、あまりにも特殊に過ぎるが故に、そうしなくてはどんな見逃しがあるかも分からないのだから。
こんな事は、ベテランの調査員なら常識である。
わざわざ確認するまでもなく、誰もが了解して、誰に言われるまでもなくやっている事だった。
しかし、そんな暗黙の了解など、ギリムは知らない。
何故ならば、彼が人間種だから。
他種族に見下されている人間種は、混成での調査を行う事が多くない。
あったとしても、ほとんどが奴隷か、使い捨ての囮役である。
何らかの重大な役目を期待しての事ではない。
だから、そんな常識も知らなかった。
「お前がよぅ、役に立ってると思ってんのはよぅ。
出来て当然、やって当然の事なんだよ。
それプラスの何かをして、初めて役に立ったって事になんだよぉ」
本当に、何でわざわざこんな事を説明しているのか、と、そう言いたげに、ガルドルフは頭を抱えながら深く疲れた吐息をする。
新人教育なら、理解できる。
そういうものだと心構えをしていられるし、自分にもそういう時代があったなと温かい目で見ていられる。
だが、今は違う。
仮にもベテランやトップクラスの者たちを集めたチームでの活動中だ。
だと言うのに、何でその熟練者の筈のメンバーに、こんな新人に対するような説教をしなければならんのだ、と、何処までも徒労感で疲れてしまう。
「でも、でも……」
心は反発している。
しかし、論理的な反論が思いつかない。
ギリムは、駄々っ子の様に意味を為さない言葉を零していた。
そんな彼に、ガルドルフは更なる追い打ちを仕掛ける。
分からず屋に向けた吐息を漏らしながら。
「まぁよぅ。何も今、って言葉はあるだろうよぉ」
危険な魔物領域の最中で、この様な仲間割れを引き起こす理由はないではないか、と、そんな反発を先回りして自分で語る。
まだ深層ではないとはいえ、それなりに進んできており、厄介な魔物も出始めている場所だ。
そこで一応は上手くいっていたチームを崩す事は、非効率であると。
しかし、そこにも理由はある。
ガルドルフは、本当の思惑は隠して、表向きの理由を紡いだ。
「一つ、テメェに合わせてると時間がかかる」
指を一本立てて、言う。
「テメェよぅ。夜目も効かず、足場に何度も足を取られちまう足手まといがよぅ。どんだけ時間を喰ってんのかぁ、分かんねぇ訳ねぇだろぉ?
テメェがいなけりゃあ、とっくにもっと先に着いてんぞぉ」
現在は、ようやく浅い階層を抜けた、という位だ。
透視魔法で観測した限りでは、最奥までの道程の四分の一を踏破した程度である。
探索を開始してから、約半日。
あまりにも、遅過ぎる。
「だから、いらねぇ。いねぇ方がマシだぁ」
あるいは囮程度にはなったかもしれない。
勝手に使ってくるアイテムにしても、まぁ無いよりはマシなので、一応はプラスと言えなくもない。
しかし、それで打ち消せるほど、彼のマイナスは軽くはなかった。
「そして、こっちの方が大事なんだがよぅ。
俺様、テメェが嫌いなんだぁ」
そして、単純明快にして、反論がどうこう以前の感情論を叩き付けられる。
ガルドルフは、狼の顔を分かり易い程にしかめて語る。
「理由は二つ。一つはぁ、その敗北主義がムカつくからだぁ」
「それ、は……」
「テメェは人間種だからぁ。俺様たちはもっと上位の種族だからぁ。だから、負けてんのは仕方ねぇ」
ごく一般的な思考回路を言語化し、彼は鼻で笑った。
「ハッ! クソみてぇじゃねぇかよぅ!
最初から諦めちまってよぅ! 挑戦する気概すら失ってよぅ!
情けねぇったらねぇぜぇ!」
「そん、なの……。そんなの! 当たり前じゃ……!」
「何よりもッ!!」
ギリムの反射的な言葉を叩き潰し、ガルドルフは吠える。
「そんな情けねぇ敗北主義がッ!
ちょっと前の自分を見せつけられてるみてぇで、何処までも腹が立つッ!!」
「…………え?」
「あーあー、クソがよぅ!
俺様も同じなんだよぅ!
所詮は、獣魔種でしかねぇからよぅ!
だから、もっと上に勝てなくても仕方ねぇってよぅ!
諦めてた!」
ゲラゲラと自嘲して盛大に笑い飛ばす。
「なぁ、クソッタレだろぉ?
テメェら人間種を見下しておきながらぁ、その根幹は何も変わらなかったんだからよぉ?
笑えよ。どうしたぁ? 笑い話だぜぇ?」
今は違う。
出会ってしまったから。どんな存在が高みにいようとも、中指立てて躊躇なく喧嘩を売りに行く馬鹿どもを知ってしまったから。
情けない自分に気付かせてくれて、カッコいい自分へと変えてくれたアホどもがいるから。
そして、だからこそ、目の前のギリムが腹立たしい。
そんな、情けなくてどうしようもない過去の自分を見せつけられているようで。
思い出したくもない黒歴史を暴かれているような恥ずかしさが、見ているだけで湧き上がってくる。
「そんで、もう一個の理由だがぁ――」
その時、破砕を伴って休憩地点に乗り込んでくる巨体があった。
見た目には、岩の塊だろう。
しかし、それには四足が付いており、何らかの獣らしさがあった。
魔物の襲撃、と、一瞬だけ緊張が走るが、その背に乗っている姿を見て、すぐに緊張感は霧散した。
「どー、どー」
ツムギである。
彼女は、指先から伸ばした魔力糸で、岩の魔物の全身を絡め取って、その動きを制御していたのだ。
「あれー? なぁに、このくうきー?」
席を外していた彼女は、場に満ちる妙な空気を感じ取って首を傾げる。
「ツ、ツムギ、さん……」
「おー?」
優しく接してくれていた彼女ならば。
もしかしたらガルドルフに反発して、味方をしてくれるかもしれない。
そう思ったギリムは、彼女の名を呼んだ。
あるいは、獣魔種と霊鬼種の仲の悪さを利用しようという気持ちもあったかもしれない。
だが、状況は彼の思うようには進まなかった。
「おい、ツムギぃ。もう良いぜぇ?」
ツムギが何らかのアクションを起こすよりも早く、ガルドルフが声をかける。
すると、彼女は笑みを浮かべた。
明るく、無邪気さを感じさせる、そんな笑みだ。
何らかのストレスから解放された様に。
「あっ、あー! そうなんだねー! もうそうなったのかー!」
うんうん、とギリムを置いてけぼりにして一人で頷くツムギの側に、立ち上がったガルドルフが跳び上がる。
仲の悪かった二人の事だ。
種族的に見ても、間違いない。
だから、ギリムから見て、そこまで近付けば殴り合いが起きかねない、と、そう思っていた。
故に、続けて起こった事が一瞬だけ理解できなかった。
ガルドルフは、ツムギの肩を抱いて引き寄せると、その頬に軽く口付けて見せたのだ。
「やーん、ガルドくん。みんな、みてるよー?」
「あいつに見せつけてんだよぉ」
気安く言葉を交わした二人の間に、険悪さは欠片もない。
甘ったるい、恋人同士の様な空気だけが流れていた。
ガルドルフは、改めて視線をギリムに向けて、乱入者によって途中で切られてしまった言葉を言い放つ。
「テメェ、俺様のメスに色目使ってんじゃねぇ。ぶち殺すぞ」
今までで、最も殺意の籠った言葉であった。
なんだかんだと理由を付けているが、結局はそれが一番の理由であった。
自分の恋人が、他の男に色目を使われている。
それが我慢ならない。
役立たずであること、羞恥心を煽られること、それらはギリムを切る理由ではあっても、この場で告げる理由ではない。
殺意を抱くほどの理由足りえない。
嫉妬。
これだけが殺意の理由だ。
「まっ、とはいえ、だぁ」
ガルドルフは、殺意を収めて、極めて冷静を言った。
「この手にかけるのは、ちと気が引けるんだわなぁ。
だから、まぁ頑張って生き残ってくれやぁ」
そして、彼はツムギを抱いて魔物の背から飛び降りた。
それにより、魔物を制御していたツムギの魔力糸が切れてしまう。
「ブオオオオオォォォォオオオオオ!!」
吠える魔物。
怒りに猛るそれは、周囲を見回す。
同時に、『崩壁の誓い』のメンバーたちは、それぞれに魔力を高め、自らの危険度をアピールした。
結果。
最も容易い相手――ギリムへと矛先が向かう事となる。
「わっ、あ、あああああああ!!」
彼一人で対処できるレベルではない。
メンバーたちも、助けてくれる雰囲気はない。
瞬間的に判断したギリムは、転びそうになりながらも、踵を返して逃げ始めた。
「た、助けて!? ツムギさん、助けて!」
魔物を制御する術を持つ者は、この中では彼女一人だ。
そして、最も自分に優しくしてくれていたのも、彼女である。
だから、ギリムは助けを求めるが、それに返ってくるのは無情の言葉だけであった。
「やだー! わたし、きみのことがきらいだもんー!」
ケラケラ、と無様な逃走を嘲笑う声と共に、そんな絶望が返ってきたのだった。
(……クソ! クソクソクソ! どいつもこいつも! バカにしやがって!)
ギリムは、休憩地点を抜けて、領域の奥地へと逃げていく。
ただでさえ悪い足場は、暗さと相まって、簡単に彼を転ばせる。
しかし、洞窟の狭さは味方でもあった。
岩の魔物は、大変な巨体で、狭い洞窟の中を思うように進めないのだ。
そのおかげで、転げ回り、あちこちに擦り傷を作りながらも、なんとか逃げ回る事が出来ていた。
その事に少しだけ余裕が出来れば、心から湧き出すのは、強い憎悪である。
何もかもが嘘だったのだ。
仲間だと思っていたのは自分だけだった。
あいつらは、心の中でずっと嘲笑っていたのだ。
そんな屈辱が怒りと憎しみに変換され、彼の胸中を満たしていく。
「絶対! 絶対に! 生き残ってやる!」
そして、あいつらに復讐してやる。
そう心に誓いながら、ギリムは領域の奥へと何処までも逃げていくのだった。
黒幕兄妹「わくわく」スタンバイ中。
次回でようやく!
……の予定!
本当はもっとさっぱり終わらせる筈だったのに、もう一万字超えてんぞ、このプロローグ!