登場人物紹介 第二回
いつの間にかかなり登場人物が増えていたので、章区切りのこのタイミングで纏めてみました。
多分、主要人物はこれで全部だと思うのですが、もしかしたら抜けがあるかも。
本編ではないので、読み飛ばしても良いと思います。
次回は、未解説の用語でも。
【登場人物】
雷裂御風 魔力属性:雷 魔力量:Aランク 超能力:未来視
美影と美雲の父親であり、現雷裂家の当主。そして、現在の雷裂家の気風を決定付けた全ての元凶でもある。
雷裂家は、その由来上、完全なる武闘派の集まりであった。それは、御風も変わらず、彼も若い頃は自らを高める事にしか興味の無い武人だった。
しかし、当時に行った、「世界喧嘩旅行~俺より強い奴に会いに行く~」の最中に、幻属性使いのヤベー奴とかち合った事が運の尽きである。
精神に〝シリアスを保てなくなる〟というふざけた呪いを掛けられた結果、シリアスは3分が限界という謎過ぎる人格へと変貌してしまった。ちなみに、3分を越えるともれなく暴走し、修理には約3ヶ月を必要とするとか。更に付け加えれば、その時に入院した精神病院にて、担当看護師となった瑠奈との邂逅を果たし、人格が変貌した事もあって一族の反発を押し退けて彼女とゴールインした。もしも性格が変わっていなかったら、生物的な性能に劣る瑠奈とは、間違っても結婚する事はなかっただろう。たとえ、恋愛感情として惹かれたとしても。
中々に劇的な奇跡の果てに姉妹は生まれたと言える。
筋肉達磨な力自慢なのだが、美影にあっさりと追い抜かれてしまった事にショックを受けてしまう。
その為に、娘に挑んで返り討ちにあっては、当主の座と仕事を投げ捨てて、泣きながら武者修行の旅に出るという事を繰り返している。
最近は、やられ過ぎてもう正々堂々とかどうでも良いから兎に角勝ちたい、と、邪道外道と言われるような戦法も多く取り入れて勝ちを目指しているとか。
まぁ、美影は構わずフルボッコにして泣かせているのだが。
中華連邦の王芳とは、昔は良き喧嘩友達だったのだが、現在は疎遠というかうざがられている。だって、言動がムカつくんだもの。
山田〝真龍斎〟五郎 魔力属性:水 魔力量:Sランク
《六天魔軍》第一席の魔王。最長老。字は《千斬》。
大量破壊兵器である一般的魔王に反して、完全に剣の間合いでのみ戦う剣士。斬撃を飛ばす、という技も使えるがあんまりしない。
幼い時分にて、近所にあった剣術道場に入門し、そこで剣の才を開花させた事でそのスタイルとなった。
ちなみに、その流派は伝統文化財として認定されており、一子相伝の奥義まで含めて皆伝となった者は、代々〝真龍斎〟を名乗る。戸籍にも登録されるよ?
本来は一子相伝なのだが、彼の才を見て惜しいと思った先代真龍斎が、自身に子がいなかった事もあって、禁を破った事で爆誕した。
本人曰く、「剣の極意? 間合いまで近付いて斬れ」という何の参考にもならない天才らしい言葉を残している。
実は、現在の帝とは幼馴染み。
国枝香織 魔力属性:土 魔力量:Sランク
《六天魔軍》第二席の魔王。字は《金剛》。
硬い。ひたすらに硬い。兎に角、硬い。理不尽に硬い。完全防御一辺倒という、やはり常識的魔王のスタイルから外れた人物。諸外国からの戦力評価では、戦うだけ時間も労力も無駄とされたりも。重要拠点に置かれると完全に苦行となる。
二児の母であり、高等部の娘と中等部の息子がいる。夫は、一般会社員。
出自も一般家庭の出なので、あまりにも高額な給与は身を持ち崩す、と自己判断した。なのでの、そのほとんどは適当な慈善団体に寄付しており、一般家庭としては裕福、という程度の額だけを受け取っている。
先日の異界門事件では、瑞穂統一国全体に降り注ぐ攻撃を一手に引き受けていた為に、瀕死の重症を負ってしまった。
現在は療養中。
ナナシ(本名不詳) 魔力属性:幻 魔力量:Sランク
《六天魔軍》第三席の魔王。字は《怪人》。
情報局諜報部門の中で生まれて育った。生粋のエージェントであり、派手な魔王像とは真逆と言っても良い。戦闘能力では非力な部類であり、数少ない直接戦闘向けの手の内を知っていれば、一般魔術師でも対抗が可能なレベル。但し、生存能力について世界でもトップクラスであり、公式に記録されているだけでも三桁にも及ぶ回数で死亡が確認されているにもかかわらず、今でも元気に活動している。「どうやったら殺せるというか、死んだ事になるんだ、こいつ」という悩みで世界中の軍上層部にダメージを与えている。
本名は不明というか、そもそも設定されていない。強いて言えば、「実験体甲種774号」が生まれ持った名前。
名前を除く素性についても、公表されている物は嘘ばかりであり、普段、使用している外見でさえも偽物。性別が女であるかさえも定かではないという徹底ぶりをしている。
菊池武 魔力属性:水 魔力量:Sランク
《六天魔軍》第四席の魔王。字は《流転》。
旧時代以前より続く古武術道場の出身。合気柔術を軸とする徒手格闘術を修めており、その教えを魔術式に魔改造した我流戦闘術、敵の魔力を自分の物として吸収し、そのまま敵を殴る、という永久殺戮機関を開発してしまう。
世界でも唯一の、技だけで魔王とも殴り合える男と悪名高い。
真龍斎と並んで、一代にして雷裂が蓄積してきた技の極致に並んだ才人。敵足りえる、という意味では美影が認めている人物だが、どう頑張っても千日手にしかならないので、積極的に戦いたいとは思わない稀有な人物でもある。
スティーヴン・クールソン 魔力属性:雷 魔力量:Dランク
アメリカ合衆国大統領。見た目は単なるヤンキー。公式の場でくらい、サングラスを外しやがれ。
元々は、とある総合技術研究所の所長であったのだが、政治家たちの手によって予算削減されそうになってしまった為、その流れを変えるべく政治の世界に身を投じる。その集大成として大統領にまで上り詰めているのだから、意外と才能があったのだろう。
割と権力を乱用しているのだが、反面、分かり易い成果をちゃんと出しているので、世論的には好意的に見られている。敵対派閥は中々上手い事行かずに歯ぎしりするばかり。
恐妻家の癖に女好き。浮気がばれて半殺しにされる事が日常である。
ジャック・ストーン 魔力属性:土、風 魔力量:Sランク
《ゾディアック》筆頭の魔王。字は《射手座》。
世にも珍しき二種属性の魔王である。超々遠距離からの飽和砲撃を得意としており、流星群が降り注ぐが如き様は地獄そのもの。魔王らしい魔王と言える。
基本的に真面目な性格をしているので、友好国にいる危険人物たちのノリには付いていけない。もう殴って黙らせるしかないのでは、とは常々思っている。
ランディ・オズボーン 魔力属性:命 魔力量:Sランク
《ゾディアック》の魔王。字は《牡牛座》。
筋骨隆々な巨漢の魔王。巨大化術式を得意としており、自ら巨人となって直接殴り倒すというシンプルな戦闘スタイルをしている。その真骨頂は、必要とする動作時間が変わらない事にある。通常のサイズと変わらない時間で行動を終える為、末端速度が尋常ではなくなってしまい、単なるジャブ一発でさえも破滅的な威力を叩き出せる。
そんなスタイルが高じて、魔力を使わないボクシング世界でもベルトを頂戴してしまった。
ハーレムの王。有り余る財力を惜しみなく投じて、美女だらけのハーレムを築いている。本人も女性の側も、完全にビジネスのつもりでそこに愛はなく、背中を刺されるような事はあまり心配していない。
クリスティアナ・リリー 魔力属性:水 魔力量:Sランク
《ゾディアック》の魔王。字は《水瓶座》。
特異な術式を用いない、正統派魔術師スタイル。誰にでも出来る魔術を、魔王の規模で使うだけ。しかし、その規模が問題となる。普段から己の魔力を国土の水源に浸透させており、その気になれば全米中の水分を自在に操る事を可能としている。
プリシラ・ライトフット 魔力属性:土 魔力量:Sランク
《ゾディアック》の魔王。字は《乙女座》。
重力を操る術式を得意としている。瞬間的に超重力を発生させ、物質を光速度限界を超えさせて崩壊させる術式は、世界トップクラスの破壊力を有している。
光の剣を振るう姿は神々しくもあり、凛々しい女性という事もあって、一部界隈からは熱狂的なファンを得ていたりも。
ゴルディオンハンマー。
リネット・アーカート 魔力属性:水 魔力量:Sランク
《ゾディアック》の魔王。字は《蟹座》。
水、というよりも氷属性。彼女の魔力は、放出される端から冷気へと変化し、あらゆる物質を凍らせていく極端な性質をしている。
登場時点では、魔力制御が甘く、感情の昂りによって簡単に漏れ出してしまい、周囲に多大な被害をもたらしてしまう状態であったが、高天原への留学で成長し、完全な制御能力を会得した。それに合わせて、正式に《ゾディアック》へと任命される。
芸術家気質で、彼女が造る氷の造形物は、見た目に拘った物となっている。瑞穂滞在中の冬では、各地の雪まつりにて猛威を振るっていたとか。
サラ・レディング 魔力属性:無し 魔力量:無し
《ゾディアック》の知られざる13番目。字は《蛇遣い座》。
マッドサイエンティスト。但し、有能。特定の分野を持たず、興味を持った内容ならば、どの様な物にでも手を出す。しかし、逆に言えば興味を持たなければ、どんな重要事であろうとも手は出さない。
ナノマシン技術の被検体として自分の身体を使っており、既に全細胞をナノマシンに置換している。その為、魔力などを持っていない。代わりに、有り余るほどの利便性を実現しており、目に見えない程の一個でも残っていれば、自己の保全が出来るという超存在。
主人公の悪友。混ぜるな危険。
実は、《ラグナロクシステム》の最終プログラムの設計者。
ヴラドレン・ジェニーソヴィチ・アバーエフ 魔力属性:全 魔力量:Sランク 超能力:不完全原始
ロシア神聖国の国王にして、唯一の魔王。字は《災禍》。
現存する中では、最古の魔王となる。
元々は命属性の魔術師であったが、命の融合術式を編み出していこう、人間を含めたあらゆる生命体を自らの中に取り込んできた。その結果、後天的に全属性の魔力を扱えるようになり、また様々な生物の形を取れるキメラとなっている。
先日、天使を取り込んだ事で非常に限定的な超能力の原型を体得した。そのままでは何の意味もない能力であるが、それを軸に全属性魔力を融合させる事で、自力で混沌属性を発動させる事に成功する。
王芳 魔力属性:幻 魔力量:Sランク
《五虎将》の魔王。字は《仙人》。
実体ある幻術、という何か矛盾した様な術式を使用する。戦闘スタイルとしては、中華連邦伝統の徒手格闘術であり、瑞穂の真龍斎とは古くからのライバル関係を築いている。
実は、中華連邦の黒幕。国民、総近接魔術師にしてしまった張本人である。何らかの思惑があったのではなく、単なるこいつの趣味。誰か俺と殴り合える奴とか出てこないかなー。
雷裂美影や菊池武と言った同好の士がいる隣国が好き過ぎて、ついつい戦争を仕掛けてしまう。
但し、雷裂御風、テメーは駄目だ。超うぜぇ。
趙紅花 魔力属性:命 魔力量:Sランク
《五虎将》の魔王。字は《疫災》。
多種多様な細菌・ウイルスを生み出すという、凶悪な術式を保有している。設定された潜伏期間や症状によっては、たった一人で国どころか世界を滅ぼせる魔王であり、他国からは問答無用の入国禁止を言い渡されている、唯一の人物。
基本的には致死性のものばかりを作っており、そちらばかりが目立っているが、実は感染者をある程度操る事の出来る類のウイルスもこっそりと作っている。
それらの感染者を世界各国に送り付けており、秘密裏かつ無自覚な情報収集を行わせるという、諜報員的な一面も持つ。
ガウリカ・アミン 魔力属性:空 魔力量:Sランク
《天龍八部衆》の魔王。字は《隠者》。
あらゆる距離を操る術式を得意とする魔王。
その場から動かずとも地球の裏側にも手を届かせる事が出来る。見えていれば、だが。
また、彼我の距離を操作する事で、目の前にいるにもかかわらず射程範囲外という自己防衛能力も持っており、非常に厄介なスタイルをしている。
最速の魔王である美影に追い付ける、数少ない存在でもある。
アレン・ウィンザー 魔力属性:水 魔力量:Sランク
《円卓騎士》の魔王。字は《霧雨》。
魔力保有量世界第二位。有り余る莫大なそれを霧状にして散布する。その範囲は、その気になれば欧州全域を覆い尽くすほど。五里霧中どころか、手元すら見えない濃霧は、強酸性を帯びさせる事も可能で、また魔術式科学式を問わず探知や通信を阻害するジャミングを施す事も出来る。
霧の中は彼だけの世界。不意を打って接近出来なければ、魔王と言えど溶け滅びるのみである。
エメリーヌ・ラクルテル 魔力属性:命 魔力量:Sランク
《円卓騎士》の魔王。字は《母神》。
ヴラドレンに続く旧き魔王。〝子供〟を産み育てる魔術を使う。
異形の子供たちは、命を惜しむこと無く、母の言葉に従う。如何なる言葉であろうと、母の言葉は絶対なのだ。
外見は完全に化け物。SAN値チェックが必要な類い。
直接戦闘能力は低いので、数多に及ぶ子供の防壁を突破できれば、一般魔術師でも撃破する事は可能だろう。
マクシミリアン・レクラム 魔力属性:幻 魔力量:Sランク
《円卓騎士》の新しい魔王。字は《楽団》。
欧州が新しく抱えた若い魔王。天才的な音楽家であり、奏でる音色に合わせて聞く者に様々な効果を及ぼす魔術を使う。それは時として鼓舞し、時として敵の士気をへし折る魔曲の調べ。
魔王とは、直接的な戦力でなくても良いのでないか、という、これまでの常識を打ち砕く極東の魔王たちを見て、実験的に許容された後方支援専門の存在。
想定していた以上の成果を出しているので、今後のSランク魔術師の育成に、かなりの影響を及ぼした例とも言える。
エルファティシア・ユエ・ルルソン 魔力属性:黒 魔力量:測定不能
惑星ノエリア開闢の時代から存在する《始祖精霊》の一柱。黒を担当している。
八柱いた始祖精霊の最後の生き残りであり、惑星ノエリアの遺産を受け継いでいた。
人々に寄り添う事を好む性質をしている為に、最後の一柱として残された。
他の始祖精霊たちは、皆が捧げてしまったから。
実は、ノクターンにて例の話を公開しています。
はい、主人公とヒロインのイチャラブ()です。
「本気になった天才の所業・秘話~狂愛~(N0287HN)」というタイトルで公開していますので、興味のある方は覗いてみて下さい。
当方、官能小説は初めてなので出来はお察しレベルですが。
あと、ついでにガッツリとグロリョナ系です。
R18ーGです。
なので、閲覧は注意をば。