思い出話
「るらら、ららら、らららら………」
「俺はほのぼのとしたエンデイングのやつより、
初期のオープニングの方がいい。あのノリが好きだ!」
「ああ~。頑張って日本語で覚えてましたねえ………」
「いろいろな場所の後、何故か女の子の方に行く部分が最高だった。」
………特にその部分は男性陣はノリノリで歌ってましたね。
日本語の発音だと少々………まあ、うん。
こちらの言葉での排泄物という言葉に似通うんですよねえ………
まったくいつになっても男というのはそういう言葉好きですよね。
ってかいまだに日本語で歌えるんですね。
びっくりです。
「多分俺ら世代から会長世代までは未だに歌えると思うぞ?
だってお前にスパルタで教えられたし。」
「別にスパルタではありませんよ?皆さんが完璧に覚えたいというから協力しただけで。」
「あれでスパルタじゃねえのか………こえええ………」
「二人とも何してんの~?」
おやおや、ジム。いいところに。
え?なにって。
「「盛大なお祝い準備。」です。」
「なんの?!え?何かの記念日?ってかいつ?!」
良い反応をありがとうございます。
「本日は某携帯獣の記念日なのですよ。」
「ガキの頃から世話になったんだ。祝わなきゃダメだろ。」
「なんか俺が常識知らずみたいになってるっぽいんだけど~?」
気のせいですよ。
と、まあ、今回の私達(主に私とニック)はお祝いの準備中なのです。
某携帯獣をイメージした飾りや、クッキー、ケーキ等々と、いろいろ準備しているのであります。
「そういえばさ? あ、ジムそこのボウルくれ。」
「はいはい? あ、ついでにその隣にある飾りも持ってきてください。」
「俺ら昔、盛大なケンカしたよなあ………某携帯獣関連で。ジムそのみかんもくれ。」
「ああ~………確かどの国が開発したかで喧嘩しましたねえ。ジム、そこのハサミもください。」
「二人が喧嘩とか想像できないや~。いっつも仲良しだもの~。
えっとこれでいいの~?はい、ど~ぞ~。」
「あの時お前の親父が帰ってきてなかったらどうなってたんだろうなあ………? サンキュ、ジム。
あとそこの醬油くれ。」
「少なくとも撃t………ゲフンゲフン物理攻撃が始まってたと思いますよ? ありがとうございます。
それとジム、向こうにある人形もください。」
「とりあえず動くのめんどいからって、俺をこき使うのやめてくれない?!
持ってくる俺も俺だけど!あと最後ちょっと物騒?!」
あら、素直に持ってくるものだからつい。
さすが末っ子。
「流石じゃないから!?てかその話詳しく聞きたい〜。」
「俺の調教の結果だ!
まあ………なんて言うか………」
「ああ、バブロブの犬的な………
結構シンプルな話ですよ?当時大真面目でしたが。」
「誰が2人の犬だ〜!!泣くよ!?泣いちゃうよ!?」
「ほら、某携帯獣のゲームってさ、こっちで売ってるのは英語だったろ?当時アメリカの方が発売早かったし。」
「で、ニックが勘違いしてたんですよ。」
「スルーしないで〜!!………って、勘違い?」
「アメリカ産だと思ってた。」
「で、それ聞いた私が反論しました。」
「で、ボコりあいになった。」
「初めての殴り合いでしたねえ………」
「なんかほのぼのと言ってるけど、内容物騒だよね!?」
「だってよお!!
〖馬鹿なの?アメリカじゃなくて日本よ?そんなことも知らないの?〗
って挑発的に言うんだぜ!?」
「うわあ………リーンが敬語じゃないのって新鮮!!
あと声真似キモイよニック。」
「キモイ………弟にキモイって言われた………」
「あ、ごめん。つい本音が………」
「ジム、それはトドメですよ?
ああ、ほら隅っこでいじけ始めたじゃないですか。
と、言うか。さすがに幼少時は普通に子供らしくしゃべってましたよ?
てかニックもそう言いますけど、
〖おめー日本、大好きだからそういうんだろうが!いいか!!おもしれえゲームやアニメはアメリカ産が多いんだよ!〗
って言ってましたね。当時遊んでたゲームほぼ日本産だった癖に。」
「ニック………それはさすがに………」
「願いを叶えるボールのアニメも、美少女が戦うあのアニメも日本産ですし………」
「うううっせえええ!!アニメの方はうっすらとわかってたわあああ!」
「涙目キモイよ〜?」
「ぐっはあ!?」
………アメリカの親戚に教えてもらったということは知ってますからね?
笑いながら国際電話で電話してきた、あなたの従兄弟に教えてもらいましたもの。
あのネタで数ヶ月笑わせていただきました。
そしてジム、容赦ないですね。
もっとやっちゃってください。
「で、ギャーギャー言い合ってたら、私の父が帰って来てたんです。」
「凄かったぜータクシーから降りて、リーンのじいちゃんに旅行カバン渡したと思ったら、一瞬で俺らのとこ来てゲンコツだもんな。」
「目の前チカチカしましたね。」
「〖長旅で疲れて帰ってきたら、なんで可愛い笑顔でのお帰りじゃなくて、殺伐とした空気で迎えられなきゃいけねえんだよ!暑苦しいヤローども(船員)から開放された俺を癒せやあああ!〗
って叫んだな。」
「あの時は確か2年ほど船の上でしたね、確か。」
「んで、殴った後に背骨折れそうなほど抱きつかれたな。」
「当時幼稚園児だったジムは酸欠で死にそうになって、めっちゃくちゃ泣いたな。」
「!?」
「その後しばらく父に近付きませんでしたね。」
「!?」
「海外のお菓子をめっちゃ貢がれてたな。」
「なにやってんの幼少期の俺ぇぇえ!?」
「父がもう1回船に戻る時にやっと挨拶返すようになりましたよね。」
「待ってそれってどれくらいたってたの!?」
「確か2ヶ月だった気が………」
あの時はすごく傷ついてましたねえ。
なんせ当時のジムは人見知りがすごくて、誰かに懐くまでが長かったですし。
ただでさえ年に一度帰って来れるかどうかって言う職業でしたから………
毎回リセットされてる様なものでしたものねえ………
「そういえばその時持ってないゲームカセットをお土産に貰ったんですよね。」
「そうそう、俺は英語でリーンが日本語でって貰ったんだよなあ。」
「遊びすぎで禁止令くらっちゃいましたよねえ。」
「ニックはともかく…リーンも遊びすぎって………あ、今もそんなことあるか。」
「人間そう変わらねえぞ?」
「あなたに言われたくありません。
そういえばジム知ってました?
あなたの兄のあだ名は某黄色いネズミさんなんですよ?」
「………なぜその恩恵を受けれなかったの〜?」
「ぐっふあああ!」
「ペット的な可愛さはあったのですが………まあ、そこ止まりですね。」
「ぐっふうう!!」
「告白しても、その対象じゃないのよねー、と、ふられてました。」
「やめて………おれのらいふはもうぜろよ………」
「お、お兄ちゃんごめんね?」
「久しぶりにおにいちゃんって呼ばれて嬉しいが複雑だああ!」
相変わらず仲良しですねえ………
最初は〖弟なんかいらないいい!〗って泣いて嫌ってたくせに………
まあ、父の件でなだめてるうちに、〖守らなきゃ!〗ってなって可愛がるようになったんですよねえ。
多分、父の策略だと思いますけど。
まあ、やりすぎたっぽいですけど。
多分ニックは一生気づかないんでしょうけど。
まあ、私も言う気はありませんが!
「ほらほら、2人ともじゃれてないで!
とっとと準備終わらせますよー。
んでもって終わったら今まで出たゲームを遊びますよー!
最新作まで揃ってますからね!
大人になって何がいいって、金に物言わせて日本から取り寄せられることと、同シリーズのやつを全部買えるとこですよね!」
「わ〜ダメな大人がいる〜!!」
「お前のその某携帯獣愛と親友愛はすげえよな。」
失礼な。さすがにグッズまでは手を出してませんよ!
全く。
これは………そんな懐かしい思い出を振り返った日のお話です。
某携帯獣の日なのでそれ日なんだ思い出話を………
幼少期を色々思い出しながら書いたお話です。
感想お待ちしております!(ぺこり)




