可憐な花には騙されるな
「だからさー?銃を持つって簡単な話じゃないんだよー。
なんつーの?責任感?それをいかに自覚できるかで撃つ精度もかわんだよねー。」
「へーそうなんですか………ソンナコトシラナカッタデスー………」
私、リーン。アラサーな年齢ながら………
射撃場でナンパされました。
すいません嘘つきました。
ただ絡まれてるだけなので誰か助けてください。
うざすぎてうっかり風穴あけそうです。
((ここで殺生沙汰はやめてくれ?! by会長))
………仕方ありません。あの的をこの方に見立てて撃つとします。
事の起こりは数分前………
「ちーっす!おっちゃーん今日もヨロー!!
ってことではい、身分証!」
「せめて敬語でしゃべろや坊ちゃん。おらよ、通行証。
あと今日は前もって告知してた試合があるが参加するか?」
「もっちろーん!俺の実力を知らしめんぜ!」
「おーおーがんばれー。はい、次………お、リーンじゃねえか!ひっさしぶりだなあ!」
「お久しぶりですコスタ会長。最近はご無沙汰してましたからねぇ。
それにほら、なんたって今回は………」
「なになにおっちゃーん!姪っ子ちゃんでも呼んでたのー?リーンちゃんっていうのー?
俺、テオっていうんだ!こう見えて射撃歴5年だから何でも聞いてねー?
25歳恋人募集中!リーンちゃんみたいなかわいい子が理想!
あ、耳栓持ってるー?なければ貸そうかー?」
「おいおい坊ちゃん、冗談はやめとけ。こいつは………」
「ふふふ、面白い方ですね?はじめまして、リーンです。
ここの会員で、たまに銃で撃たせてもらってます。
耳栓は前回来た時に預けてあったので大丈夫ですよー?」
「へーそうなんだー?お、かわいい!アニメのシール張ってるんだ?
これって有名な電気ネズミでしょー?俺もこれすきー。かわいいよね!
あ、そうだ!試合始まるまで付き合ってよ!暇だしさー。」
「えっと、私はこれから撃ちますけど………」
「いいよいいよー!何ならアドバイスもしてあげる!俺結構うまいから!ね?ね?」
「は、はあ………では会長、銃をお願いしても?」
「わりいな、リーン。とりあえず試合が始まったら黙ると思うから………
くれぐれも!!
そいつを撃つなよ?処理が面倒だ。
ほら、今日はこのじゃじゃ馬だ。よろしくな?」
「やだなーおっちゃん!ちゃんと指導すっからー!撃たれねえって!!
お、シグの9ミリ?うん、女の子には使いやすいよねー。」
「………会長。撃たないように頑張ります。
あと試合前に声かけてくださいね?会議には私も参加しますし。」
むしろ今からでもいいです。今日は愚痴を言わずに準備を手伝えそうです。
「今日は男手が多いからなあ。準備もすぐに終わると思うぞー。会議の準備ができたら呼ぶわ。
あー、がんばれ?(いろいろと)」
と、いう出来事があったのです。
っは!いけません思わず遠い目を………
「でもさーリーンちゃんってホント素人なんだねー?さっきから的に当たってないし。」
「シグで撃つのはまだ慣れてないんですよねえ?
それにこの子はじゃじゃ馬ですから。
まあでも、コツはつかんできました。次からは的に当たりますよ。
さ、発砲指定場所に戻りましょう。あと30発撃ち終えますね。」
「お-がんばれー!
てかリーンちゃんはシグの正式名称しってる?SIG SAUER P365なんだよー?
2018年から販売が始まったんだよねー。
最初は色々改善が必要だったけど今は人気のブランドになってるんだー。」
「ソウダッタンデスカー。
ところでテオさんの銃はどんなのですか?」
「聞いちゃう?俺の銃はねーベレッタのエリート IAしかもシルバーモデル!
すんげえ使いやすいし、手に馴染むんだー。
あと狙いやすいし銃自体に癖もないな。」
ほう………いい選択ですね。M9を使いやすくした改良モデルのほうですね。
ブラックボディが主流ですがシルバーは美しいんですよねえ………
あとで見せてもらいましょう。
「リーンちゃんは?好きなモデルとかある?って始めたばっかじゃわからないかー。」
「そうですねえ………父の持ってたグロックも好きですが、
あれば見た目が武骨ですし反動がちょっと………
やはりヘックラーアンドコッホ社のUSPですね!」
「へ?あれも結構ごついよね?てか反動もあるよね?女の子の細腕で撃つものじゃないよね?」
「あのフォルム………まるで女神を守る地獄の番犬ケルベロスのよう………
そして手に馴染むグリップ!まさにジャストフィット!!手袋付けてても滑らないのも魅力的!
片手で撃っても安定してますし。
あとあとマガジンも引き出しやすいですよねえ………あ!あとお掃除もしやすいです!」
「お、おう………リーンちゃんも銃がすきなんだねえ………
ん?片手で撃つ?
そうやって撃ってる人見たの?
普通はできないんだよ?やろうとしないでね?
あ、そうそう。今日の試合前にデモンストレーションやるんだってー。
なんでもこの道20年のベテラン女性だってー。」
「ああ、はい。そうみたいですね?」
「リーンちゃんはどういう人だと思うー?
俺ねー多分しかめっ面の筋肉がめちゃくちゃある気難しい女だと睨んでる!
軍出身ね!」
「………ほう?」
「あとわざわざデモンストレーションするってことは目立ちたがりって線もあるなー。
ど派手な服着たばばあが来たら笑いこらえられっかなー?
あ、リーンちゃん後で会議手伝うんだよね?
そのあとこっそりどんな人か教えてくんない?」
「そうですねえ………」
「おーい、リーン!遊んでねえでとっととこーい。」
「おっと行かなければ………申し訳ありませんが的の回収をお願いしてもいいですか?
間に合いませんので………
後で会長に渡してくださいね。」
「あれ?見に行かないの?」
「言いましたでしょう?。
次からは的に当たりますよと。
それでは。またあとで。」
「おーまたあとでー
んーどれどれー?
ぶっは!確かに一発あたってるねー!ふはは!」
そんなこんなで爆笑渦巻く会議が終わり、試合前のデモンストレーションが始まりました。
会長の合図で始まるので待機中です。
………なんかめっちゃ手を振ってる子がいますが無視します。
「それじゃあ野郎どもおお!久しぶりのデモンストレーションだあ!!
拝み倒してやっと出てきてくれたぜ!久しぶりにこいつの銃の腕前が見れるぜえ?
そんじゃあ出て来い!リーーーン!!」
「ええ?!」
おーおー驚いてますねえ。
すいませんねえ?筋肉のない、もしくはド派手な服も来ていないばばあで。
え?ネになんて持ってませんよ?
ちょーーーっとこのコースでは本気出しますけど。
「皆さん、お久しぶりですね?試合は久しぶりなのでちょっと緊張しますね?
初めての方には初めまして!下手の横好きですが笑わないでくださいね?
皆様のお手本になるように頑張ります。」
「はいはい、そんじゃあコースの説明をした後リーンが実践するからなー?
リーンよりいい成績とったやつには来年度の会費をタダにしてやる!
何ならおまけで弾3か月分もつけてやらあ!!」
おーおー盛り上がってますねえ………
これは頑張りませんと。
でないと報酬のお菓子がもらえません!!
「………おっちゃん、リーンちゃんって何者………?
ってか俺より年上?!
何あの銃さばき?!え?今ノールック?!
え、っちょ、あれ以上の成果だせってむr………片手ええ?!」
「おーあんまこれねーんだけどよーうちのエースなわけよー。
なんせ14の時から銃握ってっからなー(公式に、だけどな)。
お前あいつに結構失礼なことしてたからなー?
あとであやまっとけよー?
あとその的ね?
調整してない銃で撃ってそれだからね?
よく見ると最後の30発、全部ど真ん中でしょ?」
「うえええええ?!」
その後彼は射撃場に行くたびに纏わりつくようになりました。
~会議の様子~
会長「いやーあのお坊ちゃん、やっぱお坊ちゃんだわー」げらげら
書記「しかし………き、きんにく………」ぶっふううう
副会長「笑ってやるなよ!」くくく
リーン「皆様、それ以上笑ったら今年のもらえる予算少なくさせますよ?」
会長「そんな脅しが怖くて会長やってられっかよ!」げらげらげら
と、まあ。
こんな感じで爆笑されてました。
感想お待ちしております(ぺこり)




