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リーンの日常  作者: Irene
27/40

村人奮闘記   作戦決行!

5話連続投稿しておりますのでお気を付けください。(ぺこり)

「「う、うわあああああああ!!」」



ナイスです、我がわんこ達!

タイミングもばっちり!

後でおいしいご飯作ってあげますね!!

遠出もしましょう!

ちゃーんと愚か者達のおなかに着地して……

これも私の教育のたまものですねえ。うんうん。




「お前なんださっきのキャラ……」


「あらニック。いつもの私ではありませんか!」


「うさんくせえ笑顔で言うんじゃねえ!!」


「おや、お気に召しませんでした?ご指名の【純粋で素朴なお人好しな田舎娘】ですよ?」


「ああ、うん。違和感がパねえ……さすが女優……」


「いやですねえ。落とし穴に落ちた異常な状況によって成立する拙い演技ですよ?」



むしろお遊戯レベルですね。子供たちの方がうまいかもしれません。



「てか、ライトなんで古い型のをわざわざわたしたんだ?別に暗いままでもいいじゃんか。」


「え?なんか虫(偽物)に気づいてないっぽかったので。念の為持ってきててよかったですよー。」


「あ、なーる。いつまでたっても悲鳴聞こえねえからGが大丈夫な人種だと思ってた。」


「さてと、次どうしますー?

わんこ達を引き上げた後、泥落して半分埋めます?

それともミミズ投げ入れます?どうやら色々()()()やってるようですし。」


「アジトと仲間の居場所だな。」


『あ、リーン、ニック―。今ねー見回り班から連絡があったよー。

怪しい車確保―たぶんあの二人組の仲間だねー。

おっちゃんたちが()()()()で説得して、今はおとなしくしてるってー

まあ、()()()()()っぽいけど!』


「了ー解。じゃあこっちでアジトの場所聞くわ。()()()な。」


流石おじさま方。私達も見習わなくては……


「で、どうします?」


「……埋めるか。どうせ穴塞がなきゃだし。」


「そうですね。あ、怖い話しながら埋めるなどどうでしょう?」


「おし、採用。」


何を言いましょうかねー?





「おじさま方―ロープもってきまし……キャー何が起こってるんですかー!」


「ちょうどいい!こいつらが()()()()穴に落ちちまったみたいで!

興奮して手が付けられねえ!友人もビビッて失神しちまったし……」


「待っててください今その子たち止めますから!

美奈、熊、パンチャー!!来い!」


トトトン!シュタ!×3


「忍者か?!」


「流石!ナイス突っ込み!父が遊び半分で教えたらできるようになったんです。

すごいでしょううちの子達!」


「どや顔ヤメロ。あー兄さん大丈夫かー?

友人が失神したって言ったな、ちょうどいいから今からおろすロープに括り付けとけ。

そのまま引っ張る。」


「あ、おう……頼む。



っち、男連れてきやがったか。相棒はさっきの虫で気を失なってやがるし…

まあいい。こっちのが人数が多い。

車まで誘導すればあとは何とかなるな。

よし、


準備できたぞ!ひっぱってくれ!!」


「オッケー」




「なあ、おい!?もう一人はもう引き上げただろう?!俺も引き上げてくれよ!

もうこれ以上ここにいたくないんだよ?!なあ!おい!!聞いてんのか?!」


「ああ、それが……引き上げるときにロープが切れてしまいまして……今、スコップを持ってきたところです。今から土でこの穴を埋めますのでそれを足場にして上ってきてくださいね?」


「はあ?!何ふざけたこと言って……頭イカレてんのか?!」


「じゃあ、今から土投げ入れるからなーうまくよけて這い上がって来いよー」


「おい、冗談だろ……?ひい?!」


「そうそう、埋めるといえば……昔ドイツかどこかで面白い拷問があったんですよ。

一日中大きな穴を掘らせて、その次の日にはその穴を埋めさせて、

また次の日には穴を掘らせて……って繰り返すんですよ。

最初は自分が埋められるんじゃないかとびくびくするんですが、

そのうち無意味にやらされていると悟るんです。

そのあとはひたすら自問自答するらしいですよ?」


「なんの為にその作業してるのか?ってか?うわあ、俺それぜってえ耐えられねえ。」


「お前ら……やめ……」


「ん?お前が今までやってきたことと同じだろ?」


「な、何言って……」


「今までも人間を売ったのでしょう?彼らが辞めてと言って貴方……やめなかったのでしょう?」


「ひい?!」


「おあつらえ向きにここは山奥だ。名工が喚こうが誰にも聞こえねえ。埋められた後に悔い改めな。」


「ああ、ニックそういえばこういう拷問もあるんですよ?

なんでも大きな箱を地中に埋め、そこに罪人を入れる。そしたら首だけが土から出るようになるんです。

そして3日くらい晒し者にするんですって。面白いと思いませんか?」


「ああ、それ知ってる!確かその3日間罪人の左右にのこぎり置くんだろ?竹と鉄の奴!どっちか使ってもいいんだっけ?」


「ひ、ひいいい?!」


「村の人達すっごくストレスが溜まってるので喜びそうですねー。あ、何なら石も用意します?」


「ああ、いいなあそれ!なあに。警察が村まで来るのに時間がかかる。それまでにはすべてが終わるさ!」


「あ……ああ……」


『二人とも悪乗りしすぎーとっととアジトの場所教えてもらいなよー

もう少しで警察と村長がそっちに着くよー』


((すいませんついつい……))


「さて、そこで絶望してるお前に朗報だ。

お前の組織のアジト教えてくれたらこれ以上何もせず、警察に引き渡してやるよ。」


「ですが拒否した場合私の母の祖国の拷問、セイーザをしていただきます。」


『ぶふぁあ!!』


「お前……鬼かよ?!あれはきついぞ?すぐに(足の痺れによって悶絶)死ぬんじゃねえか?」


「?!」


「あら、これでも優しい方だと思うのですが……何ならデコピーンにしましょうか?」


『やめ!!笑い死ぬ!!あはははは!』


「あれは頭に鈍痛を与え続ける拷問だぞ……なんて非道なんだお前……」


「な、何でも言う!だ、だからその世にも恐ろしそうな拷問はやめてくれええええ!!!」


『ぎゃはははははは!!!』


あらジムがつぼった様で。


まあ、大の大人が正座やデコピンを恐れるだなんて……ねえ?


「おおーい警察かきたぞーい。遊ぶのは終わりじゃー」


「あら村長。なんてナイスタイミング。」


「け、警察!!

助けてくれええ!!今までの悪事は全部言う!だから俺をこいつらから助けてくれえええ!!

俺を牢屋に入れてくれええええ!!!!」


「とまあ、こんな感じで自白する気満々なので……

とっとと彼らの組織つぶしに行きませんか?」


「ちょーどひまな軍経験のある血の気の多いやつらがいるんだ。ボランティアとして使う気ねえか?」


「はあ……うん、この村だもんな。

常識が違うもんな。どうせ警視総監やら軍の許可もとってるんだろうなあ……」


「いつもご苦労様ですヤーニ刑事?」


「お前たちと出会ったあの日に戻りたい……んでもってぶんなぐってでも自分を止めたい。」


「「ご苦労様でーす!」」


「うわあああん!!」




その後村のおじ様たちが警察と協力し組織をつぶしたとか。

まあ、ひよっこな私達はいつものように、

村でぼのぼのと過ごしていたので詳しくはわかりません。

ストレスはためるものではありませんねえ……



「でもよお、リーン。」


「なんでしょうニック。」


「組織ぶっ潰してもネット戻らなくね?だって電話会社の連絡待ちだし。

銅線って各地で盗みまくられてたから……俺らの村の番になるまで電話回線なくね?」


「?!?!?!?!」









「と、言うことがあったんですよ陽さん。」


「あんたらどこの特殊部隊よ……ありえない……」


「いやですねえ。村人の嗜みですよ?」


「そんなものあってたまるかあああ?!

そんなものあったら警察も軍もスパイもいらんわあああ!?」


「まあまあ、メロマカーロナでもどうぞ―」


「うん、もう突っ込むのやめる……あとでアンジェに慰めてもらう……」


なぜか私の話を聞いて疲れてしまった陽さんの今年最後の1日でしたとさ?


皆様明けましておめでとうございます!


今年最初の投稿はリーンの日常です!

これからもよろしくお願いします!


感想お待ちしております(ぺこり)

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