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リーンの日常  作者: Irene
23/40

年始年末は何をする?

ぴーんぽーん


「んあ?誰―こんな朝早く……」



あら、陽さんが起きてしまいましたね……

まあ、今日は頻繁にチャイムもなりますし……

かわいそうですが起きてもらいましょう。

おっと、ドアを開ける前にお金とお菓子の準備をしなければ……



がちゃ



「「「言ってもいーい?」」」


「ええ、もちろんですよ!」


「「「最初の月、始まる新たな年。

高き背のローズマリー

この良い年が始まりますよ

教会には聖なる王座が存在する。


慈悲深きキリスト様、

はじめて現れた。

この地に降り立ち

我らに慈悲の心与えに来た……」」」



「おはよお―リーン。

何この歌―?お、ちびっ子共久しぶりー霧の中ご苦労様―」


「おはようございます陽さん。

皆さんすてきな歌をありがとうございます。来年もよろしくお願いしますね?

お菓子とお金は誰に渡せばいいのでしょうか?」


「お菓子は僕ー」


「お金は私ー」


「「「ありがとーございましたー」」


「じゃ―ねーちびっ子たち―

で、今の何?」


「先ほどの歌は新しい年を告げる歌ですね。

昔からの風習ですよ。子供たちが新しい年を告げる天使となって家々を渡り歩くんです。

そのお返しに各家の人達がお菓子とお金を渡すんです。

この時期の子供たちのお小遣い稼ぎですねえ。」


「へー面白いねえ……

でも防犯面とかでは大丈夫?家々を回るってことは無差別って事でしょう?

怒られたり誘拐されたり……」


「この時期は人の目が多いですし私服警官も目を光らせていますから……

それに不思議と問題が起こらないんですよねえ。」


「まじか。神様の加護か?!」


「そう信じる方も多いですね。ほら、聖杯と同じですね。

同じスプーンで皆、中身を一口ずつ食べますが不思議と病気とかうつらないんですよねえ……」


「不思議よねえ……で、今、朝の7時半なんだけど。

こんな早くからやってるの?」


「お昼までに終わらせなきゃですからねえ。

今日は明日用にご馳走作りますから。」


「あ、そっち?宗教的な理由じゃなくて?」


「そうですよー」


「あーでも日本と過ごし方がやっぱ違うのねぇ……」


「日本ではおそばを食べるんでしたっけ?確か年越しそば。」


「そうそう!大晦日に縁起を担いで食べる蕎麦で、歳末の日本の風物詩ともいえるよねー

たしか江戸時代に定着して、ソバは他の麺類よりも切れやすいことから

【今年一年の災厄を断ち切る】という意味で、

大晦日の晩の年越し前に食べるのよねー。」


「そんな由来があったんですねえ……

しりませんでした。

ああ、でも引っ越しそばとかは【末永くよろしく】という意味合いでわたすらしいですし、

納得ですね。」


「だからなんであんたそういうの知ってるの……

因みに年越しそばは紅白見ながら食べるのが礼儀よ!」


「なんと……!!だから母は毎年紅白見ながら麺類を食べてたんですね!!」


「おばさま何やってんのおおおお!!!」


「そういえば除夜の鐘も今日ですよねー」


「そうそう。108の煩悩を追い払うためにつくのよ。

あとは月の数の12、二十四節気(にじゅうしせっき)の数の24、七十二候(しちじゅうにこう)の数の72を足した数が108で、1年間を表すからって理由もあるらしいわ。」


「二十四節気はたしか半月毎の季節の変化を示しているんでしたっけ?

で、さらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候ですっけ?うろ覚えですが。」


「だからなんでそういうの知ってるのよ……そのとうりだけど……」


「調べましたから!」


「ドヤ顔やめい!

てかほかの国ではどうなんだろう年始年末の行事。」


「カウントダウンやお祭り騒ぎはどこもおおよそ同じですね。


エクアドルは面白いですよー

悪役の人形を作って年末まで飾って、年が明けたら燃やすんですよ。嫌な物は全て焼き捨て忘れ去れ!!

というコンセプトのもとらしいです。中には自身の上司の人形を作る人もいるらしいですよ?」


「……その上司に見られてもバレないよう祈っておくわ。

ほかにはなんかないの?」


「オーストリアではラッキーグッズを送りあうらしいですよ?

定番の幸せを運ぶ【四葉のクローバー】や、子だくさんの象徴といわれる【豚】、

あとは【テントウムシ】や【煙突掃除屋さん】とか。

そういうものを売ってるお店がいっぱい出るらしいですよ?」


「へーそれもいいね!なんかほっこりしちゃう!

あ、私オーストラリアの年越し知ってる!

盛大な花火大会!!ちょうど夏だもんねー風情があっていいと思う。」


「そうですねえ。毎年いとこがサーフィンするサンタの写真を送ってくれて違和感が半端ないです。


そういえばお料理も国によって違いますよね。うちの国はまあ……お肉を焼いたり、家庭料理いっぱい作ったり、色々なおかずパイ作ったり、お肉を焼いたりですが……」


「待て、今なぜ2回言った。」


「大事なことですので!」


「お、おう。」


「逆にオランダではドーナツとアップルパイで年を越すらしいですね。

なんでも由来は、魔よけのためと言われています。

油で揚げたドーナツを食べて体中を脂っぽくしておくと、

新年に訪れる悪霊の鎌を滑らせて身を守ることができるからなのだそうですよ?」


「油で鎌を滑らせるって柔よく剛を制すか?!」


「っぽいですねえ……

結構面白いですよねー色々な理由もあって。」


「ねー

厄を落とすとかだったり嫌なこと忘れるだったり。

まあ、総合して新しい年にもやもや持って行かない!!ってことだねー」


「そうですねえ……」


「もやもやといえば……」


「はい?」


「そういえば今年の夏にあんたと連絡できない時期あったけど、

あのとき何があったの?結局教えてくれなかったよね。」


「聞きます?聞くも涙語るも涙なあの悪夢を!!」


「え、え、ええ?!」




と、言うわけで次回は我が村の奮闘記です。





そう、この時期は数日前から細かいお金を用意するべく大人たちは駆け回ります。(真顔)

大きいお金を渡すのはルール違反ですからねえ……


そして年始年末なので今回の更新は一気に行きます!


感想お待ちしております(ぺこり)

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