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リーンの日常  作者: Irene
20/40

ある二人のお出かけ模様?(FD番外編)


「……あら?」


「どうしたの?リーン?」


「何でもありませんよディア、少しボーッとしてたみたいです。」



いけませんね、せっかくディアと憧れの日本に来たのにぼーっとするだなんて……

やはり時差ぼけですかね?



「それにしても楽しみだね!日本のパン!うちの国のとはまた違うんだっけ?」


「はい、我が国は適度に硬く、少し酸味があるパンが多いんですが、この国のパンは柔らかくほのかに甘いと聞いています。それに種類も多いんだとか。」


「私、アンコの入ったパンとか、ヤキュイソーバパンが気になる~!!」


やきそばパンのことでしょうかね?


「ああ、陽さんがぜひ食べるべきだと言ってましたね!私はメロンパンや、カレーパンも気になります!」


メロンパンはメロンの果肉とかあるのでしょうか?

それとも小さいメロンみたいだったりするのでしょうか?

カレーパンもどんなものなのか気になります!!

カレールウは固形なのでしょうか、それともどろってしてるのでしょうか?


「リーンあそこだよ!ホテルの人が教えてくれたパン屋さん!今開いたみたい!!行こう!!」

「はい!」



こじんまりしてて可愛い感じのお店ですね~

……あらまあ……



「種類がいっぱい……だと?!」


「ディア……真顔はやめてくださいお願いしますから。気持ちは分かりますが………」


「リーン!リーン!どれにしよう!!てか説明読めないいいいいいい!ああ、でも気になるうう!!ふぁ?!なにこれ人の顔?!」


……ああ、はしゃいでらっしゃる……

目を輝かせてはしゃいでらっしゃる………

そして周りの人の生暖かい目が………!!


「とりあえず落ち着いてくださいね?パンの前にある説明は訳しますから、ね?てはトレーを持って……」


「準備万端です、ボス!」



早いですねえ……




「ディア、あの、これで全部ですか?」


「うん!!」


「足りますかねえ……?」


「たぶん!ホテルの朝食も食べなきゃだし。」


「まあ、そうですね。これくらいなら大丈夫そうですね。」



……なぜ周りの方々は引いているのでしょうか?流石に小さいといえど全種類はやりすぎですかねえ?



「リーン早く早く~!!ホテルに戻って食べよ~」  もぐもぐ



「もうすでに食べてませんか?」


「これ美味しい!!リーンも食べてみて~」


「どれですか?……あら?」


「これ!あんこが入ってて……あれ?」


「ディア……ここどこでしょう?」


「今私もそう思ってた……」


おかしいですねえ?

いくら私が少々方向音痴だとしても、お店を出てすぐに迷子になったことはないのですが……

特に今回はディアも居ますし。


そしてなにより……人がいませんねえ?



「あ、リーンあそこのマンションっぽいとこ!人がいるよ!道聞こう!」


「え?ああはい!」



気のせいだったのでしょうか?



『すいませーんワターシたちもそのエレベーター乗っていいですカー?』


「……」 (頷く)


『ありがとーございマース!』



ふふ、カタコトな日本語が可愛いですねえ……って



「ディア、道を聞くのではなかったのですか?乗ってどうするんですか?」


「あ!」



抜けてる我が親友は可愛いです。(悦)



しかし、おかしいですねえ。

このエレベーター、地下に行くボタンしかありませんね……


そして先程から扉が開くたびにい異空間っぽのが見えるんですが……


地下一階の時点で草原が広がっていたのですが?!

咄嗟に叫びそうになったディアの口にパンを詰め込んじゃいましたよ?!


そのあとは近未来の映画のセットみたいなとこで宇宙人っぽい人(?)がいらっしゃいましたし!

その次は中世ヨーロッパのような街がありましたし……

今開いたとこなんてどう見たって溶岩の海ですよね?!


何なんですかここ?!

ディアお願いですからパンに現実逃避しないでください!!

私も現実逃避したいですよ?!


「そして残ったのが私たちだけですか。」


「なんかすごいもの見ちゃったね~」


「むしろなぜこんなことになったんでしょうか?」


「これ一番下に行ってるけど何があるんだろうね?」


「扉が開いた瞬間ドアを閉めて上に行きましょう。」


「さんせーい!」


とか言ってたら最下層につきまし……た?


「ディア。」


「あれ?なんか鍋頭のようせいさんが……」


ウエイクボタンオシマショウ。

ソダネ


?!な……?!



「ワ、ワー妖精って力持ちダー。」


「あの小さな体のどこに締まるエレベーターのドアをこじ開けれる力があるんですか?!」


「なんか頭の中身(?)がグツグツ言ってるうううう?!」


「え?ちょ?!怖い怖い怖いです?!」


「えーとえーっと!あ!くらええええええ!」



ディアがなんか投げましたけど……



「なんで投げてすぐに鍋の部分が溶けたんですか?!何投げたんです……は!!まさか!」


「昨日ホテルのキッチンで作らせてもらったケーキ!いっしょに食べようと思って作ってたの~

ようせいさんも気に入ってくれて嬉しいな!」



気に入ってはいないと思いますが、今はそれよりも……



「グッジョブですディア!ようせいさんも溶けるほど(?!)気に入ったようです。」


「まだまだあるよ~」



さあ、今のうちに入口に戻って逃げましょう!


「ねえ、リーン……」


「なんですかディア?」


「う、後ろ……」


「え?きゃああああああああああああ?!」



繁殖してますううう?!



「いや、これは分裂でしょうか?それともただの分身とか?ちょっと解剖してみたいですね。」


「ブツブツ言ってないで()けてね~残りのケーキ全部投げるから~」


「え?」



そして私の視界は無数の形容しがたいケーキ(?)で覆い尽くされ…___







「やめてくださいディア!?」


チュンチュンチチチ


「ゆ、夢……ですか?」


よかったです~

あれ食らってたらどうなってたか……


あれ?そういえば本日の日付って確か……


「初夢がこれですか?!」


なんという初夢を……

どうやら今年は何かしらトラブルがあるようですね。

……とりあえず迷子にならないようにカーナビとか買いましょう。




ちなみにその日ディアにあったとき同じ夢を見たことが発覚しました。

厄除けのお守りとかも陽さんに頼んで買おうと思います。





FDは初夢(First Dream)を略しました!←最初に言うことか?!


最後と登場人物以外実際見た初夢です(キリッ)

そして起きた時の第一声は


「パン食べておくんでした!!」


です。


感想お待ちしております(ペコリ)

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