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リーンの日常  作者: Irene
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今日も私の周りは平和です! 後編

「うほん、数日前まで村の祭りがあったのは皆知っておるな?」


「当たり前だ、俺らが準備やらの担当をしてたからな!」



ニック、せめて目を見ていってください、怪しまれるでしょう?



「ウム、では最終日のコンサートで何があったのかも知っておるな?」


「それは、まあ、トラブル担当もかねてたから……」


ヨルゴお願いですから貧乏揺すりは止めてください分かり安過ぎます。


「コンサートジャックでしょう、そ、それが何なのよ?」



ディア、震えながらいうのを止めてくださいばれます。や、もう遅いですけど。



「ここまで言うても気づかんのかのう?

リーンは分かったみたいじゃぞ?ほれ、今なら説教の時間を短くするかも知れんぞ?」


「お説教はジムにもしてくださいよ?私たちだけだと理不尽です。と言うより無しという選択技はないんですかそうですか。」


「分かっておるわい。何をいっとる当たり前じゃろう?そのためにきたんじゃから!」


「其れよりよく分かりましたね?あの時の変装はバッチリだったと思うのですが……」


「おぬしらやっぱり阿呆じゃろう。


幾らなんでも歌を歌ったら声でばれるじゃろうが!」


「「「「あ!」」」」



なんという事でしょう、すっかり忘れてました!


周りを見ると皆さんもおんなじ心境のようですね……


おお、ニック!私リアルでorzポーズとる人はじめて見ましたよ!



「なんてこと!!こんな初歩的なミスを犯すなんて……!」



安心してくださいディア、此処にいる皆が気づいてませんでしたから。


まあ此処にいない誰かさんは知りませんがね?


「ところで主犯は誰なのじゃ?」



...





「「「「ジムです!!」」」」(きっぱり)



恐らくこうなる事を見越して逃げた人間を庇うほど優しくありませんよ?

どうやら他の皆も同じ心境のようですね。

さて帰ってきたらどんなお仕置きをしましょうか?

後で皆さんと相談しましょう!



「そうか、あやつにはもっと厳しい説教をするかのう?」



ジム、あなたの精神の安息を願います……


その代わり此方の報復は軽めにしますからね?(やめるきなし)



「さてと、皆のもの、先ほどリーンの母親が面白い事を教えてくれてのう?

なんでも故郷の説教を聞く体勢なのだそうじゃ。」



あ、嫌な予感がします。



「なんでも正座と言う特殊な座り方でな?

ほれ、この爺がやり方を教えるからやってみてくれるかのう?」(にやにや)



ああ、分かってないお三方がうらやましいです……


きっと今の私の顔はとてもステキナ事になってるでしょうねえ……


何故なら村長の真後ろで母と父が満足そうに手を取り合ってますし、


何より祖母がビデオカメラを片手にサムズアップのポーズを私に向けてとっています……ああ、三脚まで……


祖父よ、そんなに申し訳なさそうな顔をするくらいなら助けてください、マジで。



「リーンこれ面白い座り方ね!」


「なんだもっと変なポースをとるかと思った、これならラクショーだな!」


「ああ、よかった今回はまともな知識みたいだ……」

-


「……知らないって怖いですね……」


「リーン何かいった?」


「イイエナニモイッテマセニョ?」



おっと噛んでしまいました。


だから村長睨み付けるのを止めてください。

あなたはどこぞのポケットに入るモンスターですか!?

クッ、此処に某ボールがあれば捕獲できるものを……!(現実逃避)



「準備は整ったようじゃし始めるとするかのう?

そもそも御主らはいい年した大人だと言う自覚がないんじゃ

今年で25と26じゃろうが?恥ずかしくないんか?

大体御主らは~…………(延々)




~3時間後~





……と言う訳じゃ分かったんなら今後このような事をせぬようにな!」



「「「「ハイ モウシワケアリマセンデシタ!」」」」


「ウム、宜しい。もう立ってもよいぞ」(にやり)


「は~やっと終わった~ってあれ?」


「俺、何度意識が飛んだことか……ン?」


「僕もだよ、今度はもっとしっかり…………?」


「~~~!!!」(声にならない)



上から、ディア、ニック、ヨルゴそして私でございます……



「「「いって───────!!!」」た──い!!」



やはりこうなりましたか……



「ちょっとなにこれ痛い!動けない、痛い!!」(ぷるぷる)


「あ、足が、足が!!」(ぷるぷる)


「え?え?」(ぷるぷる)



何でしょうお三方の反応でうっかり和んでしまいました……(ほっこり)


相変わらず足はしびれてますが!!!声出せませんが!!



「ふぉ、ふぉ、ふぉ、如何じゃ?これぞ正座の真理じゃ!

痛かろう?苦しかろう?

これに懲りたなら二度とバカな真似をするのでないぞ?


ああ、そうじゃリーン冷蔵庫にあった大きなぷりんはいただいていくぞ?

コンサートに参加していた者たちに配るでの~。

いやはや【あふたーさーびす】も考えていたとは思わなんだ。

有難く貰っていくでの!」



ふぉ、ふぉ、ふぉ!


と笑いながら家から出て行く村長の後ろに狸の尻尾と耳が見えた私は重症かもしれません……

さてと、痺れも取れましたし、少し席をはずしますか。



「お、俺のプリーン!!」(泣)


「私楽しみにしてたのに~!」(泣)


「僕の早起きの結晶が……」(泣)



……カオスですね……



「そんなに楽しみでした?」


「当たり前でしょう!リーンの手作りなのよ?!」



っとディア。



「市場に出回ってる硬いプリンよりお前のふわとろプリンがいいに決まってるだろ!!」



っとニック。



「何のために苦手な早起きしたと思ってるの?バカ?」



っとヨルゴ。


前者二人、素直で宜しい。


ヨルゴ、ツンデレもどきは時と場合を選んでください そのうち後悔しますよ?



「うれしいですね、作った甲斐があります。

ところで皆さん、


プリンが全部取られてしまったなんて誰が言いました?」


…………




「「「は?」」」


「いや、ですから村長がとって言ったのは試しに作ったやつでしてね?


《偶々》手前に置いてあったので本来私たちが食べるためのプリンを、


これまた《偶然》隠してあったみたいなので……




私たちのプリンは無事ですよ?」



「リーンさまー大スキー!!」



ディア、可愛らしい告白有難うございます。

ですが全力でタックルするのは止めてください苦しいです。



「よくやった!!ざまあ見やがれ、たぬき爺!!」



ニック、嬉しいのは分かりましたから背中を叩くのを止めてください痛いです。



「何で其れを早く言わないの?まったくこれだから君は……」



ヨルゴ、言いたくても先ほどまで家族がいたので黙っていただけです。


さすがに彼らに対する対策はとってません。

因みに祖父の分は確保しております。あとでこっそり渡すとしましょう。



「準備はできているのでテーブルについて食べません?

さすがにパフェにはできませんでしたが ア.ラ.モードみたいな感じでやりましたよ?

ばれる前に食べましょう?」


「オウ!いこーぜ!ヨルゴ勝負だ!早く庭のテーブルに着いたほうがより多く食べるってのはどうだ?」


「望むところ、後で泣いても知らないよ?」


「ウシ!いくぜ!」


「ア!ずるい!待って、この!」



……何処の子供ですか……



「あれ?ディア如何したのですか?私をじっと見て?何かついてます?」


「ねえ、リーン、何時から貴女のシナリオが始まってたの?」


「嫌ですね、人聞きの悪いすべて《偶然》ですよ?」


「そう?そういう事にしてあげる。さ!私たちも行かないと取り分が無くなるよ!」


「そうですね、行きましょうか。」



奪い合いをしてる幼馴染たちと、

その隙に乗じて自分の分と私の分のプリンを確保してる親友を尻目に、

先ほどの言葉を思い出します。


《何時から貴女のシナリオが始まってたのかしら?》


そんなの決まってるじゃないですか。


最初から、ですよ。


お菓子は楽しく食べるほうがいいでしょう?



ああ、なんというか

今日も私の周りは平和です!

そう、すべてはこの短編から始まりました…

と、ちょっとだけ黄昏てみました。


書き直すために改めて読み返したんですが、粗が多くて少々恥ずかしいです。

まあまだまだなのでしょうが、当初よりは読みやすい小説に…なれば…いいですねえ…(遠い目)


感想お待ちしております(ぺこり)

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