我が村のさいきょうドクターです(リーンの日常番外編1)
知り合いのお医者さんは……いろいろすごい人なのです!
今回はちょっとファンタジーな番外編。
いろいろ突っ込みつつ読んでくださいな!
「ドクター!!いらっしゃるのでしょう?!」
皆様お久しぶりですリーンです。
しょっぱなから大声を出して申し訳ございません。
ですが……時に人間は戦わなければならないのです!!
ここからは普通に会話するのでお許し下さい。
「よーリーン、どうしたんだ?」
「これは一体どういうことか教えていただけませんか?」
今私が相対している方は我が村出身のお医者様で通称ドクターです
この方には少々困った性癖がありまして……
「あなたがくださった風邪薬(どす黒い紫の液体)を飲んだら性別が変わって縮んだんですが?!」
「お!効いたのか!!よかったよかった!
流石リーン!あんな色の液体でも飲むとは!俺だったらぜええったい飲まないね!
匂いもすごかったろう!原材料があれだからなあ!どれどれみせてみろ~?
ヘー結構イケメンになってんじゃん。
こうしてみると親父さんそっくりじゃねえか。こっち向け、写真撮ってあいつに送り付けてやる!
んでもって自慢してやろ~悔しがるぞ~
ふーむ、敬語だから違和感も無いし……他に異常はあるか?」
「違和感はありませんが全体的によくありません。
てか確信犯ですか?!そうですかこの野郎?!
……はあ、今回はどんな方のご依頼ですか?」
「いやー依頼じゃなくて俺の趣味。」
「は?」
「お前の知り合いにTSが好きな奴がいるだろう?じゃあやってみるか?って感じで創ってみたんだよ。」
「はい?!」
「それに日本ではあーなんて言うんだっけ?
そうそう!ムラサキノウエってやつの恋人育成法があるだろう?
それをリアルでやりたいやつに売りつけて儲けようと……」
「せめて自身の性別に疑問を感じる方々のために開発したとかそういう理由にしてください!!
そして多分紫の上の情報微妙に間違ってます!」
「いや俺嘘付けないからな、ムラサキノウエってそういう話じゃないっけ?」
……そうでしたね、そういう方ですよね貴方は……
あれですよね、天才となんとやらは紙一重ですもんね?
好奇心の赴くままに創りますものね。
お願いですからやばい薬はやめてくださいよ?
うちの村巻き込んだら怒りますよ?
紫の上に関しては……うん、あってるようであってないような……
「ってそれはどうでもよいのですが……どうやったら元に戻れるのですか?」
「えーもどんのかよーいいじゃんこのままでー」
「私は自身の性別と年齢が好きなので。ほかの方々に役立ててください。」
「チェー」
……如何でも良いのですが70近い若作りの方の「チェー」はムカつきますね……
ちなみにドクターの外見は30代後半です。
整形を通り越してもうこれ魔術でしょう。
「それで?解毒剤は何処ですか?」
思うのですが薬のはずなのに解毒剤とはこれ如何に。
「無いよ?」
はい?
何きょとんとした顔で言ってるんです?
「もうしわけありません少々聞き逃してしまいました。
今……なんと?」
「だから創ってないよー?」
さて、ヤリマスカ。
「リーン?それは何かなー?」
「ご心配なく。一瞬であの世に逝ける様にして差し上げます。
私の射撃の腕はご存知でしょう?大丈夫、裏は山ですから死体はどこにでも隠せます。」
「いやいや、何いい笑顔で言ってるの?!世の中にはな?殺人罪って言うものがあってだな?」
「世の中の膿が一つ無くなるということで表彰されることはあっても……罪に問われる事はありませんね!」
「キャーすてきなえがお―?!え?膿って俺か?俺のことか?!」
「さあ、動かないでくださいね?一瞬ですましたければ。」
「解毒剤作るんで勘弁してください。俺まだ生きたいです。あの猫型ロボット作るまで死ねない……!!」
あらあら、高齢な方なんですから土下座はやめてくださいね?
いくら若作りしているからって腰にきますよ?
うふふふふふ……
「ひい?!」
……失礼な。
「ではすぐに作ってくださいますね?」
「あ~……」
「創れないとでも?」(じゃきん)
「銃を構えるのはやめろ?!
いや材料なんだけどな?」
「はい?」
「地下の研究所にあるやつじゃないとダメでさ~」
「地下……ですって?」
まさか……
「直通のエレベーターこの間壊れたから取りに行ってちょ?」
「……」
マジですか。
「エレベーターが壊れているということは……通常ルートから逝かなくてはならないと……」
あのトラップあり迷路あり謎解きありなダンジョンもどきのルートを……?
「そう、そっちのルートから逝かないとダメだね。」
リ:逝くの文字に関しては訂正してくださらないのですね……
ド:だって事実だし?
「死ねと?」
「リーンなら大丈夫!」
「私一般人ですが。」
「大丈夫!!だってリーンだもの!」
「……」
「戻りたくないの?」
「ハァ……
方向音痴なので案内よろしくお願いいたします。」
「オッケー!」
高齢な方に対して思ってはいけませんが……
殴りたいです。
そうして三日間に渡るリアル脱出ゲームが始まりましたとさ。
もちろんそのあと解毒薬を創っていただき元に戻りました。
……皆さんはこんな大人にならないでくださいね?
この作品はフィクションです。
この!!作品は!!フィクションです!!(大事なので2回言いました)
そしてよい子の皆様方、
薬と称して毒を相手に与えるのはおやめください
感想お待ちしております(ぺこり)




