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リーンの日常  作者: Irene
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決戦前夜の男達

「よし!みんな集まったな。これより作戦を始める!心してかかれ!!」

「「「おお~!!!!」」」


皆様こんばんはリーンです。

さて第一声がこの様な暑苦しいものですみません。

心からお詫びいたします。


……ニック、あなた何時から会長に取って代わったのですか?

ウザ、コホン、かわいそうに、会長スミで泣いてますよ?


さて何が起きているのかと言うと……



「それでは第一回『バレンタイン懐柔作戦』を開始する!!!」


……です。


事の始まりは数日前です。

ニックの婚約者の『おねだり』がそもそもの始まりでした……



~回想開始~(笑)



「ねえ、ニックバレンタインの話しなんだけど……」


「なんだ?愛しいバーバラ今年もちゃんとルトゥラッキのホテルの予約は抑えてるぜ?」


「うれしい!カジノでいっぱい遊びましょう!

じゃ、無くて!

あのねバレンタインの贈り物なんだけど……

まだ決まってないって言ってたよね?」


「ああ、目移りしてしまって……

候補のアクセサリーはどれも君に似合うものだからまだ決まってないんだ……すまない。」


「じゃあ、お願いがあるの!!」


「なんだ?君の願いなら俺はナンデモするよ?」


「あのね、この間リーンから聞いたのだけれど……

日本ではバレンタインに好きな人にチョコを送るんですって!

でね、その、私、今年はニックが作ってくれたチョコが欲しいな~って……」


えへへ~


「(キュン!)ああ!愛しいバーバラ!そういうことなら俺は持てる技術総てを使って、

君に素晴らしいチョコを作ると約束しよう!楽しみに待っててくれ!!」


「ウン!だから宝石とかアクセサリーとかは要らないから!チョコだけで十分!」


「ああ!君はなんて無欲な女性なんだ!

安心してくれ!最高のチョコを最高のシチュエーションで君に渡すと、

セイントバレンテイーノに誓おう!」


「有難う!」


「ああ!こうしてはいられない!いますぐリーンを確保しなければ!!

愛しい人、俺は今から幼馴染に教えを乞いに行く、浮気ではないので安心してくれ!」


「ウン!大丈夫!信じてるから!」


「そうだ!俺だけじゃなくほかのやつも誘おう!

そしたら二人きりではなく大勢いるから君も不安じゃないだろう?

よし!早速青年団のやつらに緊急収集をかけてくる!!じゃあな!」


チュッ!



~回想終了~



……とまあ、こんな感じでこの集まりが決まりました。


え?ニックが可笑しい?

嫌ですね、婚約者さんにはいつもああなので大丈夫です。

通常運転です。


……たまにやり過ぎなので殴りたくなりますが……


そして彼女との会話の後、青年団の会長を捕まえ、

説得し(アレは脅しだと思いますがスルーしておきます)、

意中の相手がいる、若しくは妻接待者の男性諸君に声をかけ、

婦人会が使うキッチンを確保し、

そして各家から無料で材料を提供してもらったらしい(さすがにチョコとかバニラとかは無理だったみたいですが)。

その情熱を他のことに向けたらいいと思うのですが……



「それじゃーリーン!指導よろしく!」


「それより前に何故私が選ばれたのかが知りたいです。」


「だってデイアの毒菓子浄化できるだろ?」


「それアンジュも出来ますが?」


「誘ったんだが『ダーリンのために色々するのに忙しくて無理❤』って断られた。」


……たぶん心の中で「うっとおしいんだよこの野郎!」から始まる色々な暴言をはいた後の発言かと……


知らないって幸せですね。


「ところで何を作るんだ?」


「え?」


「だからどんなお菓子を作るんだ?」


「ニック、皆さん同じ初心者用のチョコケーキにすると私言いましたよね?」


「俺言ったよな?被らない様に違うのにするって!」


「あなたは私を過労死させるつもりですか?!」


「大丈夫だって!何とかなる!」



わざと不味いケーキの作り方教えてバーバラに嫌われるようにして差し上げましょうか……(黒)


「ではせめて料理をしたことの無い方々には溶かし固めるだけのチョコを、

其の他の方々には相手によって作るお菓子を分けます。

これ以上は譲れませんよ?」


「しょうがない、それで手を打ってやる。」


「……(本気で実行してやろうかこの色ボケ男)」



あらいけない、つい口調が……



「おーいリーン!なんかチョコが焦げてるんだけどー?」


「どうやったら湯銭でチョコが焦げるんですか会ちょ……って直火は駄目ですー!?」


「だって溶かすんだろ?なら火で一気にやったら早いじゃん!」


「ゆっくり溶かすんです!!ああ、もう!会長は私の側でやってください!

そして指示以上のことはしないで下さい!!」


「え~?」


「え~?じゃありません!

はあ、それでは皆さん、この会長(あほ)はほっといて……


今からレシピを配りますから其処に書いてある通りにやってください。

分からなければ質問してくださいね?」


「あれ?用意がいいな。」


「ニックの事ですからこうなるだろうと色々持ってきてたんです。」


「さすが俺の幼馴染だ!」


「褒められてる気がしません。」



カシャカシャカシャ←泡だて器の音(私)

ダンダンダン!ぱきょっ←チョコを刻む……音?(会長の方から)

ジュワ~←?!(会長の……以下略)


……最後の音は一体何なんでしょう?

聞こえなかった振りをしましょうそうしましょう

会長、どうやったらそんな音が出せるんですか...


「ねーリーン、バレンタインって正式な祝日じゃなかったよな?

何がきっかけで祝うことになったの~?」


「なんですか唐突に……」


「だってチョコも溶かしたし、型も作ったし、後は冷えるのを待つだけだもん。

ニックのやること見るのも飽きたし。」


「で、私の邪魔をすると?」


「って言うかなんでリーンも作ってるの?」


「父に頼まれました。」


「ああ、あの人お菓子好きだもんね……」


「そうなんですよ……よし!後はこれを型に入れてっと……

後は焼くだけですね。


さてバレンタインの由来でしたっけ?」


「おう!」


「まあ、皆さん問題なくレシピを見ながら(誰かさんと違って)ちゃんと作ってますし、

今の所私は必要ないですし……

暇つぶしにもなるのでお話ししましょう!」


「なんか途中含みがあったような……?」


「気のせいです。

それでバレンタインの起源の話でしたね。


元々この日はローマでは女神・ユノの祝日だったんです。

ですがローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、

愛する人を故郷に残した兵士がいるとやる気がなくなると言う理由で、

ローマでの兵士の婚姻を禁止したんです。


もてない男の陰謀だと私は見ています。


その時キリスト教司祭だったウァレンティヌス(後にバレンタイン)は秘密にある兵士を結婚させたんですが、

捕らえられ、処刑されたんです。


で、その処刑の日は、ユノの祭日でもある、ルペルカリア祭の前日である2月14日があえて選ばれたそうですね。


かたちとしてはウァレンティヌスはルペルカリア祭に捧げる生贄とされたという事になったんです。

まあ、この話しを利用してキリスト教徒はこの日を恋人達の日と銘打ったそうですよ。」


「つまり……異教の祭日だけど有名だからおいそれと廃止できなくて困ってた所に、

その司祭さんの行動をうまく利用して解釈を変更して、元々自分達の祭日だったって勘違いさせたって事か?」


「何故私の説明でその結論に達したのかが分かりません会長、あってますけど。」


「あってるならいいじゃん!


じゃあ、何で日本ではチョコを渡すの?

普通は花とかでしょ?」


「お菓子会社の陰謀です。」


「そうなの?!」


「はい著説ありますが……

一番知られているのが東京で発行されていたある英字新聞の広告ですね。


『あなたのバレンタイン(=愛しい方)にチョコレートを贈りましょう』


と言う広告があったそうですよ?」


「へえ~なんか面白いな。」


「因みに日本ではこのバレンタインデーから派生した文化があります。


バレンタインデーの1か月後である3月14日を、主に男性から女性へ返礼のプレゼントをする日『ホワイトデー』としているんです。


その時の代表的な贈り物は、クッキー・マシュマロ・飴などですね。

それぞれによって意味も違うようです。

後法則は『10倍返し』だそうですよ?」


「何の法則?!」


「気にしたら負けです。


後、あまり浸透していませんが……

オレンジデーという物がありますね。4月14日のことなんですが、

恋人同士(友人同士でも可)でオレンジを贈りあって、

愛情の確認するらしいのですが、これをやっている方は皆無だそうです。」


「ならなんで知ってるんだ?」


「検索したら見つけました、ディアとやろうと思います!」


「……すっごくイイ笑顔だな……輝いてる……


後逆に韓国では4月14日はブラックデーって言われてるぞ?

バレンタインやホワイトデーに縁の無かった男女が黒い物を飲食する日だとさ。」


「おやニックよく知ってますね?」


「ああ、まぁ、キニスンナ!」


「バーバラちゃんに会うまでは、毎年その日にイカ墨パスタとかビターチョコとか

黒オリーブの実とかばっかり食べてたのってそれが理由だったんだ~」


「ああ、たしかに、その日は飲み物も黒かったですね

コーヒーやコーラ……後、黒ビールも飲んでましたね……」


「後、服も黒だよね~」

「ウルセー!」


後その日はうっとうしいほど静かですよね……

声に出して言いませんけど

ウザすぎて何度銃の的にしてやろうと思ったことか(その度ジムに止められてた)


「リーン……」


「如何しましたニック、

今更あなたの泣きそうな顔を見ても気持ち悪いとしか思えませんよ?

バーバラなら心配するでしょうが。」


「プッククク、リーン、リーン、

さっきから思考が駄々漏れだよ~」


「イヤですね?


態とですよ。」


「態とかよ?!余計にたちが悪い!!」


「(スルー)ところでニック先ほどから何をしてるんですか?」


「ん?ああ、チョコが余ったからバラの形にしてた。」


挿絵(By みてみん)


何でこう無駄に器用なのでしょう?←こういう作業が苦手。


「ニックこのバラの作り方、他の方々に教えてきてください。

後違う色のやつも作ってくださいね?」


「ハ?ヤダよめんど……」


「お ね が い し ま す ね ?」にっこり


「ハヒ!!」


「おお~リーンすごーい!」


はて何が凄いのでしょうかネエ?



ぴぴぴぴ


ああ、ザッハトルテが焼きあがりましたね。

後はこれを冷まして上にグラサ−ジュをかけて……

ニックの作るバラを飾って出来上がりです!


いや~我ながらいいアイデイアですね~


さて、皆さんも仕上げにかかったようですし、

ラッピング用の箱や包みを渡しますか!


どうせ皆さん忘れてるでしょうしね~

後は彼らの頑張り次第。


とりあえず日本では女性が男性にチョコを渡す日だと言うのは……黙ってておきましょう。

会長はなんとなく気づいてるようですけどね。


「ねえ、リーン。」


「はい、なんですか?会長?」


「バレンタインのチョコ期待してるからね?」


「……」


「ちなみに溶かして固めたやつじゃなくて、普通にお菓子を作ってね?

そうだな~フォンダンショコラみたいなやつがいいな~」


「因みに拒否したら……?」


「君とバーバラちゃんが二人で協力してこの流れを作ったって……ニックに口が滑っちゃうかも~?」


「やらせていただきます。オプションでチョコボンボンなどいかがでしょう?」


「わ~い!楽しみ~!じゃ~俺はお返しに今日作ったチョコをあげる~」


「あ、有難うございます……」


「じゃ!俺もバラチョコ作りにいこ~っと!」


「いってらっしゃいませ……」


何で普段ちゃらんぽらんなのに変なとこで鋭いのでしょう……?


経営者だからでしょうか?

まあ、何はともあれ、


ハッピーバレンタイン!


タイトルを読んで誰か騙されないかな~

っと思いながら書きました!


因みにリーンとバーバラがこのような行動に出たのは、

ニックの毎年のバレンタインの浪費が激しかったからと言う設定があったりします。


後ギリシャではバレンタインには男性が女性に贈り物をする日です。


宣言道理季節感無視して再投稿してます!!


それでは感想お待ちしております(ペコリ)


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― 新着の感想 ―
[良い点] 10部まで読みました!! 一話一話が濃くて楽しんじゃいました!! コメディーかと思いつつ気軽に読んでいれば ギリシャネタが良い勉強になり ついでに日本の豆知識も知らないのが多くて脱帽です(…
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