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偉人録  作者: Squall
序章 全ての始まり 全ての終わり
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序章 一話 終わりの始まり

※現役学生が暇つぶしのために書いたものです。

読むのも疲れるほど下手くそな文章表現等はご了承下さい。

『約1億人の日本国民の皆様、はじめまして。 “ゲームマスター”です』

2018年11月30日20時0分、日本全国のテレビ、ラジオ、携帯ビル等のモニター、その全てがたった1人の男にジャックされた。

画面に映っているのはスーツを着た男。しかし目などは映っておらず、口元が見える程度だ。自らをゲームマスターと呼ぶその男は、何に恐れることもなく、これより開始される“ゲーム”の説明を語り出す。

『突然ですが明日より、能力系リアルサバイバルデスゲーム、“偉人録”を開始いたします。』

モニターに映る男は微笑みながらそう告げた。

『日付が変わって12月1日、まずは第1ラウンドの開始です。ルールは簡単。日付が変わればこの日本中に1000枚の偉人録カードを散りばめます。プレイヤーの皆様には一カ月間この1000枚のカードを奪い合ってもらいます。配布場所は完全にランダムですので、草むらに落ちているかも知れませんし、マンションの中にあるかも知れません。空から降ってくるわけではなく、その場に“現れる”ので、家の中に落ちる可能性もあります。

ちなみに一人で何枚所持していただいても構いません』

そう長々と説明を続ける男。

人々の反応は様々で、ただの戯言だと思って完全に話を聞いていない人。ただ事ではない雰囲気にその場に足を止めて聞く人。それぞれの人がそれぞれの反応を示す中、モニターの中の男はまだまだ説明を続けていく。

『一カ月経った2020年1月1日午前0時ちょうどより、第2ラウンドを開始いたします。参加できるプレイヤーは、その時偉人録を所持している人間のみ。1000枚全てが一人ずつに拾われれば1000人で、100人しか拾わなければ100人で行います。残念ながらカードを所持できなかった方々は、こちらの合図と同時に...

消滅します』

さまざまな反応を示していた人々だが、消滅するという言葉だけは聞き逃さなかった。

人が密集している場所では、

「消滅ってなんだよ!本当にそんなことできるのか!」

など何処にいるかも分からない男に野次を飛ばしている。

『今頃皆様は動揺していると思いますが、まだ説明を続けるのでしっかり聞いてくださいね』

笑顔でそう言う男。その笑みにはどうにも言い難い不敵さがあった。

『無事第2ラウンドへ進出できた方々は、ここからサバイバルゲームの開始です。まずは1月1日より配信されるアプリ“偉人録”をスマートフォンでダウンロードしてください。

例えば街中でプレイヤー同士が出会った時、アプリを起動しバトル開始を選択してください。同時に選択したプレイヤー同士をマッチングさせバトルフィールドへ転送します。各偉人録カードには体力、攻撃、防御、特殊というそれぞれのステータスと0〜2個のアビリティが設定されています。そのカードを使ってフィールド上にいるプレイヤー同士で殺しあってもらいます。どちらかの死亡、もしくは転送後の画面に表示されるリタイアボタンの選択のどちらかが確認されれば現実世界に再転送。そのバトルを終了といたします。死亡した場合は死体もそのまま再転送されます。なお、現実世界での偉人録アビリティの使用は不可能です。最後のプレイヤーになるまで第2ラウンドは終わらず、残りプレイヤーが少なくなってくれば強制マッチングも行います』

『見事最後の一人となった方は、最終ラウンドに進出。私、ゲームマスターとのラストバトルです。私に勝利すれば、何か一つ願いを叶えることができます。そして、偉人録が開始される前まで時間を巻き戻すことも同時に可能です。

参加不参加については皆様の自由ですが、何もせずに一ヶ月過ごした場合も無条件で消滅ですのでお忘れなく』

『長々と説明してしまいましたね。次に皆様にお会いするのは第1ラウンド終了の一週間前となります。次が第1ラウンド最後の放送となりますので、最後の一週間くらいはカードも持った状態で気楽に過ごせるように頑張って下さいね。

では、また後日お会いしましょう。さようなら』

何事も無かったかのように、携帯画面やモニター、テレビなどがいつも通りに動き出す。

どれだけ長く放送が続いたか分からない。しかしどう足掻こうと、ゲームは始まってしまう。

それぞれの...戦いが始まる。

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