テレビはネットの下位互換?〜テレビのオワコン化とその考察〜
確信を持って言える。これからの時代、テレビはラジオと同程度のコンテンツに成り下がるだろう。
なぜかといえばそれはネットワークの発達に伴いテレビ自体がオワコン(終わったコンテンツ)化してきているからということに他ならない。データから見ても明らかに視聴者が減る中テレビ見ない派(月一時間未満)の自分がオワコン化の理由を考察する。
理由その1 単純につまらない
スカパー!が9月28日、「テレビ視聴に関する調査2015」(インターネットリサーチ、期間:2015年9月1日~8日、対象:15歳~69歳の男女1000人)を発表。
・「テレビがつまらない」と回答した人が8割にものぼったことが明らかになった。
アンケートを見ても明らか。昨今テレビが昔よりつまらなくなったなんてのはよく聞く話で、業界関係者の発言からもそれが伺える。
黄金期の彼ら(ビートたけし・タモリ・明石家サンマ)は売り出し中で、スタッフと一緒に必死になって番組を作った。だから、ひょうきん族という番組は成立した。あの手法で番組を作るには、今の芸人は質が低い。
今のテレビ番組を見ていると芸人の内輪ネタが横行している。
規制が厳しい
などが挙げられた。他にも制作費の現象だったりスポンサーの都合もあるが、個人的には三つ目が特にその通りだと思った。
youtubeに上がっている昔の番組と今の番組を見れば瞭然だ。テレビ局に寄せられる大量の苦情によって表現が規制され、弱者への配慮と声高に叫ぶ連中により放送禁止用語なんて物が制定され、子供のためと言って戦うのが大好きな連中によって自由が奪われた。その結果連中が好むお上品で口当たりのいいセンシティブな放送が実現したわけだ。これはジャンクフードを好んで摂取していた人間に薄味の病院食を押し付けるようなものだ。当然、ユーザーは離れる。つまらないからだ。
理由その2 ネットの下位互換
これに関してはテレビという媒体の限界だと思う。一つ一つ解説すると長くなるのでざっくりまとめてみたが、思いついただけでも
毎週決まった時間にしか放送しない。遅れた場合途中からしか見られない
広告が圧倒的に多い。20分に一回1分以上の広告とかブラウザバックもの
nhkの受信料が無駄
場所を取る
チャンネルが少なすぎる
過去放送したものが見られない
情報が大企業によって偏って加工されている
持ち運べない
などなど完膚なきまでにテレビはネットに劣る部分が多いのである。
ネットユーザーからすれば好きな時に見られない時点で論外だし、大半の視聴者が観るような地上波の番組もよほど人気のないものでなければネット上にアップされる。
nhkの受信料が高すぎる事もネックだと思う。月々三千円も払うより月千円以下で使えるnetflixやhulu,、amazonビデオ等のサービスに登録した方が見られるコンテンツも圧倒的に多くしかも安くそれを好きな時に観られるのであるである。
もうお分りいただけただろう。内容がつまらない、広告が多い、有料放送を除いたチャンネルは数百分の1以下、利便性も低い、場所も取る、金もかかる。こんな物を有難がって見る合理的理由などどこにも無いのだ。
それを知らずに一日何時間もテレビに時間を費やす様な人は自分が下位互換のツールを無自覚に使用している情報弱者であることを自覚すべきだ。
嘗て映画の台頭によって演劇が衰退し、テレビの台頭によって映画が衰退した。ネットワークが発達した今、同じことが起ころうとしている。テレビ業界は近い将来、大きな選択を迫られる事になるだろう。
分りづらい点言葉足らずな部分もあると思うので何か感じたことがあれば感想下さい