感慨無量
年が明けた平成27年1月18日、後期定期試験第1週目を迎えた。
この日の試験科目は、
1時限目 『 科学と人間生活 』( 後期 )
3時限目 『 社会と情報 』 ( 後期 )
の、2科目。
第2週目は、1月25日の、
1時限目 『 家庭総合 』 ( 後期 )
だった。
自信を持って試験に望んだが、正直不安はあった。
数週間後、試験結果の内容が郵送されてきた。
恐る恐る開封する。
自然と手が震える。逸る気持ちを抑え試験結果を確認した。
『 合格 単位修得 』
の文字が目に飛び込む。
合格…
単位修得…
なんだか、信じられない気持ちだった。
74単位のすべてを修得する事が出来た。
特別活動30時間も、既にクリアしていたので、これで卒業が現実となった。
( すべてをやり遂げた… )
そう感じた。
ただそれだけだった…
他に何も考えることが出来なかった。
自然と涙が溢れた…
数週間後、卒業関係書類が手元に届いた。
封を解いて中の印刷物を確認すると、
『 卒業証書授与式の挙行について 』
『 卒業式出席調査及び卒業手続き ( 同窓会入会手続き ) について 』
『 同窓会入会について 』
『 卒業証書の受け取り方 』
『 卒業生進路調査 』
『 進路報告書 』
等の印刷物が入っており、
《 必要記入事項を記入して、2月20日までに提出 》
と、記載されていた。
私の場合は、進学の手続きをしていない関係上、
『 進路報告書 』
の記入は必要なかったので、卒業式出欠欄の記入を終え、
『 同窓会入会費 2000円 』
と共に、学校の事務職員に提出した。
平成27年3月8日、卒業式当日を迎えた。雨天ではあったが、私の心は晴れわたっていた。黒のスーツに身を包んだ私は、
( このスーツのせいで、何度生徒達から教師に間違えられたことか… )
今思えば、全てが懐かしい千葉県立千葉大宮高等学校の学生生活であった。
長かったようで短くも感じた1年半。何度もこの日が来るのを夢見ていた。この日を目標にひたすら頑張った。
生まれて初めて、
『 シャバ 』
で目標を持った。
生まれて初めて、
『 シャバ 』
で、目標に向かって突き進んだ。
いま、
感慨無量
という言葉を噛み締める自分がいた。




