クラスメートの旅立ち
8月25日と、9月1日に実施された
『 科学と人間生活 』( 前期 ) 1単位
『 社会と情報 』( 前期 ) 1単位
『 家庭総合 』( 前期 ) 2単位
『 体育 ① 』( 合格をもって終了 ) 1単位
の定期試験はいずれも合格し単位修得。
この時点で、高等学校卒業に必要な
『 体育 』
の単位はすべて修得した事になる。
因みに、前期履修科目のなかで、
『 総合学習 ① 』1単位
は、レポートの提出のみで単位を修得する事が出来る。
平成26年度前期修得単位は6単位。
累計修得単位は69単位。
あと、残り5単位で卒業に辿り着く。
残る履修科目は引き続き、
『 科学と人間生活 』( 後期 )
『 社会と情報 』( 後期 )
『 家庭総合 』( 後期 )
『 総合学習 ② 』( レポート提出のみ )
の、4科目である。
最終段階を迎えようとしていた。
9月30日、秋季卒業式に参列した。
私と一緒に入学した、同じ13C ( 平成26年度にクラス替え ) のクラスメートの1人が晴れて卒業する事になった。
その生徒とは普段から会話を交わしていたので、是非、卒業式には来て欲しいと言われていた。
私は、当日、卒業式に参列すべく車を走らせ高校に向かった。
校門が見え、教師たちが門の前で卒業生や参列者を迎えている。
「あれ、今田さん、どうされたのですか?」
私に気付いた、担任の先生が聞いてきた。
「えっ、卒業式に来たんですか…」
先生は、
「いや、生徒は秋季卒業式には参列しませんので、驚きました。まあ、15名程度の小さな式ですから生徒の座る席も用意してないんですよ。じゃあ、今田さん、せっかく来たんだから保護者の席に座って下さい」
と、笑っていた。
私は、てっきり、卒業式には生徒が大勢参列するものと考えていた。教師の話によると、春季卒業式は盛大なものとなり、生徒の一部も特別活動の時間に加算されるので参列する事もあるが、秋季卒業式には生徒が参列することはないという。
( そういうものなか… )
と、意外な気持ちになった。
小さなスペースで、小さな卒業式が挙行される。
秋季卒業生は15名程。
私は、クラスメートの両親の隣に腰掛け、共に盛大な拍手をもって卒業を心から祝った。
クラスメートは、まだ20代前半である。
彼は、この先どのような人生を歩むのか…
ふと、そんな事を考えていた。
生徒達は、
『 何らかの理由 』
があって、この千葉大宮高等学校に入学する。
その、
『 何らかの理由 』
は、人それぞれ全く違う。しかし私に言わせたら、そんな昔の、
『 何らかの理由 』
なんて全く関係ない。
仮に卒業出来なくても、ここに入学したという現実は、これは大きな経験であり財産である。
千葉大宮高等学校に入学した現実は、過去の、
『 何らかの理由 』
を踏み台にして、乗り越え、成長した証ではないのか。
順風満帆な人生も大いに結構であるが、順風満帆な人生なんて有り得ない。人間どこかで壁にあたり、それを乗り越えねばならない時も、挫折する時もある。
ここの若者達は、少しだけ早くそれを経験しただけである。
素晴らしい経験を早くからしているのである。
だから、人の痛みがわかる若者ばかりだ。
いま、1人のクラスメートが、この学舎から旅立っていく。
その旅立ちを嬉しいと思う反面、もう学校で会えないのかという、寂しい思いが心にあった。




