スクーリング
10月7日、第1回スクーリング。
スクーリングは、日曜日、月曜日、火曜日の3日間にわたり実施される。この3日間は、同じ授業が同じ時間帯に実施され、生徒の都合の良い時間帯に授業に出席できるスケジュールが組まれている。
例えば、日曜日の午前中だけ授業に出席し、残りの授業を月曜日の午後に出席したり、日曜日の1時限目だけ出席し、月曜日の2時限目に出席できたりと、履修科目の出席回数を満たせれぱ、この3日間の間は自由に登校したり、下校したり出来るのである。
しかし大多数の生徒が、バス通学や遠距離通学の関係から、終日学校で過ごす。また、終日学校で可能な限りの授業を受け、出来るだけ早く出席回数をクリアする生徒も多い。私のように車通学を許可された生徒は ( バイク通学は禁止されている )、自由に学校に行き来できるので、午前中だけ登校して次の日の午後にまた残りの授業を受けに来たりする生徒も多かった( 私は、早めに出席回数をクリアしたかったので、終日いることが多かった )。
授業は、8時45分からの、
『 ショートホームルーム 』
から始まる。この10分間のショートホームルームは、教師からの連絡事項や注意事項が主である。
1時限目は9時から始まる。授業は1時間に渡って実施されるが、この時間帯でスモーカー達のニコチンが切れる。ニコチンが切れたスモーカーは、授業が終わり次第、10分後の次の授業に間に合うように、いっせいに校門の脇にある喫煙所に向けてダッシュする。
喫煙所は生徒、教師でいっぱいになる。
こうして、昼食をはさみ6時限目まで授業が実施される。
また、入学時に各生徒に配布されている、
『 通信制のしおり 』
で、当日実施される授業を、事前にしっかり確認しておかなけばならない。教室は数多く、授業も各教室によって全く異なる。
『 自分の受ける授業は、どの教室で実施されるのか 』
を、きちんと把握しておかねばならない。
事前に確認せず、間違えて全く違う教室に入る生徒も多い ( 私も1
度間違えて、1時間を無駄にした苦い経験がある )。
少年刑務所で、理数系の単位をほぼ修得していたので、数学や化学で頭を悩ませる心配はなかったが、フードデザインは、男の私にとって、1番の難敵だった。その日の授業の調理実習は、お菓子作りだったが、なかなか、こんな経験はできないと思い、42歳の前科者はエプロンをして生徒と歓声をあげながら小麦粉をこねる。
こうして、千葉大宮高等学校での有意義な1日がおわるのである。
