努力の結晶
平成7年2月、単位修得試験が実施された。
各科目30点以上で単位修得となる。
試験は刑務所内で実施され、試験時間は50分。
私は、落ち着いてその試験問題を解いていった。
3月に入り、試験の合否が高校から郵送されてきた。
私は全科目30点以上で合格。平成6年度の科目の単位を全て修得する事が出来た。
同時に単位修得証明書が発行され手渡された。
そこには、各科目別の修得単位数と評定
下の欄に修得単位数の累計が記されていた。
『 修得単位数25単位 』
1年間の努力の結晶と言えた。
平成7年度の履修科目は、
『 国語 』国語2 ( 4単位 )
『 社会 』世界史 ( 4単位 )
『 社会 』地理B ( 4単位 )
『 数学 』数学1後 ( 3単位 )
『 理科 』化学 ( 4単位 )
『 保健体育 』体育2 ( 2単位 )
『 芸術 』書道 2 前 ( 2単位 )
『 英語 』英語1後 ( 3単位 )
である。
これらの各科目も、同じように日々奮闘。
平成8年の単位修得試験にすべて合格し、2年間の修得単位の累計は、
『 51単位 』
となった。
遥か先の17年後、この少年刑務所で修得した51単位が、
『 千葉県立千葉大宮高等学校通信制課程 』
への編入学に、前籍の高等学校の修得単位として認定されることになる。




