表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある夏の怪談!  作者: あきたけ
第2章『四大心霊ノ巻』
27/42

亜死復活!の怪

 ヤナギとの決戦が終わり、東京都に帰ってきた一行は学校である奇妙な噂を耳にするのである。


 高校の至るところで黒い影を見かけたと言う生徒が数多くいたのだ。


 麗之助や悟一と共に学校生活を送っている彼らの中には霊感の強い者も数多くいた訳であるが、今回噂となっている「黒い影」はただならぬ邪悪な波動を抜群に発するモノであったため生徒は普段より敏感になっているのである。


 そのモノの正体を麗之助と悟一が突き止めたのは数日後の事だった。


 正体は亜死だった。


 麗之助の父親であり、永久不滅の肉体を持つ最強の悪霊だった。


 ヤツは本当の命を手に入れるため、数多くの人間に戦いを挑むが、その強大な霊力の前に太刀打ちできる者がいない。


 そういう悪霊だった。


 彼らは、奴を殺すつもりは無い。

 だが、逆に生かすつもりもない。


 ただ在るがままに自分達に与えられた試練を乗り越えるだけであった。


「麗之助」

「ん?」


「明日、朝練あるから忘れるなよ」

「なんの?」

「霊力」

「誰と?」

「亜死とだよ」


「うわあ、マジかあ」

「悪いね。俺たちが勝手に決めてしまったよ。こっちから奴に戦いを挑もうってね」


「オーケー。藤四郎くんもくるのかい?」

「ああ」

「そうか。分かった」


 そういうことで、明日奴と一戦を交える事となったのである。


 

 次の日、三人は黒い影が現れたと噂を聞いた体育館で奴を待ち伏せた。


 まだ朝が早い。


 今の時間帯は朝焼けもまだ見えないくらいだろう。


 麗之助にしてみれば今回の亜死との戦いは三回目である。


 今日、決着を着けるのか、また逃してしまうのか、はたまたこっちが殺されてしまうのか、彼らにはこの三択だった。


 次の瞬間だった。

 背筋に氷水を掛けられたような感覚に麗之助は襲われた。


 そして、突如として麗之助の体は飛ばされ、壁に背中を打ち付けた。


「来たか!」


 視線の先には亜死がいる。

 冷徹な目だった。

 これが麗之助の父親であり、永久不滅の肉体を持つ最悪の、悪霊だ。


 肌は浅黒く、身長は180㎝を越える。

 

「殺し合いがしたくなったかぁ!麗之助!今度はお友達も連れてきたか、そうだ、こうでなくては張り合いが無いね!」


 次に悟一と藤四郎が回し蹴りを受けて、地面に倒れる。


「嘘だろ!霊力とかの問題じゃねぇ」

 藤四郎が叫びを上げる。


 そして亜死はその鋭い爪を振り上げたのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ