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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

道化の涙

作者: 閒中
掲載日:2025/12/11

何も感じてないフリをしよう。

何でもないフリをしよう。

これ以上傷付かない為に。

私のことは雑に扱っても良い。


何を言っても笑いに変えてくれる。

どんな失礼な冗談も許してくれる。

それが私。

そうやって生きてきた。

そうやって自分を守ってきた。


容姿のコンプレックスは自ら面白おかしく喋り、相手に蔑ろにされても本気で怒ることはない。

好きな人にも好きとは言えず、茶化して誤魔化した。


本気で怒ると、虐められる。

本気で泣くと、引かれる。

私が自分らしくいることは周りから許されなかった。


ピエロは口の上から笑った口を描く。

でも本当にピエロが笑っているとは限らない。


嗚呼、疲れた。


だから自ら命を絶った後も、周りの人たちはこう言った。


「悩んでいるようには見えなかった。」

「相談してくれれば良かったのに。」

「あんなに明るい人がどうして。」


私の本当の顔は誰も知らない。

道化としての役割を全うした私は、幕引きとして最期に、自分の血を指に付けて口の端に笑顔を描いた。

でもそれだけだと悔しいので、目元からも血の涙を描いてやった。


勿論、中指で。




〈終〉

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