傾向と対策
傾向として全体的に言えることがいくつかありそうなので見ていきましょう。
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①一文目は短文でショッキングな内容を。具体的な説明は二文目以降でいい。
筆者が書くものは、全体的にTSものなので、男が女になった始まりのものが多いのですが、「朝起きたら女になっていた」のようにショッキングな出来事を最初に手短にで書いた方が、だらだらと説明しているものよりもやっぱり強いですね。
どうしても、細かい設定を最初に説明しないと、お話の魅力が読者に伝わらないというジレンマを抱えたものを書こうとしている場合であっても、一文目にシンプルな基本設定、二文目以降に細かい補足設定という方が読んでいて、リズム的に気持ちいいのかもねーと思います。
今、適当に思いついた設定だと
「このポーカーに負けたら死ぬ。ただし、フルハウスを決めた参加者から、この死の部屋から脱出できる」
みたいなルール説明の分け方がいいのかもしれないです。
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②思わず動揺してしまう内容を
①とも関連するのですが、「え? そんなこと起きてこの後どうなるの?」と思わせるものは強いですね。
「僕は女になっていた」系の書き出しは、筆者は、長年、書き慣れていることで、今や流れ作業のような無感情な心境で書いてしまうのですが、一般的な読者は、「え? そんなの困るよ。なんとかしなきゃ」って感じると思います。
ミステリーの鉄則に「死体を転がせ」が、ありますが登場人物が死んでるところから始まるのは強いとは思いますね。
ミステリーゲームの逆転裁判などは、死体を転がした後、犯人の男が「誰ががやったことにするんだ。そうだあいつだ!」から、始まったりするので「そうはさせない!」って強い感情が湧き起こりますよね。
人気漫画の進撃の巨人も鬼滅の刃も、親含め、自分の住んでいるコミュニティの人々の死から、はじまりますから、「こんな悲劇は繰り返させない!」って感情を植え付けてきますよね。
ともなく、読者が「こんなひどいことは許せないからなら、主人公の勇姿を最後まで見届けなきゃ!」って思うような始まり方をすればはじまりとしては、勝ったも同然ですね。
直木賞小説の火垂るの墓もジブリ映画版ともども「昭和20年9月21日夜、ぼくは死んだ」からはじまりますし、太宰治も「メロスは激怒した」だの「恥の多い生涯を送ってきました」だのネガティブな感情を抱えていることをそのまま書きますよね。
文学的な直喩や暗喩を使って、死や怒りを周りくどく表現する文学的技術は、枚挙に遑がないです。肩が震えるだの、雷が外で鳴っていただの、二段階昇進しただの、体の動きや自然現象、肩書きの変更を通じて、人間の感情や死を表すのが小説として高度に見えますが、書き出しは、あえて「激怒」「恥」「死んだ」をダイレクトに書いてきます。
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」という書き出しの名作もありますが、これも比喩的ではあるけど、汽車から見える風景を通して、人間の心境の変化を書こうとしていますね。
「吾輩は猫である」も短文で異様な状況を突きつけてきます。ハローキティも機関車トーマスもアンパンマンも、何かしらを擬人化したエンタメが今のようには、充実していなかった時代に書かれたわけです。明治時代の人は「え? どういうこと?」って相当驚いたと思うんですよ。とにかく、動揺させる要素があるものは強いですね。
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③タイトル読み上げはダメですね
ランキング眺めてみて思いましたが、タイトルと書き出しが一致しているものは、全体的に順位低いですね。たとえ、タイトルの内容がショッキングで人目を惹きつけるものであっても、第二文に接続しないものはダメです。
「え? どういうこと?」を一文目に書いた後、二文目が「全然関係ない話してるじゃーん。いつ説明するのー」になると、厳しいのかもしれないです。
でも、お話のバリエーションとして地味な始まり方からじわじわと日常を侵食していくものも書きたいことありますよね。どうすればいい答えは、筆者は持ってないですが、悩ましいですね。
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④人間の死からはじまるのは、当然強いが性別が変わったはもっと強い
改めて思いましたがTS(性転換)は、ジャンルとしてめちゃくちゃ強いです。書籍化を目指したり、小説投稿サイトのランキングトップを目指すとか、トップランナーが目標になると苦戦を強いられるジャンルではあると思うのですが、とりあえず、一定の熱心なファンがつく、とか、ライト読者の興味を軽く引く、が目標だと強いです。
小説家になろうでいうと、10ブックマークのような大人気まではいかずとも、とりあえず、読まれている形跡があるところまで、無名の作者が持っていく上では、こんなに優等生のジャンルは、他にないんじゃないかと思います。
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以上が、筆者が得られた気づきですが、読者の皆様方はいかがでしょうか。
以上、卯月らいなでした。




